「 2013年01月 」一覧

強迫性障害から自由になりましょう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害は数年~数十年単位で治療している人が結構いるようです。

症状が良くなれば薬が減り、症状が悪化すれば薬が増える。

そうしているうちに医療機関からも
「そうやって付き合っていくしかないんだよ。強迫行為しながらやっていけば」
と言われることがあるようです。

つまり「良くなるのをあきらめなさい宣告」。

しかし、これは間違い。

そんな風に言われていても十分行動療法でよくなる可能性があります。

強迫行為をずっとやっているなんて嫌じゃないですか?

強迫観念にとらわれた人生なんて嫌じゃないですか?

あきらめてはいけません。

強迫観念が完全になくなるとか、そこまでいかなかったとしても日常生活に支障がない程度までにはなることが多いのです。

そもそもある程度の強迫観念は普通の人でもあることですし(強迫行為はやってはダメですよ)。

もちろん、行動療法を実行すればの話ですけど。

強迫に囚われた人生から、自分らしい人生を取り戻しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


感じ方で幸せになれる・・・かも

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前紹介したうちのクリニックの職員が飼っているネコ。

鼻のところがハートだって紹介したのですが、よくよく見ると別のものにも見えてくるとのこと。

飼い主曰く
「隠れミッキー」
だそうです。

写真 (1)

まぁ、そう言われればそんな感じもしますね。

飼い主さんはディズニーのファンなので、さらに飼い猫が愛おしくなったようです。

単なる模様と見るか、ハートと見るか、隠れミッキーとみるか。

人それぞれですが、飼い猫がかわいいと思える見方が幸せになれそうですよね。

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大勢の前で話す時はどこを見たらよいのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日、とある企業でメンタルヘルスの講演会をやってきました。

何度やっても人前で話すというのは緊張します。

胸のあたりが締め付けられるような、強い恐怖にも似たような感じがします。

私の場合は話をする前が一番緊張します。

あと、話をはじめで滑舌がよくなかったりするとあせってしまいます。

今回もそんなことがありましたが、なんとか講演を終えることができました。

さて、講演会みたいに多くの人の前で説明する時ってどこをみていいかわからない、っていう人いませんか?

下を向いて原稿を読んでいてはいけません。

原稿を読んでいるようだとつまらない説明になります。

また下ばかり見ているので自信がない印象をあたえ、周囲がみられていないので不安が強くなります。

よく話すことが苦手な人が陥るパターンです。

ではどこをみればよいのか。

話が苦手な人がやりやすいものとして
「頷いている人を探して、多めに見るようにする」
というテクニックがあります。

ふんぞり返っている人や寝ている人をみてしまうと、
「どうしよう。うまく話せていないんじゃないかな」
と考えてあせってしまい、さらに緊張してうまく話せない、となってしまいます。

頷いている人っていうのは、少なくともきちんと話を聞いてくれている人、または好意的に聞いてくれている人、と話している方からすれば思うわけです(実際はわかりませんが)。

そうするとちょっと安心感があり、スムーズに話しがしやすいのです。

ちょっと余裕がでてきます。

良い循環となっていくわけです。

これは大勢でなくても使えるテクニックです。

人前で話す機会がある人は試してみてください。

人前で話すのが苦手な方はこちらの記事も参考にしてください
話をしているときに人からどう思われているか気になったら何をすればよいか?
人前で震えが気になる人の忘年会対策

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微熱でもインフルエンザかもしれません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

だんだんインフルエンザが埼玉でもはやってきているようです。

風邪かな?っと思ってもインフルエンザを疑ったほうがいいかもしれません。

よくあるインフルエンザに対する誤解は
「微熱だからインフルエンザではない」
と思ってしまうこと。

それで職場や学校にいってしまうと大変です。

微熱でもインフルエンザの可能性は十分あるのです。

インフルエンザは高熱が出やすいというだけで、どれだけ熱がでるかは人によって異なります。

高熱=インフルエンザ
微熱=風邪
ではないので注意しましょう。

医療機関で簡単にインフルエンザかどうか検査ができます.

心配な方はお近くの医療機関へ。

こちらの記事も参考にしてください
うがいはインフルエンザに本当に効果があるのか?

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人が怖いと思う人は薬かカウンセリングか

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よくお薬と「カウンセリングを併用していったほうが効果があがるのですか?」ときかれます。

人によるといってしまえばそこまでなのですが、関連した研究はされています。

今回は社交不安障害(対人恐怖など)の例。

①薬(抗うつ剤)のみ
②認知行動療法のみ
③薬+認知行動療法
の3つで治療した場合、どうなったか。

①~③のどれも効果がありました。

ただどれが一番すぐれていたかは研究によってバラバラで、今のところ一貫した結果がでていないようです。

つまり、薬と認知行動療法を併用したほうがより治りがよい、とは言えないという結果です。

平行しても意味がない、ということではありませんよ。

それは人によります。

薬を使った方が治療が進みやすい人もいれば、認知行動療法だけで良くなる人だっています。

ただ、再発率は薬物療法の方が高く、認知行動療法の方が低い結果となっています。

となると、再発率を低くすることを考えればどっちにしろ認知行動療法を追加した方がよいのかなぁと個人的には思います。

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セクハラ・パワハラ対策

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私が行う研修で、セクハラ・パワハラについてお話することもあります。

心の病気とセクハラ・パワハラは密接な関係がありますし、企業にとっても使用者責任などリスクが生じます。

ですから企業など組織にとっては取り組まなくてはいけないものの一つです。

パワハラについてはなんとなくイメージがつく人もいると思いますが、まだまだきちんとした知識は知られていないようです。

その一つは、パワハラは上司から部下に対しての嫌がらせということだけではない、ということ。

同僚同士、先輩ー後輩でもパワハラになります。

さらに言えば部下から上司に対しての嫌がらせもパワハラになります。

ですから、パワハラについての知識は上司だけが知っていればよいというわけではなく、全ての社員が知らなければいけないのです。

セクハラ・パワハラ対策は一部の大企業が取り組んでいるだけで、なかなか広まっていっていないのが現状です。

対策がすすんでいくと、心の病に陥る人が少なくなってくるかもしれませんね。

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鈴木という名前と平凡

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

休日の翌日を考える。

明日から仕事や嫌だなぁって思う人も多いでしょう。

こんな時は仕事のことではなくどうでもよいことを考えてみるのもいいかもしれません。

ということで、今回の話題は多くの人にどうでもよいことであるに違いない、自分の名前である「鈴木」について。

日本でも有数の平凡な名字。

でも鈴木という名前。

覚えてもらえないことが多い印象です。

ブログを見ている人は別ですが、結構頻繁に会っている患者さんでも「名前ってなんでしたっけ?」と一年くらいたってからいわれることもあります。

「田中・・・齊藤・・・佐藤・・・?」
と、よくある名前のどれかと感じる人も多いようです。

平凡な名前の宿命なのかもしれません。

比較的キャラは覚えてもらいやすいことがあるのですが。

世の鈴木さんは同じような経験してるんですかねぇ。

あと「すずのきクリニック」の「鈴木」なので、創業者関連の人かなぁって思われることもあります。

しかし普通の一般人の鈴木なんです。

就活して入職しました。

権威もな~んにもありません。

まぁ、ともあれ今後も平凡な臨床心理士の鈴木をよろしくお願いします。

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うつ病の発症メカニズムが解明された?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

最近NHKなどニュースで「うつ病の発症メカニズムが解明」なるものが流れていました。

そんなことが解明されたら我々の業界というか、世界的にすごいことなのに話題にすらなっていない。

だいたいこんな時は、怪しいことが多いのですが、とりあえず見てみることに。

詳しいことは省きますが、マウスによる実験で、青年期のマウスにストレスを与えて、集団飼育したのと隔離したのにわけて、脳内の伝達物質との関連や注意力や意思決定のような認知機能との関連を調べたものです。

論文を直接みたわけではないのですが一つはっきりいえることは、この実験でうつ病の発症メカニズムが解明されたわけはない、ということ。

ましてやうつ病の原因がわかったということではないこと。

多分、その記事を読んだ人は誤解しやすいと思いますので。

実際この記事を読んだ人の書き込みをみると「思春期に心の傷をうけたことがうつ病の原因だと解明された」という誤解が起こっているようです。

難しいことは省きますが、ストレスがかかり脳内物質の変化や注意力などが落ちるということと、青年期のストレスがうつ病の原因であるという因果関係にはならないのです。

それにマウスの実験でうつ病の全容解明といえるわけもなく。

なぜ「うつ病の発症メカニズム解明」という記事の題名になったのか、そもそも研究グループがそのように言っていたのかはわかりません。

他の記事では「思春期のストレスが一因に」という表現になっていましたし。

「うつ病の原因がわかった!」「こうすればうつ病が治る」というものは一度うたがってみた方がよいかもしれません。

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これから強迫性障害の治療を受けようとする人は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の人が行動療法を受けるためにカウンセリングにくる人がたくさんいます。

薬物治療だけでは限界を感じている人、薬をできるだけ飲みたくない人などに行動療法はうってつけです。

そもそも強迫性障害と診断された時点で薬物療法とともに行動療法が治療の選択肢にあがっていなくてはいけないのですが、ほとんどの医療機関ではそれがなされていないが現状です。

「行動療法ってどうなんですか?」
と患者さんが聞くと
「行動療法はあなたに向かない」
「行動療法ではよくならない」
と医療機関で言われることもいまだに少なくないようです。

もちろん、そんなことはありません。

まず行動療法を知らない専門家がいうセリフです。

日本では行動療法の専門家は少なく、精神科医で行動療法に精通している人はさらに少ないのです。

それで何年間も薬を飲み続け過ごしてしまう。

よくなっていればそれでよいのですが。

精神科医や臨床心理士のもとにいけば「薬物療法がよいか、行動療法がよいか正確な判断をしてくれるだろう」と思うのは危険です。

少なくとも行動療法の専門家に会えなければ行動療法についての正確な判断はできません。

ほとんどの医療機関では薬物療法のみの選択となってしまいます。

このブログで何回も書いていることですけどこれまでの研究で、強迫性障害については薬物療法よりも行動療法の方が効果があるといわれています。
再発率についても行動療法が低く、薬物療法のみで治療すると再発もしやすいとされています。

強迫性障害で治療をこれから受ける人は、事前にこの情報を知っておく必要があります。

行動療法については行動療法の専門家に相談してください。

それで行動療法を受けるのか、薬物療法を受けるのか、どっちも併用するのかを決めるとよいと思います。

こちらの記事も参考に
強迫性障害の治療法のメリット・デメリット

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診察で言いたいことが伝わりにくい時は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

精神科・心療内科に通っている方で自分の症状をお医者さん話す時に、何をどう話したらよいのかを迷ったり、話すことを忘れてしまうことってありませんか?

また初めて診察に行こうしたときにどんなことを話せばよいか不安な人はいませんか?

お医者さんの診察は限られた時間で話さなくてはいけなことが多いので、きちんと自分の症状・聞きたいことなどを伝えることが大切です。

そのためにはまず診察で話すこと・聞きたいことを事前にメモしていくことをお勧めします。

また症状についてメモしたり話したりする時のコツがあります。

それはできるだけ具体的な症状でとらえること。

例えば
「うつがひどかったんです」
「パニックでつらかったんです」
っていうと、長年お付き合いのある人は別ですが、うまく伝わらないものなんです。

「うつ」も含めて精神科系の病気は症状の集まりともいえるので「あなたのうつってどんな症状?」となります。

うつであれば
・寝つきが悪い
・一日中マイナスのことばかり考えている
・食欲がない
・何をやっても楽しくない
など。

パニックであれば
・動悸
・吐き気
・過呼吸
・症状がでたことでどんなことができなくなっているか
など。

病名ではなく、具体的にどんな症状があったのか、どんなことで困っていたのかをメモしたり話したりしましょう。

そうすることで言いたいことがスムーズに伝わりやすくなりますよ。

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