「 2012年11月 」一覧

いろんな方法をどうぞ試してみてください

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

このブログではできるだけ治療効果が認められている方法について書いています。

効果のある治療法は自分でどうやって変えていけばよいかというものがほとんどです。

しかし、中にはそのような治療法は嫌だ、という人がいるでしょう。

そうなると色んな治療法を試してみることになります。

私はそれはそれでいいんじゃないかなぁと思うようになりました。

どこかで「もっと楽にパッと良くなる方法ないのかなぁ」って思って治療法を探している状態の人は認知行動療法のような方法は向いていません。

努力という、面倒なことをしなくてはいけないからです。

ですから、いろんな方法を試してきて「やっぱりおいしい方法なんてないんだ」って感じたら、相談に来てもらえるといいのかなぁって思っています。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


欠点を見せてもよいのです

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

昔飲み物のCMで
「まずい!もう一杯」
というものがありました。

本来ならば商品の良いところをアピールするところですが、欠点をアピールしているのです。

この効果の一つは、欠点を認めることで商品の信頼性を増させるのです。

これは人間関係でもいえるのではないのでしょうか?

自分の欠点を見せないようにしている人いません?

「欠点を見せたら嫌われるだろう」って。

良いところしか見せない人ってどこか信用ならなく見えるものです。

少しくらい欠点があった方が人は身近に感じると言われています。

上司と部下の関係、親と子ども関係、先生と生徒の関係、など「常に上のものはしっかりしたところをみせなくてはいけない」というのは、堅苦しいし、上の役は疲れてきます。

もちろん欠点の見せ方は工夫は必要ですけどね。

人から信頼されたい、相手に心を開いてもらいたいっていう人は自分の欠点を見せることをしてみてはいかがでしょうか。

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摂食障害と人格障害

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日の学会で摂食障害で有名な先生がいっていたこと。

「摂食障害の人に人格障害というレッテルをつける専門家が多すぎる。そのようなレッテルを貼るべきではない」
という旨の内容。

私も同感です。

摂食障害に限りませんが、なんでもかんでも極端な性格であったり自傷行為をしたりする患者さんに人格障害というレッテルを貼っている医療関係者をよく見かけます。

人格障害=治らない、薬が効かないとしてしまうのです。

まぁ、摂食障害自体に薬が効くという明確な根拠はないのですけど。

私はほかの医療機関で「人格障害」といわれた人を何人も見てきましたがほとんどが「?」と思うような人ばかりです。

人格障害というレッテルをつけて良い方向に行くのならよいのですが、だいたいレッテルのつけっぱなしになっています。

じゃぁ、何をどうすればよくなるの?という問いには答えられないのです。

本当かどうかわからない病名をみて、人を見ないというのはどうなんだろう、って思います。

摂食障害の方の場合、極端な性格傾向は人格障害によるものではなく、摂食障害に至るまでの悪循環でそうなるのです。

人格障害の基準を満たした人でも、摂食障害が良くなると人格障害の基準を満たさなくなっていることが多いといわれています。

摂食障害の人で人格障害というレッテルを貼られた方は「病名」に惑わされず、あきらめないで治療を受けて良くしていきましょう!

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電車で息苦しくなったら降りる、は注意

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日電車に乗っていたところ
「具合の悪くなったかたは電車からおりて・・・」
という旨のアナウンスが流れました。

体の病気で調子が悪いとかそういう人は当然早く降りて病院に行った方がよいでしょう。

しかし、パニック障害の人は注意が必要です。

ちょっと発作のような症状が出たらすぐに降りてしまうとマズイのです。

もっと怖くなりますし、なかなか降りられない快速や駅の間の区間が長いところが苦手となってきます。

最初のうちハードルを下げる意味ではいいかもしれませんが、治療のためには発作が起こりそうでも降りずに対処できるようになることが必要なのです。

発作を怖がっているうちは良くなっていったとしても、息苦しさやドキドキを感じると「また発作では」「再発したのでは」と思いぶり返すパターンが多いようです。

電車に乗って練習するときは、
「動悸がしてきたから降りる」
に注意しましょう。

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うつ病治療は行動することから始まります

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今日25日の日曜日は、朝からビッグサイトに行きました。

認知療法学会の研修会です。

朝9時~20時30分までと、ちょっとハード目の研修。

その中でとある偉い先生がうつ病の治療で言っていた言葉。

「考えているだけでは現実は変わらない」

いくら結論がでないことをあーだこーだ考えても
「やっぱり何もできない」
「やっぱりダメ」
「どうしよう」
ということになってしまいます。

どうしてもうつ病になると考えたくなくても考えちゃんですけどね。

ただ考えることで一つ避けられていることがあるんです。

全ての人というわけではありませんが、
「現実と向き合って行動していく」
ということ。

本当はどんな人生を歩みたいのか?
どんな生活をおくりたいのか?
振り返って行動に起こすことがうつ病治療につながります。

「それができないから困っている」
となるのですが、それをやるためにできるところを探していくといいんです。

うつの時は
「何をやっても無駄」
となります。

以前の記事
どうせやっても無駄か?
でも書いたように、悩んでいるときは今のままでは良いと思ってはいません。

無駄だとは思いたくないハズ。

「うつ」がそのように「考えさせている」といえます。

頭の中の「うつ」に左右されずに、できるところから行動していくことがうつ病が改善する一歩となります。

諦めずに専門家と一緒に治療をしていきましょう。

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心の病気を一人で治すのはきついと思っている人へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気になると「どんな風にしたらよくなるのだろう」となります。

本やインターネットで調べるわけです。

認知行動療法なんかは一般の人用の本がたくさん出ています。

本を読んで役に立った人もいるでしょう。

しかし、本を読んでもうまくいかない人もいます。

やり方が間違っている場合が多いのですが、ほかにも理由があるでしょう。

その一つは
一人でやっていると頑張れない、というもの。

例えば筋トレをすることって自分でもできると思います。

しかし、やり方がわかっていてもなかなか続きません。

そんな時にコーチのような人がついていると良いと思いませんか?

・どんな方法をとればよくなるのか教えてくれる
・どのようにやったらよいかを教えてくれる
・うまくいかない時に一緒に考えくれる
・一人ではついつい勇気がでなかったり、さぼりがちになる練習を後押ししてくれる
などなど。

コーチのような役割もカウンセラーのお仕事です。

カウンセリングを受けるメリットの一つでしょう。

誰かと一緒だからやれる、ということもあります。

一人でうまくいかずにくすぶっている人は相談に来てみてください。

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経営者の資質?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

勤労感謝の日にちなんでお仕事の話。

私は講演会やコンサルティングなどに呼ばれて企業にいくことがあるので、いろんな経営者や上層部の方とお会いすることがあります。

お話をしていて事業が成功している人には共通点があります。

個人の仕事が早い人ではなく、上に立って成功している人という意味で。

・人の話をきちんと聞いてくれる
部下に対してどうかわかりませんが、もっと若い頃の私にでも「若いくせに」という態度を見せずきちんとメモをとるなど真摯な態度で聞いています。
当たり前のことのように思う人もいるかもしれません。
しかし、中途半端なプライドをもっている人は、私の話を横柄な態度で聞いていることが多いです。
「器」というやつでしょうか。
私の話をどう聞いているかでなんとなく役職の上下がわかります。
また出世しそうかが予想できます。

・話を聞いあと「どうやったら実行できるか」を考えている
成功している人は私が話をしたあと「どうすれば実行できるか」を聞いて実行しようとします。
そうでない人は「できない理由」を言ってきて何もしません。

・決断が速い
成功している経営者は決断が速いです。
こっちが「ちょっと練ってから実行した方が」と思うくらいです。
良いと思ったらすぐに実行します。

・意外と直観的?
お仕事をしている人はよく「ロジカルシンキング」を重視する傾向があるし、そういうセミナーがたくさんあります。
しかし、どうも成功してる経営者は論理的というよりは、直観的に考えているような気がします。
博打をうっている感じです。
論理的に考えていたら平凡な答えしかでませんしね。
人より抜きんでるには論理的に考えてはダメなのかもしれません。

上述のことはあくまでも私の印象ですよ。

将来上に立ちたいなぁって思う人はご参考までに。

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カウンセラーはほめられて育てられているのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

子どもでも大人でも教育するときは「ほめる」ことが大事だといわれます。

よく教育学者や心理学者の人が言っています。

学校だけでなく、社員教育でもそういわれているくらいですからね。

しかし、実際はほめて伸ばすというのは難しいものです。

私は心理や教育業界にいました。

心理業界の人なら、人にほめるように言っているくらいだらかきっとほめて教育しているのかなぁって思っている人もいるかもしれません。

私の経験からいうと社会人になったころ上司からほめられることがあったのかと言われれば、ほとんど記憶がありません。

最初のころは怒られっぱなしでした。

罵倒、陰口は当たり前。

「ほめられるようなことしてないからじゃないの?」と思うかもしれませんが、
そこをいいところをみつけてほめることが必要って患者さんに説明している臨床心理士が多いハズ。

他の同業者から聞いてもほめられることは少ないという人が多いです。

臨床心理士が職場に複数いれば、ドロドロに人間関係になっている噂よく聞きます。

あっ、一応うちの職場はそんなことはありませんよ。

円満です。多分・・・。

勉強会なんかに行くと若い臨床心理士を罵倒している偉い先生をよくみます。

教育はほめて自尊心を高めることが大事ってあなたの本に書いていませんでした?テレビでもいってませんでした?とつっこみたくなることも。

それほど実際のところはほめるって難しいものです。

ついつい相手のできないことばかりを見て叱ってしまう。

偉い心理学の先生の多くがほめることはない(という私の思い込みかもしれませんが)ので、
特に小さなお子さんがいる方で
「ついつい子どのできないところばかりに目が向いてしまう。ほめてやれない」
と悩んでいる方は自分を責めすぎないようにしましょう。

もちろん、ほめることは重要なので少しずつ実践していくとよいと思います。

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摂食障害と職業

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

摂食障害の人は食べることにこだわります。

一日中食べ物のことを考えている人も少なくありません。

注意が食べ物にいっているので「食」に関連する仕事に就こうとする人も結構いることがわかっています。

以前にも書いた食べ物を制限した実験(記事はこちら)でも、シェフになろうとする人もいたようです。

シェフや栄養士、フードコーディネーターなどが代表例でしょう。

食事制限するだけで人生が食事のことでいっぱいになるのです。

ダイエットの怖さですね。

そのような仕事に就くことが必ずしも悪いということではありませんが、食に囚われやすい人は注意が必要かもしれません。

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症状が長引くときは

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングでも治療している期間が長くなると「いつまでこの状態が続くのだろうか」と不安になることがあります。

ちょっとよくなったけれど、症状が残っている時とか。

そのような時は焦らないことが大切です。

まず症状が残っている要因を考えましょう。

例えば
・挑戦していない不安場面はありませんか?
・不安に挑戦していても、何か逃げているところはありませんか?
・練習の方法は適切ですか?
・うつや不安を消そうとする努力ばかりで、現実の生活を充実させる試みはしていないということはありませんか?

などなど。

考えてもわからなければ、相談している専門家に聞いてみましょう。

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