「 2012年10月 」一覧

イライラ時の対応

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

携帯をスマホに変えてからイライラします。

思い通りにならないことが多い。

どう考えても不便。

慣れていないだけではないような気がします。

文字を打つのも大変だし、サイトを見るのも時間がかかる。

う~ん、イライラ。

このようにイライラしたり、感情が高ぶっているときはどうしたらよいか。

前にも書きましたが、おすすめはイライラの対象から物理的距離をいったんとること。

離れたらそのことについては、何とかしようとするなど問題解決に取り組んだり分析しないことが必要です。

取り組んでいることとは別の行動にうつすとよいでしょう。

簡単にいえば頭を冷やす時間をつくるということです。

当たり前のことのようですが、できない経験ってありませんか?

頭にきているときに冷静になってなんとかしようとしても難しいもの。

無理せず距離をとることも大事です。

距離をとってから取り組むと新しい展開が見えることもありますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


呼吸法は必須ではありません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

呼吸法をやってさらに息苦しくなるっていうパニック障害の人って結構います。

「とにかく呼吸法をやっておちつけるんだ!」

って強く思いすぎるとうまくいきません。

呼吸ばかりに意識が向いてしまうんです。

パニック障害の治療で必ずしもいわゆる呼吸法が必須ではありません。

リラクゼーションなんかもそうです。

無理にリラックスしようとしなくたっていいです。

そんなことしなくても良くなってきます。

呼吸法が悪いということではないですよ。

それで良くなるならそれにこしたことはないので。

ただこだわりすぎると良くないし、呼吸法で落ち着けるのが認知行動療法でもありません。

ここでもやりすぎには注意ということですね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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スマホと不潔恐怖

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

携帯電話をほとんど使うことのない私ですが、仕事上の都合でスマホを購入しました。

機械関係の弱い私は当然のことながら、初期設定から何をどうしてよいのかわからずイライラ。

いつになったら普通に使えるようになることやら。

触ってみて思ったのですが、スマホは普通の携帯以上に画面に指紋や油がつくようです。

不潔恐怖の人なんかは、画面を必要以上に拭いている人が多いのではありませんか?

また外からもってきたものの代表ですので、家の中にキレイな場所と汚いものをおく場所とわけている人にとっては
不安なことの一つだと思います。

人によっては携帯電話なのに携帯せずに外出する人もいるでしょう。

そのような人は携帯を持ち歩いたり、外から持ち込んだ携帯を中にもっていくなどの練習が必要となるかもしれません。

強迫行為をしないこと、不潔な場面にさらされること、そしていわゆる聖域を汚すことが不潔恐怖の治療の中心なります。

不潔恐怖の人は思い切ってスマホを拭かず汚してみてください。

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パニック発作に慣れる

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人が電車などで苦手な場面で練習する時。

「パニック発作が起こらなかった成功」
「パニック発作が起こったら失敗」
という文脈でやってしまうとうまくいかないかもしれません。

「電車に乗っても発作は起こらないんだよ」
ということではなく、
「発作が起こっても何とかなる」
ということを身につける練習をしなくてはいけないのです。

これでなかなか良くならないなぁって感じている人もいるのでは?

怖い場所がどうこうというよりも、発作自体に慣れていく必要があります。

そうしなければ電車が苦手な人が仮に練習でよくなったとしても、いつか他の場面で発作のような症状がでたらまた怖くなって「再発」となってしまうかもしれません。

発作自体に慣れてしまえばどんな文脈でも大丈夫になるので便利ですよ。

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サブリミナルのウソ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前書いたこともあるのですが、結構やってしまっている人が多いので再度書かこうかと。

サブリミナル効果についてです。

以前の記事はこちら

これは効果は実証されていません。

マスコミを通じて有名になりましたが、実験した本人が実験はねつ造であったことを暴露しています。
当然他の研究者が実験しても効果が実証されませんでした。

ところがこの情報を知らない人が多いのです。

サブリミナル効果で心の病気も治る!なんていうものがありますが、よくなるはずはありません。

サブリミナル効果自体がウソなんですから。

潜在意識に影響も与えないし、そもそも潜在意識が云々というアプローチは心の病気に対して効果が実証されていません。

症状が軽めで思い込みが強ければよくなることはあるかもしれませんが・・・。

高額な値段でサブリミナルCDみたいなのが売られているようですのでご注意ください。

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何度不安と直面してもうまくいかない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人目が怖い、人から「変な人だ」と思われている、などと考え不安な人にはそのような場面に直面してもらい練習していきます。

そこでよくある質問は
「これまで何度も不安場面に直面してきた。でも不安は強くなる一方。それなのに直面する必要性があるのですか?」
というもの。

人目が気になり対人関係を完全に回避している人ではなく、なんとか日常生活をおくれていてけれど対人場面が怖いと思い続けている人からよく聞かれます。

何度も不安場面に直面してきて不安が軽減されない理由の一つは、不安の直面の仕方です。

例えば
・電車で人目が気になるから携帯ばかり見ている
・大勢の前でスピーチをするときにリラックスしようとすることばかり考えている
・スピーチは前もって用意した原稿を棒読みしている
・手が震えるのがいやだから脇をしめている
・頓服薬が手放せない
などです。

このようなことをやりながら不安場面に直面しても不安なままでしょう。

例のようなことをやっているということはきちんと不安に直面していないので。

このような行為をやめていかなくてはいけません。

不安場面において不安を軽減しようと試みる行為は逆効果のことが多いのです。

何度練習してもうまくいかない人は、不安場面に直面しているときに自分が何をしているか、今一度ふりかえるとどこがいけないかわかることがありますよ。

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スマホ中毒になっていません?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

スマホ依存度チェックが出ていましたのでご紹介。

詳しくはこちら

・スマホを忘れると、会社を遅刻してでも取りに帰る。
・スマホがないと時間を潰せない。
・スマホに触れているだけで落ち着く。
・何の目的もなくタッチパネルをいじってしまう。
・電池が切れるのが怖いので、充電器を持ち歩いている。
・トイレやお風呂にもスマホを持っていく。
・目の疲れを感じたり、肩や首が痛くなってもスマホを使い続けてしまう。
・スマホが原因で睡眠不足になったことがある。
・友人や恋人と会っている時でもスマホを触ってしまう。
・しゃべるよりもチャットやツイッターの方が楽だ。
・スマホに名前を付けたり、デコレートしている。

8個以上がスマホ中毒。
6~7個が予備軍だそうです。

私はまだスマホはもっていませんが、携帯であてはめてみても、携帯自体をほとんどつかわないので当てはまるのはゼロでした。

私は多分少数派の分類にはいっちゃいますけどね。

みなさんはいかがでしょうか?

何でもやりすぎるとマズイことになります。

気をつけましょう

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猫と視野を広くすること

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うちのクリニックの職員が飼っている猫の写真です。

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よ~く、お鼻のところを見てください。

ハート型になっていますね。

恋愛がうまくいきそうな鼻をしています。

いや、好きということが顔に出ていてまずいこともあるか。

飼い主曰く「癒し猫」。

飼い始めてしばらくは気づかなかったみたいです。

物事がうまくいっていないときは、視野がせまくなりがち。

人も猫もあらためてよ~く、細か~く周囲を見ていくと新しい発見があるものですね。

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中立的な立場で話を聞いていません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

カウンセラーは中立の立場で話を聞いているとは限りません。

少なくとも私は来ていただいた方の味方のつもりでカウンセリングをしています。

その上でどうしたらよいか、一緒に考えていきます。

状況を客観的に判断するし、ケースバイケースではありますよ。

敵対的なことはもちろんありませんが。

私なら自分の悩みを相談する時、本当に中立的な人には相談したくないなぁって思います。

なんか中立って冷たいし、ずるい感じがする。

「理屈では割り切れないところがあるんだ~って」って言ってやりたい。

相談相手には客観的ではあるけれど、自分の見方でいてほしいなぁっと。

私のわがままかもしれませんが。

まぁ、人それぞれ好みがあると思いますが、私は基本的に利用者の味方スタイルでカウンセリングをしています。

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摂食障害と家族

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

テレビで摂食障害のニュースをやっているのをみました。

摂食障害を克服した人や家族が出演しており、体験談を語ってましたね。

その中で言われていたのは
「家族の理解があったから」
というもの。

摂食障害に限らず精神疾患全般的に家族の理解があると治療がすすみやすいというのはありますね。

ただちょっと心配な点が。

下手をすると誤解が広がってしまうのではというところ。

「家族の理解があるとよい」
というのは
「摂食障害の原因は家族にある」
ということではありません。

また
「家族の理解がないと治らない」
ということでもありません。

効果の実証がある治療法は、あくまでも家族は解決のための協力者・リソースというスタンス・・・なはず。

そこのところが誤解がないといいなと思いました。

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