「 2014年12月24日 」一覧

不安なことは起こる!?不安克服の方向性とは?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

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サンタクロースっていると思います?
「いない」って思ったあなた。
サンタクロースが「いない」って証拠って出せますか?

実は猫がサンタクロースだった。
猫のサンタクロースが「いない」ことを証明してみてください。

多分出せないのではありませんか?
実は「存在しない」証拠を全て出すことってほとんど不可能なのです。
「存在しないこと」「起こらないこと」の証明は困難。
これを「悪魔の証明」って言います。

心配事が起こる可能性はある!しかし・・・

心配事の9割を起こらない。
以前そんな本がありました。
不安が強い人からすれば「1割を起こるってことだよね。やっぱり不安だ」となります。
不安なことは「起こらない」って証明できません。
悪魔の証明になりますよね。

一割(ほとんどの場合それ以下)起こるかもしれないことを恐れるの不安が中心の心の病気の人達です。

自分を何かの病気だと思ったとしましょう。

万が一、ガンだったらどうしよう
医者の診断が間違っていたらどうしよう
検査結果が別の人だったらどうしよう
誰かのカルテと間違っていたらどうしよう

これらのことが起こらないということは証明できます?
出来ませんよね。
万が一は起こるかもしれない。
だから病院を受診して検査をしては不安になり、別の病院へ・・・。
このようにしているともっと不安は強くなります。

だから不安が強い人は「不安なことが起こっても大丈夫」を目指すことが治療となります。
パニックでも対人恐怖・社交不安でも強迫性障害でも。
「不安なことは起こらないですよね?」って確認しまくっている人は注意してください。

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