「 2013年11月 」一覧

合理的で冷静な判断をする方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私はどんなに仕事が忙しくても、きちんと休憩するようにしています。

以前忙しかったので休憩・食事なしで一日中カウンセリングをしていたことがありました。

そうしたところ集中力が明らかに落ちてしまうことがわかったので、カウンセリングの質を維持するためにもきちんと休憩・仮眠をとり、食事やおやつをとるようにしました。

また仕事前はできるだけストレスがたまるようなことはしないようにしています。

休憩・睡眠・食事をとること、心配事をしないことは心理学的な実験からも結構大事なことなことということがわかっています。

疲れている時、お腹が空いている時、睡眠不足の時、心配事がある時は、安易で衝動的な考え方・行動をとりやすいく、ミスをしやすい結果となっている実験がたくさんあります。

ですから休憩・食事って大事です。

「仕事中に仮眠やおやつなんて、仕事をなんだと思っている!」って人は昔より少なくなってきましたが、まだまだそのような風潮が多いような気がします。

「忙しい時は休憩しないでやって当たり前」と思っていると、逆に効率が悪くなっているかもしれないのです。

仕事の他にも何か問題を解決しようとか、話し合いをしようとかしたときも同じことが言えるようです。

疲れている時、眠い時、ストレスがたまっている時は向きません。

ということは夜中にあれこれ考えてしまうことって、安易で衝動的なである可能性があります。

夜中になると、突拍子もないことを思いついたり、ついつい感情的になっていませんか?

きちんと休憩をとったあとに問題解決に取り組むようにしましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


強迫性障害の治療に「一回だけ」は危険

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の克服する練習の途中でついつい起こってしまうこと。

「一回だけ」

という誘惑にかられること。

「今回一回だけ確認」
「今回一回だけ手洗い」
「今回一回だけすっきりしないからやりたい」

多くの場合「一回だけやろう」とすると、一回だけでは止められません。

「一回だけ」「今回だけ」をきっかけに強迫行為が強くなってきます。

「普通の人だって一回くらい確認するじゃない」
「普通の人だってトイレの後は一回手を洗うじゃない」

という誘惑も同時に出てくるものです。

「普通の人でも・・・」という誘惑にかられると「一回だけ」になってしまい、強迫が強くなります。

心当たりがある人も多いのでは?

このため「一回だけやる」という練習は大抵うまくいかないのです。

大変だとは思いますが「一回だけ」の誘惑には乗らないようにしましょう。

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ネットで調べると不安になる

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

困ったことがあるとネットでいろいろ調べますよね。

原因はなんだろう、どんな治療法があるのだろう、同じような人はどうしうてるのだろう・・・という感じで。

知識を持つことは重要です。

このブログでも豆知識を発信していますし、いろいろと知ってもらって役に立てればと思っています。

しかし、調べてすぎてもっと不安になっているいれば別です。

一番良くあるのは自分がかかっている病気のことを調べて不安が強くなっているといったパターン。

こういう人はネットで調べることに何時間も費やしてしまうのです。

しかもマイナスの情報ばかりに目がいきがち。

不安はさらに強くなるわけです。

調べれば調べるほど不安になり、調べないのも不安。

悪循環です。

調べている時って結局病気についてずっと考えているので、不安に囚われる時間も増してきます。

病気について調べるのもほどほどにしましょう。

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過食を防ぎやすくするには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私はよくおやつを食べます。

3食きちんと食べますけど。

途中でお腹がすきますからね。

最近は先日買った「倍返し饅頭」食べています。

やっぱり普通の饅頭でした・・・。

おやつって結構大事です。

特に過食をしている人にとっては。

過食症の方の多くは食事制限をしています。

カロリーを気にするので、おやつは食べないようにしている人が多いでしょう。

そうするともっとおやつで食べたいような甘いものなどを食べたくなり、過食に走りやすくなります。

だから過食症の人はきちんとおやつの時間をとり、甘いものを食べるようにした方が良いのです。

そうすることで過食を防ぎやすくなります。

「おやつをとったら太るのでは」

と考えてしまいそうですよね。

でもおそらく過食嘔吐した方がカロリーをとっています。

嘔吐したとしても、結構カロリーって吸収されているので。

過食をやめたいと思ったらおやつをいれるなどして空腹にならないようにしましょう。

ついつい甘いものを過食してしまいがちな人はこちらの記事も参考にしてください
・過食嘔吐によって出現する症状
・大食いしても太らないワケ
・ヘルシーな食べ物は太るもと

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息苦しさ、動悸、そわそわ感への対処

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

電車の中で息苦しさ、動悸、そわそわを感じたらどう思います?

パニックの人でよくあるのは

・気がくるってしまう
・何かしてしまいそう
・このまま死んでしまうでは

という考え。

このよくある考えは実際には起こりません。

パニックになると考え方に誤解が生じるんです。

パニックで気が狂うこともないし、何かしてしまうこともないし、死んでしまうこともありません。

袋を口にあてなくても、呼吸法をしなくても、頓服を使用しなくても。

基本的に何もしなくてもいつかは収まります。

なかなかおさまりにくいことはありますが。

パニック発作はものすご~く不快ですが危険なものではありません。

きちんと対応を学んで、練習していけば大丈夫になってきますよ。

電車が苦手な人はこちらの記事も参考にしてください
・過換気症候群かな?って思ったときの対処
・乗り物が苦手な人がやってはいけないこと

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あがり症の克服のコツ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前で緊張してあがってしまう人多いですよね。

あがり症の人はいくら人前で話すなど場数踏んでもなかなか克服できません。

練習するにもコツがあるわけです。

例えば、

「緊張しないようにしよう」としてリラックスにこだわりすぎない、ということ。

あがってしまう場面はどうあがいてもあがるのです。

リラックスにこだわると、リラックスできない自分に意識が向き、さらに緊張してしまいます。

だから「緊張があっても大丈夫」を目指す必要があるわけです。

リラックスするための方法ばかり練習してもあがり症は克服できません。

結構リラクゼーション法や自律訓練法を練習されている方がいますが、必須ではないのです。

何もわからず練習しても自信をなくすだけ。

コツを身につけながら克服していきましょう。

あがり症の人はこちらの記事も参考にしてください
・赤面してしまう人の思い込み
・対人恐怖を何度も克服しようとしてもうまくいかない時
・人から「変な人」と思われるのが怖い

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倍返しは逆効果

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今更ながら、なかなか買えなかった倍返し饅頭を買えました。
写真 (5)

時代に流されている自分を感じます。

当然中身はふつうの饅頭でした・・・。

まぁ、とりあえず買ったので満足です。

当面のおやつにします。

今年流行語になった「倍返し」。

しかし恨んでいる人がいたときに「倍返ししてやる!」とず~っと考えていることは精神衛生上よくありません。

恨めば恨むほど、生活が恨めしい相手のことを考えることになります。

「あいつのせいで・・・」といつも考えませんか?

嫌なことを忘れようとすると、忘れられないのと同じです。

未来に進んでいくのに、恨めしい相手の謝罪を求めたり復讐することは逆効果となります。

倍返ししようとすることはそのまま自分に返ってくると思った方がよいでしょう。

だいたいの方が倍返ししたいような相手の一人や二人はいると思いますが、倍返しはやめてこれからのどうしたらよいかを考えていきましょう。

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除菌ティッシュを使いすぎてはいけません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ノロウィルスが少しずつ流行りだしたらしいですね。

気をつけなくてはいけませんが・・・不潔強迫や疫病恐怖の人は気をつけなければいけません。

手洗いがひどくなっていませんか?

あらゆるところを除菌ティッシュでふいていませんか?

外から買ってきたものを全部拭いていませんか?

外から帰ったらすぐにシャワーを浴びていませんか?

家族にそれを強要していませんか?

寝室に外のものを持ち込めなくなっていませんか?

スマホを拭きまくっていませんか?

入浴が何時間にもなっていませんか?

予防も行き過ぎると強迫性障害の症状がひどくなってしまう人もいます。

そういう意味で気をつけましょう。

手洗いがひどくなりそうだなぁ・・・と思った人はこちらの記事もチェック
・不潔強迫・洗浄強迫の治し方
・強迫性障害の人が手洗いを短くする方法

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予防接種を精神科で受けました

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

インフルエンザの予防接種の時期ですよね。

皆さん受けましたか?

私は受けました。

うちのクリニックで。

うちのクリニックの看護師さんは意外にも(・・・というと怒られそうですが)注射が上手なんです。

あっという間に注射が終わります。

注射は打つ人によって結構苦痛さって変わりますね。

知らない方も多いのですが、精神科・心療内科でもインフルエンザの予防接種は受けられます。

内科でないと受けられないのは?と思う人もいるようです。

精神科に通院中の方は、通院している医療機関でやっているかどうか確認してみてください。

ちなみに料金は医療機関によって異なります。

別に大きい病院だと高いとかそういうのではなく、その医療機関が自由に決めているので。

予防接種をやっている医療機関にお問い合わせくださいね。

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思いこみは人を幸せにする

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うちのクリニック職員が飼っている猫です。

写真 (4)

よく見るとお腹のところがハートのマークになっているようです。

以前紹介した記事の飼い主さんです。

飼い主さんはハートとかミッキーとかそういうのが好きで、発見するとそういうのに囲まれているような気がして幸せな気分になるみたいです。
「幸せ発見。きっといいことが起こる」と思うそうです。

そういうのを感じ取る能力があるんだなぁ、というのが私の感想。

私は「まぁハートといえばそうかなぁ」程度で終わってしまいます。

いいことが起こる!とポジティブにはなれません。

ちょっと損した気分です。

よく「人は見たいものをみる」と言われています。

心理学的には認知バイアスなんていわれています。

自分のほしいブランドバッグがある人は、街中を歩いているとそのブランドバッグをもっている人を見つけやすくなるかもしれません。
そして「結構持っている人いるなぁ」と思うかもしれません。

「やせたい」と思っている人は、やせている人ばかり目がいって、「私と同世代はみんなスリムだ」と思ってしまうかもしれません。

自分が関心のある方に注意が向くわけです。

簡単に言えば「思いこみ」。

ただ思いこみのすべてが悪いわけではありません。

猫の飼い主さんのように幸せな思いこみもあるわけです。

そう考えると物事を客観的に見ることが人を幸せにするのでないんだなぁって思います。

結婚するとき
「この人となら幸せになれる」
「この人しかいない」
「永遠の愛を誓う」
とか。

まぁ色々意見はあると思いますが、思いこみでは?と思う人も多いのでは?

幸せな思いこみって大事なんで幸せな時は認知行動療法を受けて考え方のクセを見直そう!なんて思わない方がよいのかもしれません。

思いこみが強いなぁって人はこちらの記事の心理テストをやってみてください
過去の記憶は作り出される
注意力のテスト
思いこみが強い人?
一目ぼれは危ないかも
ストイックなイメージの芸能人は浮気をしない?

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