「 2014年10月26日 」一覧

エボラ出血熱が不安な人は病院にいくと悪化する!?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

デング熱やエボラ出血熱など感染系のニュースで不安になっていせんか?
不安になって手洗いが増えたり、血を見ると怖くなったりしていませんか?

強迫性障害でも疫病恐怖の人はこういうニュースに反応します。
エイズや肝炎なども怖い人がいますよね。

疫病が怖い人は特に「血液」は意識しやすいところです。

自分の血が出ていると「そこから感染するのでは」と不安になります。
出血している人も怖くなり避けます。
だんだん赤いものを見ただけで「血ではないか」と考えることも。

アフリカなど感染地域と接点があるもの・人が怖くなる人もいます。
アフリカと接点のあるものなんて考えだすといくらでも出てくるので永遠に恐怖が広がります。

こうなると多くの人は苦手な状況を回避するか、手洗い、洗濯、消毒を頻繁にします。

「これは血ではないし大丈夫」
「エボラ出血はまだ日本に上陸していないのだし大丈夫」
と理屈で言い聞かせても良くなりません。
「でも万が一・・・」と考えて不安になるから。

そんな人がやってしまうと悪化しやすいことがあります。
病院で病気かどうかの検査を受けること。
全ての検査が悪いとはいいません。
しかし、検査結果「異常なし」「大丈夫ですよ」と言われても不安になって止まらなくなる人は問題です。

「もしかして検査の結果は間違いがあったかもしれない」「あの医者が見逃していたのでは」と考えます。
セカンドオピニオンだ!と思って他の病院にいって検査をしてもまた不安になります。
どんどん病院に行く回数やネットで病気について調べる時間が増えて、不安が強くなってきます。

だから、血液が怖い強迫の人は検査にいくと強迫が悪化するのです。

血液が苦手な人は不安で避けている場所、人、物に積極的に触れていくことが治療の中心となります。
赤いものにどんどん触れていき、「触っても大丈夫かどうか」「触った結果どうなったか」を確認しないようにしましょう。

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