自分を変えるために決意はいらない!?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人間が変わる方法は3つしかない。

1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。
 
この3つの要素でしか人間は変わらない。
 
最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

大前研一

有名な言葉で知っている人もいるかもしれませね。
しかし、書いておいてなんですが「この3つの要素でしか人間は変われない」ということはありません。
他のことでも変われます。
ただ、この3つの要素は変わるきっかけにはなりやすいかも。

もう一つ注目してほしいところ。
「最も無意味なのは『決断を新たにする」ことだ」

私もちょっと耳が痛いのですが、ついついやりがちですよね。
やらなきゃいけなことを先延ばしにして「今度こそやろう」って思うのだけれど、ついついやらないですましてしまう。

心理学の研究では、人間が変わろうとするのは落ち込んでいる時が最も多いとのこと。なぜかというと、落ち込んでいる時に「変わろう」と決意するとちょっと元気になるから。
実際はなかなか実行できなくて、落ち込むパターンになりやすいのですが。

自己啓発本や心理学の本をよく読む人にも同じようなことがいえるかもしれません。
なんとなく読んでやる気になるけれど、行動には移せないで、また本を読みあさるパターンになっていません?
もしかして自己啓発本は現実逃避に材料になっているかもしれませんよ。

もちろん、変わろうと決意することは大切です。
もっと大切なのは行動に移していくこと。

変わるための「3つの要素」も全て行動することになっています。

自己啓発本を読む、悩む、決意するより、行動することが自分を変えることにつながります。

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