「 パニック障害 」一覧

電車が苦手な人?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私はいつも電車で通勤しています。

同じ時間で同じ車両に乗る人ってだいたい同じですよね。

私と同じ車両に乗るある人がいます。

その人は電車にのると、いつも電車の窓を開けます。

寒いし、電車の音がうるさいので、だいたい別の人がたまりかねて窓を閉めるのです。

そうすると慌てて音楽を聴きだし、携帯をものすごい勢いでいじり始めます。

これを毎日繰り返しています。

もしかしたら、電車の空間が苦手なので窓を開けたり携帯をいじったりしているのかなぁと、予想しています(実際はわかりませんが)。

もしも苦手なのであれば、窓を開けたり音楽を聞いたり、携帯をいじったりする行為は、一時的な安心感は得られても、苦手意識は強くなるでしょう。

気をそらそうとすることはさらに不安を大きくさせるからです。

克服するためには音楽を聴くなどの対処をやめて、別の対処の仕方をしたほうが良いです。

間違った対処法をして、ずっと悩んでいる人なのかもしれません。

電車が苦手な方は上述のような対処ばかりしていませんか?

やっていてうまくいかない人は別の対処の仕方を学んでいきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


過換気症候群かな?と思った時の対処

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過換気症候群の方で、口に袋をあてている方いません?

ペーパーバックという方法です。

やっている人は気をつけてください。

現在では推奨されていません。

本当に。

その理由として様々な医学的要因はあるのですよ。

過呼吸が起こったら本当に過換気症候群か?他の病気の可能性は?ペーパバッグは本当に有効か疑わしい(科学的根拠はあるの?)、ということなどなど。

あとペーパーバックによる死亡例も報告されています。

このため現在ではペーパーバッグは推奨されていないのです。
医療スタッフの中でも知らない人がいるのが現状ではないでしょうか。

自分で対処するための基本的な方法としては、ゆっくりとした腹式呼吸をするなどがあります。
またパニック障害の方で過換気の方は、認知行動療法などの方法もあります。

過呼吸でお悩みの方はペーパーバッグなど自己流の対処をせずに、医療機関を受診してください。

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過呼吸発作に慣れるかもしれない認知行動療法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の認知行動療法というと、
「不安なところに行ってみて練習していく」
ということがメインになることが多いです。

しかし、その他にも別なやり方もあります。

例えば、パニック発作の時に起こる身体感覚自体に慣れていくような方法です。

具体的には過呼吸発作のような症状を意図時に起こして、治まるのをその場で体験してもらったりします。

ちょっと最初は怖いのですが、発作の感覚に慣れていくことによって、発作をあまり恐れなくなっていくのです。

発作を恐れなくなるので、怖い場面にいっても大丈夫になります。
だから不安場面が多い方なんかはいちいちその場面を練習しなくても、自信がついてくる可能性があります。

リラクゼーションをしたり、気そらしをしていたり、頓服を飲んでもうまくいかない人なんかには、特に有効ではないかと。

発作が出ないような対処をしているうちは、一時的によくなったとしても「いつ発作が起こるのだろう」という不安から抜け出せないことが多いものです。

認知行動療法にも色々なやり方があるので、認知行動療法の専門家の方に相談してみてください。

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パニック、社交不安と腹式呼吸

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安への対処として、腹式呼吸などリラクゼーションをしている人はいませんか?

パニック障害や社交不安障害への対処で教わる人も多いと思います。

これはこれで有効な時もあります。

しかし、場合によっては悪化させるかもしれません。

どんな時かというと
「腹式呼吸をしなければ発作(緊張)は治まらず、大変なことになってしまう」
といった場合です。

こんな風になったのでは意味がありません。

腹式呼吸をしてある程度症状は改善しても、怖いことには変わりないのですから。

実際のところは「腹式呼吸なしでも大丈夫」を目指さなくてはいけないです。

腹式呼吸などリラクゼーション法に頼り切っている方はご注意ください。

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パニック障害の人が考えやすいこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人が発作になった時に陥りやすい考えの一つに「このまま発狂してしまう」と考えることがあります。

「おかしくなる」「誰かを傷つけてしまうのでは」「心臓発作では」など、色んな考えが浮かぶと思います。

覚えておいてください。

パニック発作で発狂することも、おかしくなることもありません。

結構基本的なことですが、医療機関を受診してもこのことを聞いていない人も多いようです。

パニック発作は不快なものではありますが、危険なものではないのです。

わかっていても怖いと思ってしまいますけどね。

パニック障害はお薬や認知行動療法によって改善していくことが多い病気です。

知識や対処法を身につけていくことが大事ですよ。

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パニック障害の人が行動することに勇気が出ない時

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安が強くて行動できない、と感じた時。

例えばパニック障害の人が、電車に乗る練習をしようとした場合。

「不安が軽減したら練習しよう」

と思っていると、いつまで経っても良くなりません。

練習している人で
「自信がついて、不安が減ったから練習しました」
という人は見かけません。

「不安だったけれどやってみた」
という人ばかりです。

そうすると少しずつ自信がついてきて、不安も軽減していきます。

もちろん、軽減するようような練習の仕方をしていかなくてはなりません。
電車の中で、気をそらす、不安なら頓服、音楽を聴く、人と話をしてごまかす、という対処をしながら練習していると良くならない場合があります。

いつか不安がなくなるまでお薬を飲むだけにしてこのままでいますか?
それとも、不安だけれどもコツを身につけて行動して、不安を軽減することを目指してみますか?

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パニック障害を長引かせる一因

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害で、少しは良くなっているのだけれど、長引いている時のパターン。

パニック発作が怖いがために、
・電車の中で携帯を見ている
・気をそらそうとしている
・水を持ち歩いている
・不安になったら頓服薬を服用すればいいやと思って、薬が手放せなくなっている(お守り代わりになっている)

等の対処をしている。

必ずしも悪い対処ではないのですが、上記の対処をやらなくてはダメとなっていると、この対処があなたの症状を長引かせている可能性があるのです。

こんな感じの対処は安全確保行動なんて言われていて、これをやりながらパニック発作を克服しようと練習しても、途中で行き止まりになりやすいでしょう。
そして何年もパニック発作に悩まされます。

克服しよう思ってがんばっていても病気が長引いている時は、何らかの理由があるものです。

どこが安全確保行動になっているかは専門家に相談する必要性があります。
しかし、医師や臨床心理士であれば誰でもよいというわけではありません。

医師でも臨床心理士でも認知行動療法の専門でなければわかりませんでご注意を。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
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他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


パニック障害の目標設定

臨床心理士の鈴木です。

以前書いたうつと不安の目標設定の続き。

今回はパニック障害について。

パニック障害の人が自分で練習する時にまずい目標設定は
「パニック発作が起こらないこと」
「不安にならないこと」

が挙げられます。

「~しない」という目標設定はまずいですよね。

パニック発作が起こらないことを目標にしてしまうと、発作が起こらないようにと意識してしまうため、さらに発作が起こりやすくなります。
また、発作が起こっても大丈夫なような準備をして「発作が起こっても大丈夫」を目指した方が現実的・治療的です。
もちろん結果として発作が気にならなくなりが頻度が下がることはあります。

不安についても同じです。

パニック、不安にならないという目標設定は状態をさらに悪化させることもあります。
パニックならないようにしていること(発作が起こる場所にいかない等)が、今の問題を引き起こしているわけですから。

適当な目標設定の例をあげると
「不安があるけれど○○駅まで行く」「発作が起こったら○○する」「○○したい」
という「~する」という目標設定が大事です。

適切な目標設定は、コツをつかんだり、対処方法を学んだりできればすぐにできるようになりますよ。

あなたは「~しない」を目指していませんか?

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パニック障害の悪循環からの脱出

臨床心理士の鈴木です。

パニック障害になると、パニック発作が怖くなります。
「また起きるのでは」という心配が強くなってくるでしょう。
そうすると発作が起こっては困る場所を回避するようになってきます。
はじめは電車や車、だんだんスーパー、コンビニ、レジに並ぶ、美容室を回避し、自宅に引きこもるようになるかもしれません。
自宅に引きこもっても一人では怖くなり、どんどん生活範囲は狭まってきます。

このようにパニック発作を恐れて回避している生活を送っていると、どんどん不安は大きくなっていきます。

回避をしていていきなり「治った!」となる可能性は低いでしょう。

これを克服するためには、不安でもその場にとどまる練習をする必要ができてます。

こういうと「それができないから困っているんじゃないか!」と、つっこみをいれたくなるかもしれません。
それは思うのは当然です。
長い間、怖くてできなかったことをするわけですからね。

ではパニック障害でカウンセリングに来ている方は、どのようにしているかといいますと・・・
いきなり怖い場面に挑戦しても「やっぱり怖かった」とさらに怖くなるので、事前準備をします。

そして、だいたいは不安時の心持や対処法を学んだり、私と一緒にやることによって、だいたいは不安な場面にとどまることはできるようになっています。

やればやるほど良くなってきます。
やらなければ今のままです。

何事も行動が大事ですよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
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または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


パニック発作の解釈の仕方

臨床心理士の鈴木です。

皆さんは動悸が起こったらどう思うでしょうか?

普通は「ドキドキしてるな」程度でしょう。

これがパニック障害になると「発作の前兆では」「心臓発作では」「倒れてしまうのでは」と思うかもしれません。

他にも「気が狂ってしまうのでは」「大声でさけんでしまうのでは」など。

このようにパニック障害の方は体の感覚に対して誤った解釈をしてしまう傾向があります。
実際には発作によって「気が狂う」ことはありません。

そのような解釈をしていると「今度もそうなるのではないか」と予期不安がおこり、予期不安自体が動悸や息苦しさを伴うので悪循環を引き起こします。

パニック障害で悩んでいる方は
①パニック発作に対する解釈の仕方が状態の悪化・持続をさせている可能性があること
②発作の時に起こる身体症状は不快ではあるけれど、危険なものではないこと

を理解しておく必要があります。

ただ多くの方はこのことを理解しても「怖いものは怖い」と思うわけですが・・・。
怖さに関しては対処方法はありますのでご心配なく。

まずは症状に関する知識をもつことが治療の第一歩です。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
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