パニック障害の目標設定

臨床心理士の鈴木です。

以前書いたうつと不安の目標設定の続き。

今回はパニック障害について。

パニック障害の人が自分で練習する時にまずい目標設定は
「パニック発作が起こらないこと」
「不安にならないこと」

が挙げられます。

「~しない」という目標設定はまずいですよね。

パニック発作が起こらないことを目標にしてしまうと、発作が起こらないようにと意識してしまうため、さらに発作が起こりやすくなります。
また、発作が起こっても大丈夫なような準備をして「発作が起こっても大丈夫」を目指した方が現実的・治療的です。
もちろん結果として発作が気にならなくなりが頻度が下がることはあります。

不安についても同じです。

パニック、不安にならないという目標設定は状態をさらに悪化させることもあります。
パニックならないようにしていること(発作が起こる場所にいかない等)が、今の問題を引き起こしているわけですから。

適当な目標設定の例をあげると
「不安があるけれど○○駅まで行く」「発作が起こったら○○する」「○○したい」
という「~する」という目標設定が大事です。

適切な目標設定は、コツをつかんだり、対処方法を学んだりできればすぐにできるようになりますよ。

あなたは「~しない」を目指していませんか?

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