強迫性障害に「一回だけ・・・」はダメなことが多い

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

9日から11日まで、長野県の松本市に行っていました。

毎年恒例、行動療法の専門家が集まり、2泊3日で行動療法の合宿みたいなものが開催されました。

大の大人が旅館を貸切り、外出もせず、3日間一日中行動療法の事例検討をしていくという、知らない人から見れば怪しげな集まりになります。

もちろん中身はちゃんとしていますよ。

一般の方でも知っているかなり有名どころの人達が集まって豪華なメンツです。

今回は強迫性障害についての議論が多くありました。

具体的な内容は書けませんが、多くの強迫性障害の人が気をつけた方が良い点がはなされていました。

このブログでも書いていますが、例えば汚いと思い1時間手を洗っていた人が
「50分だけにしよう」
という練習をしていてもなかなかうまくいかないものです。

手洗いが短くなっても途中で限界がくるでしょう。

このやり方は行動療法でよくやっている「暴露反応妨害」ではありません。

結局手洗いをしているということは、不安なことにさらされていないから。

50分は強迫行為をしているので、不安なことにきちんと直面していないのです。

「ちょっとだけなら普通の人でもやっているからいいだろう」

という考えではダメなのです。

思い当たる方は注意してくださいね。

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