「 2012年07月 」一覧

大人のイジメ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

最近子どものイジメについて話題になっていますね。

道徳教育やら云々とマスコミで対応について語られています。

しかし、イジメの問題は子どもだけの問題ではありません。

大人のイジメもかなりの問題となっています。

大人のイジメは職場などではパワーハラスメントという用語で表されることがあります。

ある調査によると、職場でのイジメで多いのが言葉によるものだそうです。

「使えない」
「能無し」
と言ったり、嫌味や人格否定するようなことを皆のいる前でいったり、厳しすぎる指導、というものです。

言葉以外ですと、無視、違法なことをやらせる、脅迫行為などがあるようです。

これが続くことによってうつ病を発症してしまうことが多々あります。

パワハラをしている側はそのような認識は低いような気がします。
「ただ指導をしただけだった」と。

パワハラされた側はなかなか相談できない。

上司に相談しても「あなたにも悪いところがあるんじゃないの?」「子どもの頃叱られてこなかったんでしょ」っていわれる。

さらに追い詰められていく・・・というパターン。

これって今騒がれている子どものイジメと同じですよね。

子どもの教育の仕方云々がいわれていますが、大人も結局同じことをしている人が多いのです。

イジメは子どもだけでなく、大人も含めて社会全体で対策していかなくてはいけませんね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


どんな方法が治療効果が認められているのか

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心理学とは関係のない知人のから
「心理学でいわれていることって、きちんと科学的証明されていることなんでしょ」
と聞かれたことが最近何度かありました。

「そんなことはないよ。有名な理論でも全く科学的に根拠のないものもたくさんあるよ」
と言うとびっくりされます。

私が言うのもなんですが、結構いい加減な理屈だなぁって思うものってたくさんあります。

カウンセリングの方法についても何もしない場合と比べて効果がある方法というのはごくごく一部です。

研究・調査で「○○%の人に効果がありましたよ」と言われているカウンセリングを受けていない人が日本ではほとんどだと思います。

要は効果があるかどうか証明されていない○○療法というものがたくさんあるわけです。

これは一般の人はあまり知られていないことでしょう。

ではどんなものが科学的根拠があるのか。

科学的根拠のある方法として、例えばうつ病なら
・認知行動療法
・対人関係療法
・問題解決療法
などがあげられます。

他にもありますが、例としてアメリカ心理学会のここを参考にしてみてもよいかもしれません。

どんな心の病気に対して、どの方法が研究結果として効果が出ているかわかります。

科学的根拠がない方法は受ける必要がないとはいいません。

役に立つことも多々あります。

しかし、科学的根拠がある方法を求めている人もいるでしょう。
そのような人はどのカウンセリング方法が効果が認められているか、吟味してからカウンセラー選びをしてもよいかもしれませんね。

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オリンピックと不眠

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

オリンピックが始まりましたね。

すでに夜中まで起きて応援している人もいるでしょうね。

これもいつものことですが、不眠で悩んでいる人はあまり夜更かしすることはおすすめできません。

ましてや夜中にオリンピックをみて興奮していることは睡眠にはよくないです。

・・・と言ってもやっぱりみたいという人も多いでしょう。

そういう人はせめて翌日が休みの場合、あまり遅くまで寝ないということをしてください。

そして寝不足を昼寝で補おうとするのは不眠のもととなるので昼寝は控えます。

昼寝をして昼夜逆転、不眠に陥る人が結構多いんです。

夜の方が楽しく感じている人なんかは注意ですね。

昼間どうしても眠い・・・という人は、誰かと話す、でかけるなど用事を作る、気合い・・・などなどなんとかしてがんばって起きましょう。

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


しつこいようですが・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

周囲の人が認知行動療法を受けるように進める時の注意点があります。

よくあるのが「あなたの考え方は歪んでいる。歪みがなくなれば病気がよくなるから認知行動療法をうけなさい」というすすめかた。

これはまずいのです。

このブログで何度も書いていますが・・・時々書かないと忘れ去られるそうなので何度もいいます。

間違った考え方を正しい考えかたにするのが認知行動療法では「ありません」。

これは認知行動療法に詳しくない医療関係者(臨床心理士も含め)も同じような間違いをしている人が多いです。

「歪んだ考え方を矯正するのが認知行動療法だよ」と説明されたら、その専門家は認知行動療法について詳しくない証拠でしょう。

だから「通院しているところの専門家から考え方のゆがみを直してきなさいと言われてきた」という人が結構いるんです。

それほど認知行動療法が正確に認知されていないのでしょう。

周囲の方が本人の意志を無視し、考え方を矯正させようとして認知行動療法を受けさせても、うまくいきません。

あくまでも本人がどのように生きていきたいか、どのようになりたいかが重要で、そのために考え方、行動の仕方など幅を広げていこうとするのが認知行動療法でできることです。

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お薬に効果について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

お薬がなかなか効いている感じがしないのでカウンセリングを希望したい人は多いですよね。

そのような人にとってはカウンセリングを受ける価値があるのかもしれません。

しかしお薬が効かない、という人の中にはお薬の効果を誤解しているのではないかなぁと思う人もいます。

例えばお薬を飲んで数週間経ったら、すっきりプラス思考になる、ということではありません。

また元から悪かった人間関係で悩んでいたり、元から人生の目標で悩んでいたり、元からマイナス思考気味だった人が、薬を飲んだら解決する、ということはないでしょう。

嫌だった仕事が好きになることもあまりないと思います。

お薬はうつや不安を和らげ、睡眠や食欲、意欲を改善しますが、元から悩んでいた人生の悩みまで解決するというわけではありません。

お薬がどこまで効くのかを分かったうえでお薬と付き合っていくと良いと思います。

お薬で解決できない部分についてはカウンセリングなどを利用すると良いですよ。

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不安は恐怖は永遠に続かない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

電車や人ごみに行くとパニック発作になるのでは、と言う人は実際に怖いその場に行って練習する、といった方法をします。

一度目はとても恐ろしく感じるでしょう。

できなくて困っていたことに挑戦するのですから。

やるとほとんどの人が慣れてきます。

しかし、中途半端にやると怖くなります。

例えば電車にのったあと怖いからといって、一駅ですぐに降りてしまうといった場合。

最初のステップとしてはよいかもしれませんが、これを繰り返しているとうまくいきません。

十分に不安に慣れていないうちにその場から離れると怖い思い出ばかりが残り、さらに怖くなるかもしれません。

不安に直面するときは不安がある程度下がるまでその場にとどまり続けることが必要なのです。

時には数時間に及ぶこともあるかもしれません。

それでも必ず大丈夫になってきます。

不安や恐怖は永遠に続くことはありません。

不安場面での練習は大丈夫かなと思えるまでやることが必須です。

・・・まぁ、理屈としてはこんな感じなのですが、それでも「やっぱり怖い」というのも本音ですよね。

実行するには心の準備が必要です。

思い切って飛び込んでみよう、
どうなるかはその時になってから考えよう、
この生活から早く抜け出したい

と思ったら、勇気を出して不安場面に慣れていく練習をすると良いでしょう。

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ストレスがないって人に言えます?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ストレスをなくそう!と言われています。

もちろんストレスがなゼロになることはないのはみなさんご存じのとおり。

では、ストレスが比較的少ない状態になったとします。

その時に人から「あなたはあまりストレスを抱えていないよね。いいよね」といわれたらどう思うでしょう?

「ストレスを抱えていない」とレッテルを貼られることが嫌だなって思う人っていません?

「私だってストレスあるよ!」って反論するしたくなるとか。

これは以前テレビでもやっていましたが、このように思う要因の一つは、ストレスを抱えていないと思われることに対してマイナスのイメージを持っているという説があります。

苦労していないと思われるとか、楽をしているとか、ストレスを少しもっていることを分かってもらえないとか。

なんとなくストレスがないことが人として軽くみられるようなイメージがあるようです。

ストレスフリーが良いとか言われていますけれど、これだと「私はストレスが少ないです」って人前でいいにくいですよね。

あなたは「ストレスがあまりありません」ってみんなに言えます?

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〇〇病チェック

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

〇〇病チェック、というものがありますよね。

うつ病チェックとか。

あのようなチェックって、うつ病の人を見つけることに役に立つんです。

しかし、そうでない人までその病気じゃないかと誤解を生んでしまうものでもあります。

よくあるのはうつ病とか大人の発達障害のチェックかなぁと感じます。

対人関係がうまくいかないと「発達障害のせい?」と思うとか。

普通に読んでしまうと、誰でもあてはまってしまうの可能性もあります。

ある有名な先生が一般の人向けのうつ病の講演会をやったら8割の人がうつ病じゃない人だった、という話があるくらいです。

〇〇病チェックのようなものがあったときは、自己判断で自分は「〇〇病」と決めつけないようにしましょう。

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「一回だけ確認」の誘惑に負けない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の場合、何度も手洗い、確認などをしてしまいますよね。

それをやめる練習をしているときに「一回くらいは確認していいだろう」って思ってやっていません?

基本的にそれは強迫行為のきっかけになっていくのでやってはいけないのです。

「誰だって一回くらいは確認するのに・・・」

と思うかもしれませんが、その誘惑に負けてはいけません。

「玄関のカギを確認しないで本当に泥棒にはいられたらどうするの?」
「手を洗わないでいて、本当に大変な病気になったらどうするの?」

と何度も頭の中ではよぎるかもしれません。

ここで「一回くらいなら・・・」と、確認等をしてしまうと症状はなかなか改善していかないのです。

「確認は3回までにしよう」
「手洗いは5分までにしよう」
という練習方法は最初のきっかけとしてはいいかもしれませんが、それをずっとやっていてもよくならいものです。

また手洗いを我慢するだけで、汚いと思うものに触っていないということをしていてもよくなりません。

中途半端に練習やってもきついだけになります。

治したい!と思ったら、ある程度は覚悟を決めてやり「一回くらいは・・・」という誘惑に負けないようにしましょう。

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うつで休職中まず何をしていったらよいか

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病で休職中、最初はゆっくり休んでいてよいのですが、数週間経っても休んでいてはいけません。

ずっと休んでいると、
・昼夜逆転
・考える時間が多いので嫌なことばかり考え続ける
・さらに抑うつ気分が高まる
ということになります。

少しずつ動き出していかなくてはいけないのです。

最初のうちは生活リズムを整えていきます。
起きる時間を一定にしていく、ストレッチ・散歩など軽い運動をするなどです。

また自分の体調面の記録とつけていくと良いでしょう。

どんな時に気分がマシでダメなのか、一日どんなことをしていたかなどです。

だんだん活動内容など負荷をかけていきます。

休んでいるだけでは復職はできません。

この辺りはどこの復職支援プログラムでもやると思います。

しかし、医療機関にかかっていても知らない方も多いようです。

「休職中何をしていいかわからなかった」という声をよく聞きます。

どうしていいかわからない人は、具体的にどうなったら何をどうしていけばよいか、医師やカウンセラーとじっくり相談してみてください。

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