「 2010年06月 」一覧

家族の教育

臨床心理士の鈴木です。

先週の土曜日、仕事が終わった後に学会出席のため、福島県郡山市へ行ってきました。

到着したのは20時頃。

土曜の夜なのですが駅前は閑散としています。

知人と合流して夕食をどこにしようか探していると、通行人によりも怖そうなお兄さん達の方を多く見かけます。

通行人がいないだけに怖い。

地元の方によれば郡山は「東北のシカゴ」と言われていたことがあったそうです。

「東北のシカゴ」・・・考えたのは誰だろう。

外は閑散としている印象ですが、お店の中は人でいっぱいでした。
福島はいわき~会津と地方によって特色があって、山の幸から海の幸まで名物がたくさんあるようです。

肝心の学会ですが家族療法に役立つ認知行動療法について主に参加しました。

家族への教育をすることによって、統合失調症やうつ病の再発率が低下することが分かってきています。
ちなみに家族が心の病の原因といっているわけではありませんよ。
家族の対応次第で心の病が回復してくるということです。

実は心理学の業界でも数十年前は統合失調症は母親の養育態度によって引き起こされるといった理論がありました。
根拠に乏しいため現代では完全に否定されています。

今では家族に対して家族心理教育など科学的な根拠に基づいたアプローチが採用されることが多いようです。
しかし、治療的な家族教育の普及が遅れています。
このことにより家族が苦しむだけでなく、結果として患者さん自身も回復しないという悪循環で苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。

効果のある治療法が早く広まっていくことが望まれますね。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


パニック障害とうつ

臨床心理士の鈴木です。

パニック障害では「うつ」にもなっている方が多いのはよく知られています。

パニック障害になると発作を恐れて、電車に乗る、美容院や歯医者行く、レジにならぶことなどが次第にできなくなってきます。
また、動悸や息切れを恐れるあまり、運動をしなくなることも少なくありません。
そうなると友人に会ったり、運動したり、娯楽を楽しんだりといったことが少なくなります。

だんだん、悲観的な思考が強くなったり、何もする気になれなかったりとするのかもしれません。
気分も落ち込み、社会生活にも支障をきたすようになり、いわゆる「うつ」の症状が出現するかもしれません。

このような場合でも、パニックの治療が改善するにしたがって「うつ」の症状がよくなることもあります。
また「うつ」の治療とパニックの治療を並行するなどの手段をとることもあります。

パニック障害の「うつ」は見逃されていることが少なくありません。
やる気が起きない、食欲がない、何に対しても悲観的、急に泣き出すなどの「うつ」の症状があれば、医師やカウンセラーに伝えるようにしましょう。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。