「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

悩んだ時、決断に迷ったら

臨床心理士の鈴木です。

何か悩んだ時、基本的には「変化」か「現状維持」を選ぶことになります。

例えば心の病になった時、精神科に受診しようと思えば「変化」となります。
何もしなければ「現状維持」となるでしょう。

カウンセリングで不安なことを練習しようとするときに、実際の場面で不安で練習しなかった場合は「現状維持」となり、練習した場合は「変化」となります。

「変化」を選ぶことは不利益を伴います。
苦痛が伴うかもしれませんし、変化しようとしてもうまくいかないかもしれません。

「変化」には利益も伴います。
もしかしたらうまくいって、あなたが望むような人生にすすんでいけるかもしれません。

「現状維持」も同じく利益と不利益があります。

どんな時でも最低2つの選択肢があるものです。
「こうしなければならない」「どうせやってもムダ」「自信がないからできない」と考えている時でさえ。
「どうせやってもムダ」と思って行動しなければ現状維持となり、そのように思っても行動すれば変化となるでしょう。

何か不安なことに挑戦しようとしている時、何かを変えたい時、それは変化しようとしていると言えるでしょう。
「変化」によってあなたが得られる利益と不利益を考えてみましょう。

「現状維持」を選択した場合でも、その利益と不利益を考えてそうしたのならそれは一つの決断です。
一応「一生そのままでも良いのですか?」とも考えてみましょう。
「嫌だ」というのなら「いつまで現状維持でいますか?」と問いかけてみましょう。

さぁ、あなたは変化を選びますか?現状維持を選びますか?

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または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


マイナス思考が止まらない時の対処

臨床心理士の鈴木です。

マイナスのことをぐるぐる考えている時はどうしていますか?

何回も繰り返し考えている場合は、解決しない問題に取り組んでいることが多いものです。

「あーなったらどうしよう」
「あの時~すればよかった」

など。

具体的に対策が打てるなら考えてよいと思います。

しかし、考えても仕方のない問題を考え続けている時は問題です。

悩む時間が増加するだけで解決にいたりません。
終わることのない戦いに巻き込まれるようなものです。

また考えても仕方のない問題をプラス思考にしようとするのも、いたずらに悩む時間を増やすだけです。

考えてしまう時間が長い時は、解決しようとしているものが考えれば解決できることなのか、考えても解決しないことなのかを見極めることが必要です。

考えても解決しない問題に対しては「棚上げ」するようにしましょう。
問題解決に取り組まないという姿勢です。

そんなことしてもすぐに考えてしまうのですが、何度も棚上げしてみましょう。

普段から棚上げしておくようなことを練習するスキルもありますので、悩まされている人はカウンセリングで練習してみてください。

考えて解決できそうなことも、一気に片付かないこともあります。
そのような時はある程度時間を決めて問題解決に取り組んでいきましょう。

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失敗から成功は学ばない

臨床心理士の鈴木です。

誰が言ったのか忘れてしまいましたが、昔読んだ何かの本で
「失敗から成功は学ばない」
という旨のことが書いてありました。

正確な表現じゃなかったらすみません。

印象的で頭に残っています。

確かに失敗を繰り返していくうちに、成功に近づき、結果として成功していくということもあるでしょう。
そうなれば失敗はあくまでもプロセスになります。

しかし、失敗ばかり繰り返していくと自信がなくなります。
次第に行動しても「だめだ」と思うようになり成功にたどりつかないことも十分にありえます。

失敗からは「どうやったら失敗するか」を学んでいるのであって成功は学んでいません。
「どうやったら失敗するか」を学ぶのも意義のあることではありますが。

元気でやる気があるうちは失敗しても繰り返し挑戦できますが、心の病気になっているときなど元気のない状態ではできません。

「自信がないという人はどうしたら良いか」という質問の一つの答えは
「成功体験をすること」
です。

「自信がない」という人は成功体験を少しずつ積み重ねていきましょう。
もちろん成功体験ができるように色々と策を練ることが必要です。

そうしていくと自信がついてきます。
自信がつき、行動していけば、当然失敗もあります。
ですが、今度は失敗しても挑戦できるようにもなってくるのです。

カウンセリングでやろうとしていることですけどね。

「まずは勝ち味を覚えて、それから失敗も学ぶ」というのも悪くない考えだと思いませんか?

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結婚したら不安はなくなる?

臨床心理士の鈴木です。

何かの特集で婚活に疲れた人を対象とした「婚活外来」みたいなものがあるそうです。
色んな「括り」があるんですねぇ。

地震のこともありましたが、「無縁社会」をテーマとした番組などもパートナーがほしいと考える要因ともなってみたいです。
やはりそこには様々な「不安」があるとのこと。

結婚したら不安がなくなるか?
と、なればそうとは限らないのは当然ですよね。

結婚したら色々と不安なことはででくるに違いありません。

そもそも何かを手に入れた時点で、「手に入れたものを失う不安」を手にいれるのです。
安定が手に入れば、それを失う不安に悩まされます。
それが人であれば、出会うということは必ず別れの時がくるということになります。

不安がない方がよいのなら、結婚しなかったり人と接しなければ良いかと言われれば、それはそれで不安が付きまとうでしょう。
「これから一人で大丈夫だろうか」
「一人でさみしい」
「私を心配してくれる人はいないのか」

つまり結婚する・しない、どの選択をしても不安をつきものなのです。
このため、どちらが苦痛かどうか、悩むかどうかが選択基準にはなりません。
どっちも苦痛で悩むのですから。
どちらが自分の人生を豊かにするかどうかの選択と考えた方がよいのかもしれません。

「不安をなくしたいから結婚したい」というのはうまくいかないでしょう。
「こういう人生を歩みたいから」とか「○○したい」という肯定的なことで語られるものが必要です。

これは心の病気でも言えます。
「不安をなくしたいから○○した」
という時、だいたい結果としてうまくいっていないことが多いのです。
不安を避けるためにした○○で悩んでいませんか?
例えば「不安をなくしたいから、○○を避けた」など。
「○○」があなたにとって必要であればあるほど、不安をなくす行為は状況を悪化させます。

不安を避けていては現状維持となります。

心の病気を良くしていくためには、最初のステップとして先ほど言ったように肯定的に語られることが必要です。
「うつや不安がなくなったら、あなたはどういう生活を手に入れたいですか?」
この質問に答えることが、うつや不安から抜け出す一歩となるかもしれませんよ。
それがあなたの人生を豊かにするのですから。

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心の病と普通の生活

臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングに来る多くの人が
「普通の生活が送りたい」
と言います。

カウンセリングに来る時点でその人の普通が普通でなくなっているので当然ですよね。

普通にできていたことができなくなり、普通ではない生活になっていく。
苦しいものです。

普通の生活に戻すは大変です。
長い時間悩まされるとそのうち「普通の生活ってなんだっけ?」となってきます。

そうなる前に普通の生活を取り戻してみましょう。

そして、まずはその第一歩を踏み出してみましょう。
何事も行動することから始まるものですよ。

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「論理的思考」は心の悩みを解決するか?

臨床心理士の鈴木です。

テレビの番組を見ていたら、ある企業では何か問題があった時に
「なぜこうなったのだろう」
「どうしてこうなったのだろう」

と問いかけるのだそうです。
それが「論理的」だそうです。

原因を探し、それを取り除くことによって解決を目指すわけです。
論理的といえば論理的ですね。

それを心の悩みについて当てはめたらどうなるでしょうか?
うつや不安が強くなった原因を探しだそうとするとどうなるでしょうか?

ほとんどは悩みっぱなしになります。
なぜならば悩みの多くは様々な要因が重なりあっているからです。
性格、考え方、その時の偶然、育ってきた環境、その後の環境、人との相性などなど。

たまに「こうなったのは○○が原因です」というものもありますが、ただの一説に過ぎなかったり、根拠に乏しかったりします。
まぁ、そういう風に言った方がウケは良いので、人は飛びつきやすいでしょう。
改善する可能性は低いと思いますが・・・。

原因を考えても、はっきりするわけではありません。

つまり「どうして」「なぜ」と自分に問いかけていってもほとんど解決しないのです。
それどころか、ずっとそのようなことを考え続けてさらに悩むことになり悪化します。

寝る前や時間が開いた時などそんなことばかり考えていませんか?

さらに悩まされるのに「なぜ」「どうして」を人はやめません。
そのように問いかけるのが正しいと思っているのです。
またそれ以外の方法を知らないのです。
ピンとこない人は要注意ですよ。

論理的に考えていくことが、心の悩みを解決するわけではないのですから。
頭でわかっていても、できないこともたくさんありますしね。

あーでもない、こーでもないと悩み続けている人は、「なぜ」「どうして」をやめてみるのが解決への一歩となりますよ。

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自分のことが話せない人

臨床心理士の鈴木です。

なかなか他人と打ち解けられない
という悩みを抱えている人。

全員ではありませんが、そういう人の特徴として
自分の話はしない
という傾向が。

自分の話をしない理由は様々ですが
自分のことを話したら、どう思われるのだろう
というのが中心だと思います。
もちろん悪い意味で「どう思われるのだろう」ということです。

自分のことを話したら・・・
「ひかれるのでは」
「自分の話に興味がないのでは」
と、不安になる。
だから話さない。
つまり、自分に自信がない。

しかし、そのようにしていると相手も
「この人は何を考えているのだろう」
と思い、距離が縮まらない。

悪循環ですね。

だからといって自分の話をただすれば良いということでもありません。
自分のことを話さない人は過去に苦い経験をもっている人が多いものです。
同じ失敗を繰り返せば
「やっぱり話さなきゃよかった」
となります。

同じ失敗を繰り返さないためにはまず自分の癖(考え方、振る舞いなど)を振り返り、改善していく必要があります。
少しずつ他人に自分のことをわかってもらえるようになると、人間関係が親密になることもありますよ。

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カウンセリングを受ける理由

臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングを受ける理由は人それぞれですが、どんなものが多いのかというと

薬以外の方法を知りたい

これが一番多いのかもしれません。

診察で、
「調子どうですか?」と聞かれて
「悪いです」と言えば薬が増えて、
「良いです」と言えば薬が減る。

「不安な時は頓服を飲めばいいんだよ」
と言われて数年経ったが薬がなければ生活が不安。
むしろ、薬がお守り代わりのようになっていて、薬がないとパニックになっている。

そうすると
「いつまでこの状態を続けるのだろうか」と不安になる。

もちろん、ずっと薬を飲み続けなければいけない人もいますので注意は必要ですよ。

ただ薬を飲み続けるにしろ、薬以外の治療方法を知っておいてもよいはず。
ましてや将来薬を減らしたいと思うのであれば、薬が減った時、薬を飲まなくなった時の不安の対処も知っておかないといけないでしょう。

それにもかかわらず精神科等においてカウンセリングの利用率は日本では低いと言われています。

カウンセリングがもっとお薬と同じくらいスタンダードな方法になって、カウンセリングをもっと気楽に受けられるように普及していかなくてはいけませんね。

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自律神経失調の治療?

臨床心理士の鈴木です。

頭痛や寒気、発汗、めまい等の症状があって、内科なんかにいって検査の結果異常がないと「自律神経失調症」とつけられませんか?

症状に自律神経失調症というレッテルをつけられて困ったことはないでしょうか?

「じゃぁ、治療はどうするの?」

多いのは「ストレスなんじゃない?」と言われ、とりあえず抗不安薬を出されか、「精神的なものだね」と言われて精神科を勧められるパターン。
精神科を受診しても抗不安薬などお薬がでることが多いと思いますが。

あと多いのは病院が嫌だからといって怪しげなカイロやマッサージ等に行くパターン。
もちろんそれで良くなればよいのですけれど・・・。

アドバイスで多いのは「ストレスためないようにしてください」「リラックスでもして」。
そんな風にいわれて、ストレスがない生活ができたら苦労はありません。
それができないから困っているのですから。

自律神経の乱れがどんなきっかけできているか、どのようにしていったらよいかを考えていかないと、なかなか良くならないこともあります。
状況は変わらないのに対処療法ばかりしていて本当によいのしょうか?

仮に心の問題があるようであればきちんとそこを考えていくと解決の糸口が見えることがあるのかもしれません。

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パニック障害とカフェイン

臨床心理士のすずきです。

朝のコーヒー。
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苦手な人もいると思いますが、私の場合味や香りを楽しむことが今日一日がんばろうとする気にさせます。
昔は自宅で豆を挽いて、お湯を豆に注ぐ時の香りや膨らんでくるコーヒーを見ることが好きでした。
今はちょっと面倒になって、インスタントコーヒーに逃げることが多くなりましたが・・・。

今回はコーヒーに含まれるカフェインとパニック発作について。

パニック障害の人はカフェインを控えるよう指導されます。
パニック発作の引き金となる人もいるようです。

ただし発作を怖がりすぎてカフェインを全くとならなくなってしまう人もいます。
カフェインをとることを怖がっているうちはあまりよくなっていないようにも思えます。
パニック発作を怖れ、発作を起こさないようにすることが生活の中心ではいけません。

認知行動療法の中にはカフェインをあえてとって、発作を怖がらなくなるような方法もあります。
もちろん人によって気をつけなければいけないこともありますが。
パニック障害が完璧に治らないうちはコーヒーを飲んではいけないと思いこんでいる方がいましたら、一度カウンセリングに来てみてください。
コーヒーが怖くなくなり、飲めるようになるかもしれませんよ。

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