忘年会で過食症を悪化させないコツ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の人は忘年会が苦手な人が多いです。
いつも避けている食べものが宴会に出ます。
全く食べないわけにもいかないし、食べ過ぎるのを見られるも嫌。

忘年会があったときの過食の悪化を防ぐためのコツについてあげてみます。

・大皿の場合はたくさん皿に入れず、一度食べたらお皿は手放す
どれくらい食べたかわからなくなり、「もういいや」と投げやりになって帰宅してから嘔吐パターンになりやすいです。
ゆっくり目に食べて食べすぎを防ぎましょう。

・時々席を離れる
食べたい衝動がとまらないなぁ、って思ったときはただ我慢するのではなく席を立つと気分転換できるかも。
トイレに行ったり、別の席の人のところに行ってみましょう。

・お酒は飲みすぎない
お酒を飲むと食欲が増すのと、勢いで食べやすくなります。
食べるだけなら良いのですが、帰宅してから後悔して過食嘔吐になりやしです。
飲酒はほどほどに。

・帰宅後に嘔吐はしない
普段食べていないものを食べるので嘔吐したくなります。
難しいかもしれませんが、過食嘔吐しないよう我慢しましょう。
しかし、我慢は難しいので食べられない環境を作ることのほうがやりやすいです。
例えば帰りにコンビに寄らないような道を通る、自宅に食べ物を置かないようにするなど過食ができない工夫をしましょう。
帰宅したらすぐに歯をみがく、寝るなどしてもよいかも。

・翌日に絶食しない
食べ過ぎたから翌日は何も食べないとすると、過食がひどくなりやすいのです。
食事リズムが狂い、空腹と過食嘔吐を繰り返すようになります。
できるだけ翌日も普通の食事にしましょう。

忘年会・正月と過食症の人にとっては難しい季節ですが、工夫しながら乗り切っていきましょう。

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