「 2014年03月 」一覧

過食嘔吐をすると体重が増えやすくなる理由

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日もテレビで大食い選手権みたいのものをしていましたね。

出ている人はみなさんやせていますが本当に食べても太らない人がいるかについてはやや注意が必要です。

一部には過食症の人もいるみたいなので。

過食を治すための方法として「規則正しい食生活」があります。

最もやりたくない部分ですよね。

特に過食嘔吐を毎日のように繰り返す、下剤を使用している人は、規則正しい食生活をすると、一時的に体重が増えてしまいがちです。

体内に水分がたまりやすくなっていることが要因の一つ。

そうすると体重が増えたり、むくみやすくなるため、「太った」と感じやすくなったりします。

しばらくすると体重は安定してくるのですが、「食べるとやっぱり太ってしまう」と誤解して、規則正しい食生活をすぐにやめてしまう人が多いのです。

そうするとまた食事制限をして、過食をして、むくみやすくなって、食事制限して・・・の悪循環になるわけです。

プレゼンテーション1

このため一時的な体重の増減や、体型の変化に惑わされないようにすることが大切です。

毎日体重計に乗るのをやめる、体型をチェックすることをやめると、太ることへの恐怖が減っていきますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


季節の変わり目で落ち込みやすい人は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

あたたかくなってきましたね。

良くも悪くも、気分の変動がみられる時期です。

冬に調子が悪くて、春に良くなるパターンの人もいますよね。

よく冬季うつ病なんて言われていることもあります。

ただ季節によって気分の変動がある人の何割かは双極性障害ではないかと言われています。

いわゆる「躁うつ病」というやつです。

もうすごく落ち込んだ、という時期と、ものすごく元気、という時期を繰り返します。

元気な時は躁状態と思わないことが多いです。

うつ状態の時に病院を受診するので「うつ病」と誤解されます。

抗うつ薬で急に「元気になりました~!」となっている時は実は躁状態であったりします。

躁状態の時に無理をしすぎて予定をつめこみすぎて疲れたり、対人関係でトラブルを起こしたりして、うつ状態になる、の繰り返しが良くあるパターンです。

躁状態の時の自分が「本来の自分」と誤解してしまっている人が多いです。

よくあるエピソードはこんな感じです。

・学生時代に自転車で日本一周いってきた
・眠らなくても平気な日が続いたことがある
・買い物で借金がふくらんだことがある
・あちこち仕事に手をつけて休日も仕事をしている
・ハイテンションになり、話し続けたら止まらない
・急に攻撃的な発言が増える
・浪費してしまう
・あれもこれもやろうとしてしまう
・頭の回転が早くなりすぎている
・色んな人にメールや電話をしてしまう

以上の症状があったからといって、躁状態とは限りません。

しかし、時期によって元気になったり、落ち込んだりを繰り返している人は、症状がなかったかチェックしてください。

気になったときは治療者に相談しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


パニック障害を治すための薬以外の手段

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害でお薬を飲んでいて、ちょっとは良くなったけれど、発作への不安に悩まされ続けて、生活範囲が狭いって人がたくさんいます。

数十年と安心ができる移動距離・手段で過ごしている人もたくさん見てきました。

そういう人の共通点として

・不安場面を避け続けている
・不安な感覚を避け続けている
・頓服薬がないと不安

が挙げられます。

「ずっと不安場面は避けたままでいい」
「薬を飲み続けてもいい」
って方はそれはそれでいいのかもしれません。

しかし、
「こんな生活が嫌だ」
「薬はやめたい」

という人は、そんな人は不安な場面・感覚に慣れていく練習をする必要があります。

その方法の一つが認知行動療法なのですが、書籍などを見て自分なりにやってもうまくいかないことが多いです。

自分でやるとやり方が間違っていることが多くてせっかく挑戦しても不安が減らず挫折してしまいやすいんです。

できるだけ専門家のもとでやっていきましょう。

ちなみに認知行動療法はパニック障害に対して有効性が認められていますが、「認知行動療法という手段がありますよ」と医療機関で紹介されることは稀です。

日本は薬物療法が中心の治療法となっているので。

認知行動療法を受けたいと思ったら自分で探していくこととなります。

今はネットでよくも悪くも調べやすくなりました。

お困りの方は治療者を探してみてください。

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AKBを踊るのが不安

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日京都で行動療法の専門家だらけの合宿がありました。

2泊3日で観光もせずにホテルに引きこもりみんなで勉強しよう、という合宿。

よく本を書いている有名な専門家も多々来ているので、タレントと2泊3日の合宿しているような感じなんですけどね。

その合宿の一日目の夕食時。

全員参加のゲームがあるということ。

胸騒ぎが・・・。

司会の方が「座布団の下に番号札がある人!」って言い出しました。

やはりあった・・・「2」の番号。

宝くじやビンゴは当たらない私ですが、こういうのはあたってしまいます。

番号札がある人3人ずつ前に出て、このようなクイズのネタにされることがわかりました。

・この3人の中で一番握力強いのは誰か
・この3人の中で前屈が一番できるのは誰か
・この3人の中で一番早口言葉を言えるのは誰か
・この3人の中でAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を一番うまく踊れるのは誰か

私は握力のやつで出ることに。

AKBでなくてよかった・・・。

行動療法の集まりにいくとどうも昔ながらの体育会系のノリみたいなものがあります。

見ている方は楽しいだけで気にならないと思いますが、やっている方はヒヤヒヤです。

偉い人や控え目な人にあたったらどうなっていたのだろう。

対人恐怖的な人だと苦手な場面ですよね。

こういう宴会を好きになる必要はありませんが、対人恐怖症の人や緊張しやすい人は克服するチャンスになります。

不安との向き合い方がポイントとなります。

仮にAKBを踊る可能性がわかっていたとしても事前に練習をやりすぎるは注意です。

緊張しやすい人はうまくやろうとする努力が緊張を高める結果となりやすいので。

よく大勢の前で話す時に原稿を読み上げるだけになっている人も同じようなタイプかもしれません。

うまく踊れたとしても、人前での緊張の克服にはなれません。

そこにはコツがあります。

普通にやるとトラウマになってしまうかもしれませんので、準備をしながらやっていきましょう。

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先延ばしをしなくなる方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

運動をやるとか、勉強をするとか、不安なことに挑戦するとか、そんなに進んでやりたくないものをやる時。

ついつい先延ばしになってしまっていませんか?

そんな人向けの心理学的対処法の一つ。

目標を具体的にする。

「明日は運動しよう」
「明日の午前中は勉強しよう」
という目標設定ではいけません。

曖昧だから。

「明日の9時に〇〇まで走る」
「明日の10時に英語の〇〇ページから〇〇ページまでの問題を解く」
のような具体的な目標設定をしましょう。

心理学の実験では曖昧な目標より具体的な目標設定をした方が、実行する確率が上がるという結果が出ています。

いつ、どこで、どれくらいするのかをできるだけ具体的に考えていくのがポイントです。

その時に起こりそうなアクシデントはあるか?その対処法は?まで考えられるとよいでしょう。

さらに、目標を文字として書いてそれを人に見せると行動しやすくなるかもしれません。

この方法はカウンセリング(認知行動療法など)で練習をしている人にもつかえますね。

目標を具体的に考えるのが面倒だ・・・って人は、目標を立てるにはどうしたらよいか具体的に考えましょう。

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3歳までで脳が決まるっていうのは科学的根拠に乏しい

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「神経神話」って聞いたことあります?

科学的根拠はあまりないのだけれど、広まってしまっている「神話」です。

経済協力開発機構に出している報告書で科学的根拠が乏しいので注意しましょう、と書いている例の一部がこちら。

・脳に重要なすべては3歳までに決まる
・学習には最適な時期がある
・私たちは脳の10%しか利用していない
・右脳型の人と左脳型の人がいる
・男性の脳と女性の脳は違っている
・記憶力は改善できる
・眠りながら学習できる

あたかも「科学っぽい」ので信じていた人もいるでしょう。

脳を活性化する、ってフレーズで売り出されているものって科学的根拠が乏しいものが多いです。

「脳に効く食事」「脳に効く音楽」「脳に効く学習」とか。

「〇〇大学教授監修」
「医師〇〇監修」
って書いてあるものでも。

まぁ、そこはビジネスという大人の事情なんでしょうかね。

肩書きだけで情報を信用してはいけません。

中にはこれから「本当だった!」っていうのも出てくるかもしれませんが。

「心の病気」の分野でも科学的根拠ないことが結構多いです。

「心の病気は親のせい」
「深層心理を探らなければ心の病気は良くならない」
「〇〇を食べればセロトニンが増えてウツに効く」

などなど。

ネットのおかげで良くも悪くも情報が手に入りやすくなりました。

医師や臨床心理士でも言っていることが違って何を信じていいかわからなくなりますよね。

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洗浄強迫・不潔強迫が良くならない人の共通点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

洗浄強迫・不潔強迫の人が症状を克服しようとするとき。

どうしても「手洗いを短くしよう」「手洗いをなくそう」という発想になりがちです。

もちろん、と~っても大事なことです。

しかし、それだけに着目するとうまくいかないことが多いのです。

なぜうまくいかないか?

よくあることを書いたのでチェックしてみてください。

①手洗いはしていないが、苦手なもの(汚いと思っているもの)に触っていない
これが一番多いと思います。
全く手洗いはしていないけれど、自宅に引きこもっていて何も触らないようにしていたとか。
苦手なものに触った上で手洗いを「ゼロ」にする、をやっていきましょう。

②苦手なものに触ってはいるが、キレイにしておきたい場所を作っている
「ここだけはキレイさを保ちたい」という場所がありませんか?
ベッド、リビング、自分が大切にしているものなど。
いわゆる「聖域」というやつです。
きちんと聖域を汚していきましょう。

③苦手なものに触る時に頭の中で「きれいだ」「大丈夫だ」と言い聞かせる・周囲に「大丈夫だよね?」と確認する
頭の中で安心させること、周囲に安心を求めるようなことをやりながら練習してもうまくいきません。

④苦手なものに触った後にすぐに入浴している
入浴前にしか触らない、では十分によくなりません。

⑤手洗いを短くしようとばかりしている
途中までは良くなる可能性はありますが、苦手意識は変わりにくいです。
手洗いを短くするといっても結局は強迫行為をしているので。

最初のうちは基本的に「手洗いを短くする練習」ではなく「汚れに慣れていく練習」という発想で練習していくことがコツです。

やれば結構よくなりますのでやり方を間違えないようにしましょう。

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緊張しておしっこが出ないことが不安

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今回は男性に多い症状の一つ、排尿恐怖について。

代表的なのは男性用トイレでオシッコをするとき、後ろに並ばれたり、横に誰かがいると不安になりオシッコが出なくなる、というもの。

あせればあせるほど意識をしてしまい、オシッコが出なくなります。

ちなみに男女とも個室トイレでも他人の声がするとでなくなる人もいます。

こういう人はそれに対処するため

・オシッコでも個室にはいる

・誰もいない時をみはからってオシッコをする

ということをして、不安場面を回避しようとするんですね。

「個室にはいっていれば安心だからこのままでいいや」って人はそのままでもよいかもしれません。

しかし、不安なことを回避すると不安はもっと強くなる性質があるので、ず~っと悩んだままになってしまいます。

本当に一生外のトイレでわずらわしい思いをしていくのか?って自問自答してみてください。

「嫌だ。もっと自由に外出したい!」って思ったら治していきましょう!

これは精神的な要因が大きいので、苦痛な人は克服していく練習をすることはできます。

カウンセリングでも対応していますので、お悩みの方はご相談ください。

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診察やカウンセリングで症状を話す時のポイント

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

医療機関などで診察でもカウンセリングでも自分の困っていることや症状を伝えることになります。

その時の注意しておきたいポイント。

具体的な症状を話す、ということ。

「うつなんです」

「パニックなんです」

だと伝わりにくいものです。

うつならば
「気分が一日中落ち込む」
「眠れない」
「急に泣いてしまう」

パニックならば
「動悸と息ぐるしさが怖い」
「心臓発作だと不安で電車に乗れない」

こんな感じで自分の困っている症状を具体的にすると伝わりやすくなります。

また自分が何で困っているのかが明確になります。

このようなことを知らなくても基本的には聞く側が質問して整理していくので、それほど気にすることではありませんが。

何をどうやって話したらよいだろうと迷っている人は参考にしてください。

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痩せても不安がなくならない理由

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ダイエットをしていると
「痩せたら太っている不安から抜け出せるだろう」
と思いがちです。

果たして本当にそうかというと微妙です。

仮に目標の体重にまでなったとしましょう。

初めはうれしいと思います。

達成感があったり

「やった。これでダイエットから解放される」と。

しかし、目標体重になったとしても今度は

「この体重を維持するためにはダイエットを続けなければ」

となるものです。

これは摂食障害の人や無理なダイエットをしている人に多いパターンです。

痩せても満足するのは一瞬。

今度は太ることへの不安にさらされます。

そうすると永遠にダイエットをしなければならなくなります。

不安は減るどころか増えてしまいます。

無理なダイエットで精神的な安定は得られません。

気をつけましょうね。

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