「 2012年06月 」一覧

心穏やかにいるためには②

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

前回の続き。

心が揺れ動いているときはいろんなことを考えています。

まずはそれをとらえるのが第一歩です。

そのためには自分の気持ちを客観的に観る練習をするとよいかもしれません。

今自分が何を考えているのか、というのを観察します。

「~と考えた」「~という考えをもっている」

とつけると、やりやすいかもしれません。

ちょっと、客観的にみれませんか?

「自分は嫌われている」から「自分は嫌われている、という考えをもっている」
とすると。

自分が考えていることと距離をとることにより、いつものパターンから抜け出しやすくするのです。

余裕があれば、ノートに書きだしてもいいかもしれません。

書いていると「あれ、考えすぎかな・・・」って思うこともあります。

カウンセリングの中でも、考えていることを書いてきてもらうことがよくあります。

それには客観的に自分の考えを振り返る目的もあるのです。

「こんなことやっても意味がない」「私にはできない」・・・と「考える」かもしれませんが、やってみることが大切です。

次回、考えを客観的にみるときのコツについて書きます。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


心穏やかでいるためには①

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人間、誰でも普段から気分の浮き沈みに悩むことがありますよね。

こういう時
「どうやったら心が穏やかでいられるか」
「どうやったらプラス思考でいられるか」
と考えて、本を読んだり、そのようなセミナーみたいなものにいく人もいるでしょう。

しかし、そんな簡単にそのような状態にはなりません。

「心を穏やかにしよう」
と必死でもがいているということは、
「自分は穏やかでない」
と繰り返し言っているようなものなので、さらに望む方向にはいきません。

ではどうやったら心が穏やかでいられるのか?

まずは、心は穏やかなこともあるし、そうでないこともあることを認めることです。

これが難しい。

嫌な気分しか感じられないのに、もう少し気分が良くなりたいというのはごもっとも。

しかし、そのようにしていると上述したように悪循環になります。

「穏やかでいるためのコツは、穏やかにしようと思いすぎないこと」
となりますが・・・そんなこと言うとがっかりしちゃいますよね。

それでも今よりも平穏でいられるためにはどうしたらよいか、だれでも知りたいものです。

そのコツについて次回以降書いてみたいと思います。

ちなみに「心が平穏になれる3つの方法!」と、自己啓発の本のタイトルにありそうなおいしい方法(そんなおいしい方法なんてないと思いますが・・・)ではないので、軽い気持ちで見てください。

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イライラしているときは自分のことを知るチャンス

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人にイライラする時ってありますよね。

いろんなところで言われていることですが、人にイライラしている時って自分の気持ちを知る絶好の機会でもあります。

イライラしているということは、
自分が「こうしてほしい」「こうあるべきなのに」
と思っていることと違うことを人がしているものです。

ということは「こうしてほしい」という自分の気持ちがわかります。

「こうしてほしい」「こうするべきだ」ということに自分のクセ・価値観が混じっています。

なかなかこのクセ・価値観に気づかないものです。

イライラしているときは自分の基準が正しい、合わせるべき、と考えています。

それではなかなか他人とうまくやっていけません。

だから自分の気持ちに気づくと、自分が変えた方がいい点、相手に求める点が見えてきて、結果的にイライラが減らせるかもしれませんね。

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良くなった後も・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニックや社交不安、強迫性障害などの不安障害の方が認知行動療法などでよくなったあと気をつけなければいけないことがあります。

良くなったらからといって不安場面を避け始めると、数ヶ月のうちに不安は強くなってきます。

これはよくあることです。

せっかくよくなったのにまた症状がでるとがっかりしてしまいますよね。

治療効果を保つためには、よくなった後も不安場面に対して継続的に練習していくことが必要です。

このような病気はすっきりとなかなかよくなるものではありません。

本来は良くなった後も数ヶ月に一度はカウンセリングを受けたほうがよいといわれています。

なかなかカウンセリングにくることができない方は、油断せずにカウンセリングでやったことを復習・実践していってみてください。

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性格って結局なんでしょう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

前回の話にも共通するものですが、そもそも「性格」ってなんでしょうね。

性格って、心理学の世界でも定義がバラバラです。

大辞泉では・・・
「行動のしかたに現れる、その人に固有の感情・意志の傾向」
とされています。

でも変わらない固有の感情、意志でなんでしょうね。

変わっていないと思っていても、変わっているものもあります。

自分で「自分はこういう性格だ」と思い込んでいる場合もあります。

「ネガティブな性格」だと思っている人でも必ずポジティブな側面がありますし。

うつの人が良くなってポジティブに考えられるところが増えたら「性格が変わった」と思います?

性格を定義することは難しいですよね。

性格はなんなのかはわからないのですから、「性格は変わらない」というのも思い込みかも?

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緊張してしまう性格

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前で緊張してしまうなど、社交不安障害の人からのよくある質問です。

「昔から人前で緊張してしまうんです。病気だといっても、性格のところもあると思います。性格だとすると治らないのですか?」

というもの。

結論からいうと社交不安障害は治っていくことが多いです。

ただ、治っていくということは、人前で全く緊張しない、ということではありません。

また人前が大好きになる、というものでもありません。

緊張などによって日常生活に支障がでないようにしていくことが治っていくということです。

治療しても変わるところと変わらないところがありますが、日常生活は少しずつ楽になっていくでしょう。

日常生活に支障があるのに「性格だから」といってあきらめないようにしましょう。

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太る食べ物って?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ダイエットを意識する人はカロリーを意識している人がほとんどです。

カロリーを意識すること自体は悪くはありません。

しかし、気にしすぎると過食症などの要因となりかねないので注意が必要です。

誤解を恐れずに言うならば
「太る食べ物」というものはありません。

それぞれどれくらい食べればこれくらい太りやすいというものがあるだけです。

ですから何を食べてもよいのです。

野菜のカロリーも、こんにゃくのカロリーも、ケーキのカロリーも、カロリーはカロリーです。

野菜は食べるけれど好きなケーキは食べない、など禁忌の食べ物があると、その食べ物が食べたくなり、過食の要因となります。

過食症の人は普段の食事でどうしても食べられないもの、というものがあるかもしれません。

それを克服していくことが治療をする上で必要となります。

難しいことではありますが、少しずつ取り組んでいきましょう。

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頭の中で確認してはいけません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の方がついついやってしまう、もしかしたら悪化させてしまう対処の一つ。

例えば確認強迫の人が、ガスを消したかどうか不安なときに
頭のなかで
「確か消したよね、こうやって、あーやって・・・だから大丈夫だ」
と、頭の中で、大丈夫であったことを確認してしまうと、よくない方向にいくことがあります。

身に覚えがありませんか?

こんな風な対処をしていると、そのように思えなければ結局確認をしてしまいます。

また頭の中で大丈夫であることを確認しなければ先にすすめなかったりします。

ですからこのような対処ではなかなか良くならないんですよね。

多少強迫行為がよくなっていたとしても、症状が残っている人も多いハズ。

強迫観念に対して理屈で説得しようとしないことが良くなっていくコツです。

周囲の人もガスを消したかどうか大丈夫な理由を言ってあげて安心させようとします。

それも逆効果になり、強迫症状を強くしてしまう可能性があるので気をつけましょう。

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自分のことをどうでもいいと思っている、と思った時は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

他人に対して「あの人はこのように思っている」
という思い込み。

よくありますよね。

実際は他人がどのように考えているかはわからないものです。

毎日遅く帰ってくる旦那さんに対して
「あなたは私のことなんてどうでもいいと思っているんでしょ」
と、相手にいってしまうと喧嘩になってしまうかもしまいますよね。

「どうでもよいと思っている」
は、本当かどうかはわかりません。

こういう時は素直な気持ちとして自分はどのように思っているかをとらえる必要があるでしょう。

遅く帰ってくる旦那さんがという例であれば、
奥さんは「さみしい」と感じているのかもしれません。

その「さみしい」というのが自分の気持ちで、そこをとらえるのです。

伝える時は
「どうでもいいと思っているんでしょ」
と「あなたは」という主語ではなく
「毎日遅くかえってくるとさみしい」
と、自分の気持ちをとらえて、自分が主語にした言い方の方がよいでしょう。

そうすることによって、相手への思い込みを少なくし、より自分が何を考えているかが伝わりやすくなります。

もちろん、そのような言い方をしたからといって相手が自分のいうことを聞いてくれるかは別ですよ。

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本を買って試してみる時の注意点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

またまた前回の続き。

紹介した本もそうですが、このような類の本にはじっくり取り組んでほしいものです。

ちょっとやって「やめた」では、どんな本もうまくいきません。

そして読むだけでなく、行動してみることが必要です。

うつ病は本を読んで書き込んでいれば治る病気ではありません。

行動してみて気分が変わることが多いのです。

また「認知行動療法の本を読んだけど、うまくいかない」

という患者さんの声をよく聞きます。

本を読んだだけでは本質が伝わらず、誤解しているケースが多い印象です。

このため、読んでもうまくいかないときは「自分には認知行動療法が合わない」とは思わず、認知行動療法専門のカウンセラーに相談することをおすすめします。

「そういうことか」と思うことがたくさんあるかもしれません。

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