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予期不安が強くなる理由 対人恐怖・社交不安編

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前で話すのが不安。
そんな人は「人前で話したらあがってしまうのではないか」と、これから起こることを考えて不安になります。
予期不安って言われています。
対人恐怖の人の他にパニック障害の人にも良よくあります。

予期不安が強いと、本番の数日前から不安になります。
不安はどんどん強くなるので人前で話すことを回避することも。
話すことを回避すると安心しますが、苦手意識は強くなる一方です。

予期不安が強い人には2つの共通点があります。

一つ目はリハーサルをやりすぎていること。
「本番でこう話そう」と話すことをリハーサルしすぎると不安は強くなります。
リハーサルしている間は不安ことを考えてますからね。
またリハーサル通りにすることばかりを考えるので融通は利きません。
話すことに慣れることは少ないでしょう。

二つ目は対処法を考えすぎていること。
緊張したらこうしよう、不安にならないように下を向こう、とか。
本やインターネットで対処法を調べてばかりいません?
「人前で緊張しない方法」を検索するとか。
調べるのに何時間と使っている。
対処法を考える続けることも不安なことを考え続けることになるので、不安は強くなります。

リハーサルも対処法を考えることも必ずしも悪いわけではありません。
しかし、やりすぎると不安を増大させるだけ。
ある程度考えたら、考え続けるような行為はやめましょう。

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