しつこいようですが・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

周囲の人が認知行動療法を受けるように進める時の注意点があります。

よくあるのが「あなたの考え方は歪んでいる。歪みがなくなれば病気がよくなるから認知行動療法をうけなさい」というすすめかた。

これはまずいのです。

このブログで何度も書いていますが・・・時々書かないと忘れ去られるそうなので何度もいいます。

間違った考え方を正しい考えかたにするのが認知行動療法では「ありません」。

これは認知行動療法に詳しくない医療関係者(臨床心理士も含め)も同じような間違いをしている人が多いです。

「歪んだ考え方を矯正するのが認知行動療法だよ」と説明されたら、その専門家は認知行動療法について詳しくない証拠でしょう。

だから「通院しているところの専門家から考え方のゆがみを直してきなさいと言われてきた」という人が結構いるんです。

それほど認知行動療法が正確に認知されていないのでしょう。

周囲の方が本人の意志を無視し、考え方を矯正させようとして認知行動療法を受けさせても、うまくいきません。

あくまでも本人がどのように生きていきたいか、どのようになりたいかが重要で、そのために考え方、行動の仕方など幅を広げていこうとするのが認知行動療法でできることです。

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