「 2012年08月 」一覧

自分ができているところを探す

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

子どもをもつお母さん達のブログってみたことあります?

子どもために凝った料理やお弁当をつくってあげたり、上手な手作りバッグをつくってあげたり。

すごいですよね。

そういうものを見聞きした時「なんて私はダメな母親なんだ」と思った人いませんか?

他のお母さんはよくやっている。

自分は全く何もやっていないダメな母親だ・・・という感じで。

他人を過大評価して、自分を過小評価してるのです。

「いやいや、本当に自分は何もできてない」

というかもしれません。

それは自分の考え方のクセに気づいていないだけなのです。

全くできていないお母さんをみたことがありません。

まずは自分ができているところを認めることが必要となります。

子どもが育っているということは何かをやっている証拠ですしね。

少しずつ自分自身を認めて自信をつけていってください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


過呼吸に紙袋の対処はダメ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前にも書いたことですが、テレビでもやっていたのを見て、大事のことなのでもう一度書きます。

過呼吸への対応です。

過呼吸になった時に紙袋で対処している人はいませんか?

その対処は間違ったやり方です。

死亡例も報告されているのでやめてください。

紙袋を使った対処の危険性について結構知らない人が多いと思います。

下手をすると医療関係者も危険なことを知らない場合があります。

基本的な対処はゆっくり呼吸することです。

ゆっくりといっても深呼吸ではありません。

吐く方を長めにやっていくとよいです。

周囲で紙袋を使っている人がいたら教えてあげてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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練習の頻度

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人なんかで苦手な場面に挑戦するときってありますよね。

こういう挑戦は何度もしなくてはいけません。

一回だけ挑戦してみてもダメなんです。

週に一回だけ挑戦、なんて感じだとなかなか良くなっていかないパターンが多いのでは?

一週間に一回10回挑戦するのと、10日に毎日一回挑戦するのとでは、毎日挑戦したほうが効果があがることがわかっています。

不安場面に挑戦してもよくならない要因の一つは、練習の頻度です。

筋トレのようなものだと考えればわかりやすいかもしれません。

毎日練習するのは物理的に無理であれば、週に3~4日でもよいので練習するようにしていきましょう。

練習頻度を上げてもうまくいかない場合は、ほかの要因(気をそらそうとばかりしている、など)が考えられますので、専門家に相談してみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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摂食障害の治療

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

摂食障害に認知行動療法が勧められているということを知らない人が結構多いです。

どうしても摂食障害というと親子関係に「トラウマ」を見出して、その「トラウマ」を表現したり、処理することが治療と思われがちです。

「親にあやまってもらわなくては治らない」と専門家?から言われ、親子関係が悪くなっていっている人たちをたくさんみてきました。

残念なことです。

そのような方法は治療効果として科学的根拠はありません。

「本当?」って驚く人も多いです。

いろんなところでそのような「治療」が行われているので。

インターネットの時代ですので調べてもらえればわかります。

摂食障害に対して研究の上で治療効果がでているのは、
・認知行動療法
・対人関係療法
が主です。

いろんな心の病の治療法に共通していることですが、治療的効果がでているのは「これからどうしたらよいか」というアプローチです。

医療機関を受診しても、薬物療法以外で科学的根拠のある治療法を教えてくれるところはほとんどありません。

このため、自分自身で情報収集することが必要となります。

本当は医療機関がもっとこのような情報を出してもいいと思うのですが・・・。

全国に摂食障害で悩んでいる人はたくさんいます。

もちろん100%の人に効果がある治療法はありません。

それでもまずは治療効果の出ている治療法を受けることをおすすめします。

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人前で緊張するときの対処

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前でプレゼン・発表する時、緊張しやすいから緊張しないようにしようとしていませんか?

これは逆効果のことが多いですよね。

一つの要因。

それは「緊張しないように」としているから。

緊張しないようにしよう、とあれこれ考えたり努力している時って、結局は緊張することばかり考えているんです。

緊張をとろうとする努力が結果的に体の感覚に意識を集中させて、緊張させているんです。

そうすると本来のプレゼンをするという目的に注意が向かず、うまくいかなくなるわけです。

意識するのは緊張している体の感覚ではなく、プレゼンをすることに意識を向けなくてはいけません。

本来プレゼンの時はどこを見ていますか?どんなことに注意を向けていますか?思い出してください。

どちらにしろ緊張するときは緊張しますので、今するべきことに集中しましょう。

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強迫性障害になりやすい性格

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害ってどんな性格の人がなりやすいのでしょうか。

何度も確認したり、手を洗ったりしているので、完璧主義な人がなりやすいと思われがちです。

しかし、そうとは限りません。

以前はかなりズボラだった人が、急に汚れを気にしだしたり、細かいことを気にしだしたりすることはよくあります。

「どうして自分が・・・」と考え込んじゃいます。

ここで考え込んではいけません。

「こんな性格だからなりやすい」というのはないのです。

強迫性障害は誰でもかかってしまう可能性があります。

だから「どうしてこのようになったのだろう」と自分の性格を分析しても意味がないのです。

考えすぎると落ち込んでいくことが多くなります。

その代り、行動療法や薬物療法でよくなっていくことはわかっています。

性格を分析せずに、どうすればよくなるか?に焦点を当てていきましょう。

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埼玉の逆襲

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私はよく本屋さんをブラブラしています。

専門書もみますが、全く関係ない本も。

最近、いつもあまり読んでないジャンルの本を読みたいなぁと、なんとなく手にとって買った本があります。

その名も

・埼玉の逆襲 「フツーでそこそこ」埼玉的幸福論
谷村昌平著  言視舎

埼玉の歴史や良いところ、埼玉県人の「あるある」を紹介しています。

「山田うどん」
「NACK5」
「るーぱん」

私も埼玉にくるまで知りませんでした。

あと「県民の日」というものがあって、しかも学校が休みになるというシステムがあるということには驚きでした。

「知らないの?」と逆に驚かれましたけど。

そういえば先日テレビでもやっていましたね。

多少?著者の主観がはいっている説明ではありますが、埼玉出身ではない私にとっては埼玉のことを気軽に勉強できてよかったかなと。

9月から転勤などで埼玉にくる方がいたら一読してみては?

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休職中は休んでばかりではダメ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病や不安障害なんかで休職している人が良くやる間違いは休職中ずっと休んでいること。

休むようにとお医者さんからも言われますし、本にも書いてあります。

ただそれは症状がひどい時の話。

特にうつ症状がひどい時は、徹底的に休むことが必要ですよ。

しかし、休んでいて「なんとなくよくなったから復職しようかなぁ」と復職するのは危険です。

仕事に戻るにはうつや不安になった要因を振り返って対策を立てたり、仕事に耐えうる体を作っていかなくてはならないのです。

復職を考えるのであれば心身ともに少しずつ負荷をかけていかなくてはいけません。

毎朝早い時間に起きたり、外出できたり、集中力が必要な作業ができたり、人と話すことができていたりしていますか?

できていない人は復職前に準備しましょう。

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遠方からこられる方へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングを受けるために県外、それもかなり遠方からいらっしゃる方が結構増えています。

遠方から来られる方は50分間ではこれまでの経過を聞いて「こうしていきましょう」で終わりになってしまう可能性があります。

遠方でもこまめに来られるかたは別ですが、そんなに何度もこられない場合は50分枠を2つ予約することをおすすめします。

料金はそのまま2倍になりますが、飛行機や新幹線代など交通費を考えるとそちらの方が安くすむかもしれません。

人によっては2~3日間連続という形の方がよいこともあります(強迫性障害の治療など)。

そのようなことも選択肢にいれてもらえると効率よくカウンセリングがすすみます。

「自分は2枠が必要なのだろうか」
「鈴木という人物がよくわからないから不安だ」

という方はまず最初の一回は通常の1枠で来ていただき、2枠取りが必要かどうかをアドバイスするという形の方がよいかもしれません。

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困ったときの3つの発想

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

困ったときはまずどのような発想ををしていったらよいか。

認知行動療法的な考えもいいいのですが、それをやると長くなります。

もっと簡潔なものはないか。

あります。

覚えておくのはこの3つだけ!

・うまくいっているのなら、変えようとするな。
・もし一度やって、うまくいったのなら、またそれをせよ。
・もしうまくいっていないのであれば、(なんでもいいから)違うことをせよ。

これは解決志向アプローチといわれているカウンセリングのやり方の中心哲学です。

うまくいかなくなっているときって、いろいろ試してみているようでも、うまくいっていないことを繰り返していることがあります。

またせっかくうまくいっていることまで変えてしまったり、うまくいっていないと思い込んだりしているものです。

うまくいっているところを探して、それをやってみることが必要です。

それでもうまくいっていないのであれば、とりあえずなんでもいいので別のことをしてみる。

「なんでもよい」というのも大事。

問題解決に直接関係ないことでもよいですよ。

いつもより早く起きてみるとか。

奇跡が起こって状況が改善されたら、まずやるだろうなぁって行動とか。

いつも帰りの遅い旦那さんを怒っていたのを、旦那さんが遅く帰ってきたら踊りながら迎えてみるとか(旦那さんが心配して聞く耳をもってくれるかも?)

うまくいっていない昨日とは違う行動をとってみるといいです。

「こんなもんで良くなるものか!」と思いませんでした?

しかし、そういう思考パターンは「いつもやっていること」でありませんか?

だからうまくいっていないのではありませんか?

うまくいかない行動パターンに陥っているのです。

だから「うまくいっていないのであれば、なんでもいいからほかのことをやってみる」という発想は大事なんです。

何でもいいからやっていくうちに何かはあたる。

当たった方法はまたそれをする。

うまくいっているなら変えようとしない。

困ったときはこのような発想でやってみてはいかが?

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