「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

ポジティブ思考という考え方

臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングに来る多くの方が、これまでに色んな解決努力をされています。
一番多いのが自己啓発本です。

自己啓発本は多種多様にありますが、基本的には「ポジティブ思考にしよう」という趣旨のものが多いようですね。
ポジティブ思考を否定するわけではありませんが、調子が悪い時はそんな風には思えないものです。

もちろん「ポジティブに考えよう!」と思って、ポジティブになれたらそれで良いのですが・・・。
それが出来ないから困難が生じるはずなんですけどね。

そうするとポジティブになれない自分に落ち込むこともあります。
「またネガティブに考えてしまった」「もうこんなこと考えたくない」など。

「うつ」が良くなりかけていた人が再び「うつ」が来たときに、具体的な出来事で悩むというより「またうつになってしまった」と「うつになること自体に落ち込む」に似ているのかもしれませんね。

ポジティブに考えられない時にポジティブに考えようというのは、底なし沼で必死にもがき、さらにおぼれているようなもの。

そこから抜け出すのはポジティブに考えることでも、「うつにならないためにはどうしたら良いか」と考えることではないとしたらどう思いますか?

ポジティブ思考以外に八方塞で困っている状態から抜け出せる手段はたくさんあります。
そのためにはまず「プラスに考えなきゃいけない」という考え方から柔軟にする必要性があるかもしれませんね。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


急な坂とカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

先日、勉強会があって県外に行ってきました。

時間があったのでホテルに荷物を置き、周囲を散策。

もともとあてもない散歩が好きではない私。

何を思ったか、たまには歩いてみようとウロウロしていると・・・急な坂が。

この坂は最近運動不足気味の私にとってはこたえました。

「つらいなぁ」「やっぱり散歩してもつらいだけだなぁ」なんて考え、急な坂を上っているとこんな建物が・・・

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「急な坂スタジオ」とそのまんまのネーミング。
しかし、インパクトはありますよね。
おしゃれな?デザインのロゴですし。
新しい発見とういうか、ちょっと力が抜けました。

「散歩が嫌だ」と思って散歩をしてなかったらこのスタジオには出会わなかったでしょう。
嫌だなぁと思って下を歩いているだけでは見つからなかったかもしれません。
たまには普段と違う行動をとってみると新しい刺激、出会い、発見があるかもしれない、とも言えるでしょう。
ちょっとカウンセリングでやっていることと似ているのかもしれませんね。

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家族の相談について

臨床心理士の鈴木です。

Q&Aにも書いていますがよくある問い合わせ。

「(病気や症状がある)本人が来なくても、家族だけ相談に行っていいですか」

もちろん構いません。

相談機関によっては「本人が来なければ治療にならないので、家族だけ来ても意味がない」と言うことがあるそうです。

確かに本人が治療にくることは重要ですが、本人が拒否している場合はどうすればよいかとなります。
私は「どうしたら本人が相談にくるか、という相談」は重要だと思っていますので、遠慮なくご相談ください。
とりあえず家族がどうしたらよいか話し合っていきます。

また「カウンセラーってどんな人か」「カウンセリングってどんなことするのか」と不安なご家族もいらっしゃると思います。
そのような場合でもとりあえずご家族が私と会って、カウンセリングの必要性や「どんなことをするか」を話し合ったり、「カウンセラーがどんな人か」と偵察にきても構いません。

ご家族が安心していただくのも、カウンセリングの役割なのです。

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カウンセリングの受け時

臨床心理士の鈴木です。

今回は「カウンセリングの受け時」について。

私のカウンセリングを受けにくる8~9割が他院通院中、どこにも通院されていない方です。
クリニック付属のカウンセリングルームとしては少し変わった特徴らしいです。
多くが認知行動療法を受けるためにいらっしゃいます。

他のクリニックに通院中の方の話から、カウンセリングは必要ならば医師が勧めてくれるだろうと思っている方も多いということがわかりました。

ずっとカウンセリングを受けたかったことを医師に伝えたら「いいんじゃない」と言われ受けに来る人は良い方です。

これだけうつ病や不安障害に対して薬物療法と双璧をなしている認知行動療法であっても、医師のイメージは様々。
認知行動療法が嫌いな医師もいれば、知っていても「あなたみたいな人には向かないよ」と言われることもあるようです。
「向かない」という根拠としては乏しいことがほとんどです。
つまり、治療的根拠があり、回復の可能性がある精神療法であっても、主治医の考え方(好き嫌い)次第でカウンセリングが受けられないことはよくあることなのです。

医師から「カウンセリングをやってもムダ」と言われたのにかかわらず、受けにきて回復していった方もたくさんいます。
精神科医師の間でも認知行動療法などの精神療法に精通している人は多くはありません。
これは我々臨床心理士のアピール不足という要因もあるかもしれません。
本来薬物療法をするにしてもカウンセリングは併用していくのが良いとは思うのですが・・・。
精神医療の中でさえカウンセリングの位置づけは医療機関によって異なるようです。

カウンセリングを受けたいと思った時がカウンセリングの受け時だと思います。
お気軽にご相談ください。

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テニスと行動

臨床心理士の鈴木です。

恥ずかしながら先日この歳になって初めてテニスというものをしてみました。
ウン十年ぶりに中学時代の同級生数人から連絡がきたと思ったら、再開ついでのテニスの誘い。

正直なところ最初はそれほど乗り気ではありませんでした。

全くやったことのないなので当然ラリーが続くはずもなく。

ちなみに私以外もテニス経験者はほとんどいないという組み合わせ。
運動不足のため全く走ることはできず。
なぜテニスをやろうとしたかは全くの不明です。
多分誰かの思い付きだとは思いますが・・・。
単なるボール遊びみたいになってしまいましたけどね。

それでもやってみると楽しく感じました。
久しぶりに動くと気持ちがいい。

最初は気がのらないものでも、やってみると「まぁまぁかな」と思った経験はありませんか?
「どうせやっても・・・」「やる気がでてきたらやってみよう」と思っているとなかなか行動には移せないものです。
「いつまでたってもやる気がでてこない」ということになりかねません。

テニス後は当然筋肉痛になりました・・・。

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うつと瞑想とカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

今日は都内で学会のワークショップに参加してきました。
普通学会はスーツ姿の人が多いのですが、今日参加した学会は、スーツを着ているとかなり目立つという、非常にラフな学会なのです。
私は臆病なので少しだけかしこまった格好してしまいますが。

講師はとある大学の先生でした。
大学の先生は話の中にムダに英語を挟むことが多い印象ですが、今回はそのような先生ではないので好印象。
ただ、英語の部分になると急に発音が良くなるのはどうかなと・・・。

認知行動療法関係のワークショップに参加しましたが、何度も再発を繰り返すうつ病に対する瞑想技法などが中心でした。
「認知行動療法に瞑想?」と意外に思われるかもしれません。
瞑想というと怪しいイメージがありますからねぇ・・・。
実は新しい(第3世代なんていわれてますが)認知行動療法では、結構使われているんです。
そして瞑想を盛り込んでいる認知行動療法はたくさんの効果に対する実証性があります。

ですからヨガや座禅などやったことがある人なんかは、新しい認知行動療法に親和性があると感じています。

私のカウンセリングでも新しい認知行動療法もしており、ヨガをやったことがある人は感覚的に飲み込みが早いような気がします。

合理的にあれこれ考えても、うつや不安が強くなると「そんな風には考えられない」となります。
そんな時に役立つ方法です。
悩んだ時の対処法のレパートリーが増えると思います。

もちろん瞑想をやるのが新しい認知行動療法というわけではありません。
実際の治療では瞑想の要素を利用することもある、使えるところは使いましょう、といったところでしょうか。

ですから瞑想嫌いの人も実施可能ですのでご心配なく。

ちなみに私は瞑想のようなものをやるとついつい寝てしまいます・・・。

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夏のカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

暑い日が続いてますね。

学校が夏休みになる学生の多くにとっては、楽しい時期でしょう。

一方で、心の調子を崩す人も少なくありません。

夏休みでは昼夜逆転が一番多いものと思います。

社会人であれば夏は休んで秋から働く、という方もいらっしゃるでしょう。
退職の理由が、電車が怖くなって通勤できなくなったから、会議で緊張して震えてしまって、ということはありませんか?

パニック発作が怖い、外出先や学校、職場で人目が気になる、何度も確認してしまう、など不安障害で悩んでいて、学業、お仕事などに支障をきたしている方はこの夏に集中して治していくことをお勧めしています。

ケースバイケースですが、不安の克服については認知行動療法による短期集中のカウンセリングで良くなることも少なくありません。
夏休み中にすべて解決・・・とはいかないかもしれませんが、秋以降の仕事や学校の開始にできる限り問題が少ない状態で登校や出勤できるようにしていく必要性があるでしょう。

ただし、短期集中で実施する場合は、本人のやる気に左右されます。
例えば本人に治療意欲がないのに、家族が無理やり「秋までに治してください」とカウンセリングに連れてこられても、うまくいかないでしょう。
そのような時は、本人の意欲を引き出しながらのカウンセリングとなります。

カウンセリングを受けようかどうか迷っている方は、未来の自分についてどのように考えているかで決めてはいかがでしょうか。

この夏を消極的にすごせば、今自分が予想している秋を迎えることになります。
今のままでも良い、つらいけれど現状維持、不安は避け続けていればいつかパッと楽に良くなるのではないか、という方はこれで良いと思います。
カウンセリングを受ける必要性はないでしょう。

一方で積極的に動いて秋までに少しでも不安を克服し、秋の自分像に別の予想を立てることもできます。
今のままでは嫌、不安に囚われている生活なんてごめんだ、今最良と思われることをやりたい、自分がやりたいと思うことができるようになりたい、という方はこちらを選んだ方が良いでしょう。
カウンセリングを受けることをお勧めいたします。

どちらが良い、悪いということはありません。

あなたはどちらを選びますか?

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カリスマカウンセラーについて

臨床心理士の鈴木です。

ちょっと本屋さんで心理学コーナーをのぞいたところ、本の著者で知っている名前が。
よくよくみると「カリスマカウンセラー」なんて書いてある。
カリスマ・・・本人を知っていると、笑ってしまう。
その人が実力ないとか、悪い人だとかでなくて、その人が「カリスマ」かと思うと。
本人がつけたのかどうなのかはわかりませんが、どう思ってるんだろう。
きっと周囲からもつっこまれているに違いないでしょう。
出版業界も大変なんですねぇ。

当然のことかもしれませんが、「カリスマ」「ベテラン」などとりあえず本を読む人に信用をとりつけようと必死なんでしょう。
よく飲食店や美容室の宣伝で「有名人もお忍びでやってくる」といったのと同じですよね。

よくわからないような心理系の資格を名乗っていたり、「~の第一人者」と称しているわりにはなんの活動もしていない人だったり。
書いてあるのが良いものであればそれで良いのですが・・・。
一般の方でこのような本を見て、根拠のないことを信じ込み、悪循環になっていく人も少なくないようです。
一番多いのは「病気になったのは、幼少時の両親からの愛情不足が原因」といって親を責め、何の解決もしないパターン。
これは一部の臨床心理士でも同じですけどね・・・。

たまに「またか・・・」と思って本をみてみると、中身が濃く、最新の治療法に基づいているものとかもあって、人やタイトルとかでは決められないこともありますが。

でも知っている人が「カリスマ」となると・・・やはり笑えます。

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情報とカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

パニック障害や社会不安障害、強迫性障害の方からよく聞くことで、病気関係の情報を得ないようにしているといったことがあります。

それぞれの病気のことを調べ時にいろんな症状が書いていて、その時は自分になかった症状をみると意識するようになり、本でみた症状が出現してしまうから、という理由が大半です。

治療においてはそのような情報が耳に入ってきても大丈夫だと思えるようにしていくのですが、病気に対して間違った情報を得てしまうよりは、知らない方が良いのかなと感じることもあります。

いずれにしても、患者さんにとって五感から入ってくる様々な刺激に敏感にならざるを得ないであろう状況は、相当しんどいことなんだと思います。
「何も感じないようになりたい」と訴える方も少なくありません。

このようなしんどいことも早めに「適切」な治療を受けることによって改善していきます。
治療について様々な情報が流れていますが、実際のところ治療的根拠のある方法はそれほど多くはありません。
そこまでつらいと思う前に、早めに認知行動療法のような治療的根拠のカウンセリングや薬物療法を受けることをお勧めいたします。

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携帯電話と講師とカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

今回は近況報告。

先日ついに買いました。
携帯電話。
もちろん機種変更ですが。
4年半ぶりです。
まぁ、新しくなってもほとんどの機能は使いません。
しかも、メールも電話も全くしないため、いまだにどのように使うかもあまりわかりません。
せっかく私としては初の赤外線機能がある携帯電話を買ったので、いつかやってみたい。
今更、友人などに赤外線・・・ってわけにいかないので、連絡先をしらない人を探してみようと思ってます。
しかし、どうやって連絡先を知らない人を探そうか・・・。

それとまた勉強会の講師の依頼がありました。
さいたま市内のある専門職がみんな集まる研修会のようです。
今回も2時間前後話をすれば良いのだろう・・・と安易な気持ちで引き受けましたが、引き受けた次の日・・・
依頼者「鈴木さん、大事なこと忘れてたけど、9時から16時半までだから」
私「他に誰か講師するんですか?」
依頼者「もちろん鈴木さん一人で」
結構長い時間・・・。
どうしようかな・・・と考えました。
さらに、ここ2年間は著名な先生を呼んでの研修会だったようです。
しかし「長い時間だし、不安だからやらない」なんて私が言うと、きっと私のカウンセリングを受けている患者さんから怒らそうですね・・・。
というわけで、引き受けました。
私は現場の臨床心理士なので、大学の先生などの研修会ではあまりしないような、現場の感覚を活かした研修会ができるようがんばってみようかと思います。
今回は余計な話はしないように気をつけよう。

ちなみに患者さんから「研修会いきたいんですけど、参加できますか?」と聞かれることがありますが、よくありがちな一般の方用に高いお金をとって「カウンセリング講座」をするということはしていません。
一般の方対象の研修会をすることは少ない方です。
1年半くらい前にさいたま市の保健所で精神障害者の家族教室をした程度です。
私の場合はだいたい専門職からの依頼での専門家用の研修会が多いのです。
もし、一般の方用に何かすることがあればお知らせしますね。

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