妊娠・出産で強迫性障害に悩まないためには

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

妊娠前後に強迫性障害が出現したり悪化したりすることがあります。

妊娠中に「胎児に影響があるのでは」と不安になり、手洗いがひどくなったり、触れないものが増えたり。
例えば「肉が胎児に影響する疑いがある」という情報があると、全くどの肉も触れられなくなることがあります。

「そういうのは出産したら消えるから避けてそのままにしちゃえ」と思っている人は注意が必要です。

出産後は「子どもに影響があるのでは」と不安になり、症状が悪化します。
子どもへの影響を考えて手洗いがひどくなる、子どもを危険から守るために確認が増えることが多いかもしれません。

強迫はいくらでも不安に結びつきます。
その場限りの対処方法をとっているとずっと悩むことになりかねません。

このため強迫性障害の人で妊娠希望の方は早めに治しましょう。
あまり良くなっていない状態だと妊娠・出産前後に強迫の症状で悩むかもしれません。
子育てにも影響します。

薬だけで治療している場合の再発率は高いです。
治療は認知行動療法が今のところ最も効果が高いと言われています。
妊娠中、出産後に薬を飲みたくないって人は認知行動療法を検討しましょう。

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