「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

わかってくれない夫への対応

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

家事をやらない夫に家事をやらせる。

そんな情報が子育て本などによく載っています。

その中で「夫に手指の荒れをみせる」「手があれちゃった~、とアピール」という話がありました。

旦那さんに手指の荒れを見せれば気を遣って食器洗いなどの家事を手伝ってくれる、という発想のようです。

私がカウンセリングで多く夫婦を見てきた経験上、この方法はやや注意が必要です。

なぜならば「手が荒れちゃって・・・」と言ったのにもかかわらず、旦那さんが手伝ってくれなかった時、奥さんの怒りはいつも以上に大きくなる可能性があるからです。

「私がこんなに傷ついているのにやってくれないなんて、ひどい!」となります。

「手が荒れちゃって」というのは「間接的コミュニケーション」と言って、言いたいことを直接表現せず、間接的に表現する方法となります。
間接的であるため、実は伝わっているとは限らないのです。

こんな時「こう言ったら普通わかるでしょ」「夫は私のことなんてどうでもいいと思っている」
って思っているあなたは要注意。

「手が荒れちゃって」という言葉をそのまま受け取ったら、「ハンドクリームでも塗ったら」「やっぱり歳じゃないの?」っていう反応をしてしまってもおかしくないのです。

それを怒ってしまったら「なんか今日は機嫌が悪いな」「いつものことか」と思われて、その態度をみてさらに激怒といったパターンになりかねません。
ストレスがさらに増えてしまいます。

気づいてくれるのを待っていたら、いつまでも気づいてはくれません。

そもそも「手が荒れちゃって」と言って手伝ってくれる旦那さんなら、直接「疲れているところ申し訳ないけれど、○○やってくれるととても助かる」と、教科書に出てきそうな表現でも手伝ってくれます。

間接的コミュニケーションが伝わらない時は相手を責めるのではなく、表現の仕方をもう少し直接的にして、きちんと自分の本当の気持ちを伝えましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


休日前の夜に、考えていませんか?

臨床心理士の鈴木です。

夜、家に帰って一息。
明日は休み。
考える時間がある。
そうしたとき・・・

「仕事やめたいなぁ」

「この先どうなるんだろう」

「ずっと一人なのか」

「孤独だなぁ」

と思う人いませんか?

独身の方も既婚者の方でもこのように思うことはあります。

仕事はうまくいかない。
将来が見えない。
誰かといても孤独。
人が幸せそうに見える。
そのように考えるとさらに落ち込む・・・という負のスパイラルです。

こういうパターンではカウンセリングの中で自分自身のことを振り返ってもらうようにしています。
自分はどんなことを人生で大事にしているか(仕事において、友人関係において、夫婦・恋人同士において等)、こうありたい自分と現実との差など。
そんなことを整理していくうちに、本当は自分がいちばんどんなことがストレスと感じているのか、自分の考え方の癖などが見えてきて、色んなことに縛られていることに気付いてきます。

次第に何をしていったらよいか、どのように考えていけばよいか見えてくるものですよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
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他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


うつと不安の目標設定

臨床心理士の鈴木です。

何か始めると、だいたいは目標(希望?)らしきものを立てるものです。

悩んでいる時に、何か対処を考えている時もそうです。
「気分の落ち込みをなくしたい」
「不安になりたくない」
など。

心の病の場合、ここで注意があります。

「~しない」という目標を立てないことです。

「気分の落ち込みをなくしたい」
としていると、いつまでも気分の落ち込みに悩まされます。

「不安になりたくない」
としていると、いつまでも不安に悩まされます。

気分の落ち込みも不安になることも、避けられないことですから。
その方法を探すということは、永遠に問題は解決されないこととなります。

このように「~しない」という目標設定はうまく機能しないことが多いのです。

では、どうすればよいか?

一番簡単な方針としては
「~する」という目標設定をすることです。

うまく思い浮かばないときは・・・
「気分の落ち込みがなかったら、気分の落ち込みでずっと考え続ける代わりに、何をしているか?」
「不安にならない代わりに、どんな行動ができていればよいのか?」
など、自分に問いかけてみるのも手です。

そうすることでこれまで漠然とどうすればよいかと考えているのが、まず何をしていけばよいか具体的にわかるようになってきます。

あなたは「~しない」をやろうとしていませんか?

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埼玉での認知行動療法実施の機関

臨床心理士の鈴木です。

埼玉で認知行動療法を実施している機関も少しずつ増えてきました。

しかし、患者さんから内容を聞くとずっと考えていることに対して質問などをして新しい考えを出す方法(コラム法、認知再構成法)だけを行っていることが多いようです。
だいたい認知行動療法=プラス思考にする方法、表に考えをまとめる宿題が出る方法、と誤解をしています。
「そんな風に考えればよいのはわかるけれど」「面倒だ」という結果に。

そのような「認知行動療法」を年単位で続けて全く良くならずに認知行動療法に対して不信感をもっている方をたくさん見てきました。

ずっと表に文字を書きこむだけの「認知行動療法」を受けていませんか?
それで「認知行動療法は合わない」と思っていませんか?

実は医師や臨床心理士の中でも認知行動療法=プラス思考にする方法、表に色々記録する宿題が出される方法と誤解している人が多いのが現状です。
まだまだ日本では認知行動療法がきちんと広まっていないのです。

以前ある自治体が出していた不安障害のパンフレットにも「認知行動療法はプラス思考にする方法です」と書かれていたことがあります。
また、専門家から「認知行動療法は大変な方法だからあなたには合わない」と言われることもあるそうです。
こんな状況では患者さんが誤解してしまうのも仕方がありません。

う~ん、埼玉でも認知行動療法の普及にはもう少し時間がかかりそうです。

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心の病気のサイン

臨床心理士の鈴木です。

心の病気になる時はたいてい何らかの症状があります。

それは抑うつ気分などいわゆる「心」の症状だけとは限りません。

・頭痛
・微熱
・肩こり
・下痢
・吐き気
・動悸
等の身体的な変化

・過食
・飲酒量の増加
・浪費
・やつあたり
等の行動的な変化。

あと
・集中力の低下
・判断力の低下
・いらいら
・急に泣き出す
などなど、多彩です。

気づきにくいのは身体的な変化かもしれません。

だいたい内科で検査を受けて異常なしで、異常がないので「ストレスなんじゃない?」と言われ精神科をすすめられます。

身体の症状なので、どうもマッサージや怪しげなカイロなどに行く人も多いようです。
特に「自律神経の問題だね」といわれると、そのようなところに「治療」にいってしまう。
もちろん気持ちいいので行くのは構いませんが、心の病気がありそうな時は精神科でもきちんと治療をした方が良いです。

時々「精神科は根本を治すものではない」と言い、自分の治療院は「根本を治す」というあやしげな「治療院」を見かけます。
気をつけましょう。

一度心の病気になった方は自分なりの初期症状を把握しておいて、症状が出てきたら「何か無理していない」と問いかけ、ストレスマネジメントをしていくとよいでしょう。

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他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


カウンセリングを受ける理由-妊娠

臨床心理士の鈴木です。

最近は男性の方が相談に来る人が増えましたが、それでもやはり女性の方が相談者は多いです。
7割くらいが女性です。

カウンセリングにくる理由の一つとして女性に多いのが、妊娠を望んでいる、または妊娠しているため、ということです。

これも薬をやめたい、やめなければならないためこられます。
薬以外のスキルを知らないとなかなかやめられないものです。

これまで何人もお薬をやめることに成功して、妊娠された方を見てきました。
うちのカウンセリングに来る人は妊娠率が高いのではないか、と思うこともあります。ストレスとうまく付き合えるようになるからでしょうか・・・?
もしかしたら少子化対策になっているのかも?

カウンセリングは薬のようにすぐに効果がでるとは限りませんので、「そろそろ子どもがほしいな」と思った方は早めにご相談ください。

もちろん、妊娠やお薬をやめることについてはまず最初に主治医に相談してくださいね。

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悩んだ時、決断に迷ったら

臨床心理士の鈴木です。

何か悩んだ時、基本的には「変化」か「現状維持」を選ぶことになります。

例えば心の病になった時、精神科に受診しようと思えば「変化」となります。
何もしなければ「現状維持」となるでしょう。

カウンセリングで不安なことを練習しようとするときに、実際の場面で不安で練習しなかった場合は「現状維持」となり、練習した場合は「変化」となります。

「変化」を選ぶことは不利益を伴います。
苦痛が伴うかもしれませんし、変化しようとしてもうまくいかないかもしれません。

「変化」には利益も伴います。
もしかしたらうまくいって、あなたが望むような人生にすすんでいけるかもしれません。

「現状維持」も同じく利益と不利益があります。

どんな時でも最低2つの選択肢があるものです。
「こうしなければならない」「どうせやってもムダ」「自信がないからできない」と考えている時でさえ。
「どうせやってもムダ」と思って行動しなければ現状維持となり、そのように思っても行動すれば変化となるでしょう。

何か不安なことに挑戦しようとしている時、何かを変えたい時、それは変化しようとしていると言えるでしょう。
「変化」によってあなたが得られる利益と不利益を考えてみましょう。

「現状維持」を選択した場合でも、その利益と不利益を考えてそうしたのならそれは一つの決断です。
一応「一生そのままでも良いのですか?」とも考えてみましょう。
「嫌だ」というのなら「いつまで現状維持でいますか?」と問いかけてみましょう。

さぁ、あなたは変化を選びますか?現状維持を選びますか?

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マイナス思考が止まらない時の対処

臨床心理士の鈴木です。

マイナスのことをぐるぐる考えている時はどうしていますか?

何回も繰り返し考えている場合は、解決しない問題に取り組んでいることが多いものです。

「あーなったらどうしよう」
「あの時~すればよかった」

など。

具体的に対策が打てるなら考えてよいと思います。

しかし、考えても仕方のない問題を考え続けている時は問題です。

悩む時間が増加するだけで解決にいたりません。
終わることのない戦いに巻き込まれるようなものです。

また考えても仕方のない問題をプラス思考にしようとするのも、いたずらに悩む時間を増やすだけです。

考えてしまう時間が長い時は、解決しようとしているものが考えれば解決できることなのか、考えても解決しないことなのかを見極めることが必要です。

考えても解決しない問題に対しては「棚上げ」するようにしましょう。
問題解決に取り組まないという姿勢です。

そんなことしてもすぐに考えてしまうのですが、何度も棚上げしてみましょう。

普段から棚上げしておくようなことを練習するスキルもありますので、悩まされている人はカウンセリングで練習してみてください。

考えて解決できそうなことも、一気に片付かないこともあります。
そのような時はある程度時間を決めて問題解決に取り組んでいきましょう。

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失敗から成功は学ばない

臨床心理士の鈴木です。

誰が言ったのか忘れてしまいましたが、昔読んだ何かの本で
「失敗から成功は学ばない」
という旨のことが書いてありました。

正確な表現じゃなかったらすみません。

印象的で頭に残っています。

確かに失敗を繰り返していくうちに、成功に近づき、結果として成功していくということもあるでしょう。
そうなれば失敗はあくまでもプロセスになります。

しかし、失敗ばかり繰り返していくと自信がなくなります。
次第に行動しても「だめだ」と思うようになり成功にたどりつかないことも十分にありえます。

失敗からは「どうやったら失敗するか」を学んでいるのであって成功は学んでいません。
「どうやったら失敗するか」を学ぶのも意義のあることではありますが。

元気でやる気があるうちは失敗しても繰り返し挑戦できますが、心の病気になっているときなど元気のない状態ではできません。

「自信がないという人はどうしたら良いか」という質問の一つの答えは
「成功体験をすること」
です。

「自信がない」という人は成功体験を少しずつ積み重ねていきましょう。
もちろん成功体験ができるように色々と策を練ることが必要です。

そうしていくと自信がついてきます。
自信がつき、行動していけば、当然失敗もあります。
ですが、今度は失敗しても挑戦できるようにもなってくるのです。

カウンセリングでやろうとしていることですけどね。

「まずは勝ち味を覚えて、それから失敗も学ぶ」というのも悪くない考えだと思いませんか?

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結婚したら不安はなくなる?

臨床心理士の鈴木です。

何かの特集で婚活に疲れた人を対象とした「婚活外来」みたいなものがあるそうです。
色んな「括り」があるんですねぇ。

地震のこともありましたが、「無縁社会」をテーマとした番組などもパートナーがほしいと考える要因ともなってみたいです。
やはりそこには様々な「不安」があるとのこと。

結婚したら不安がなくなるか?
と、なればそうとは限らないのは当然ですよね。

結婚したら色々と不安なことはででくるに違いありません。

そもそも何かを手に入れた時点で、「手に入れたものを失う不安」を手にいれるのです。
安定が手に入れば、それを失う不安に悩まされます。
それが人であれば、出会うということは必ず別れの時がくるということになります。

不安がない方がよいのなら、結婚しなかったり人と接しなければ良いかと言われれば、それはそれで不安が付きまとうでしょう。
「これから一人で大丈夫だろうか」
「一人でさみしい」
「私を心配してくれる人はいないのか」

つまり結婚する・しない、どの選択をしても不安をつきものなのです。
このため、どちらが苦痛かどうか、悩むかどうかが選択基準にはなりません。
どっちも苦痛で悩むのですから。
どちらが自分の人生を豊かにするかどうかの選択と考えた方がよいのかもしれません。

「不安をなくしたいから結婚したい」というのはうまくいかないでしょう。
「こういう人生を歩みたいから」とか「○○したい」という肯定的なことで語られるものが必要です。

これは心の病気でも言えます。
「不安をなくしたいから○○した」
という時、だいたい結果としてうまくいっていないことが多いのです。
不安を避けるためにした○○で悩んでいませんか?
例えば「不安をなくしたいから、○○を避けた」など。
「○○」があなたにとって必要であればあるほど、不安をなくす行為は状況を悪化させます。

不安を避けていては現状維持となります。

心の病気を良くしていくためには、最初のステップとして先ほど言ったように肯定的に語られることが必要です。
「うつや不安がなくなったら、あなたはどういう生活を手に入れたいですか?」
この質問に答えることが、うつや不安から抜け出す一歩となるかもしれませんよ。
それがあなたの人生を豊かにするのですから。

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