「 2012年11月12日 」一覧

強迫性障害にリラクゼーションは効きません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の治療法でリラクゼーションは効かないことがわかっています。

科学的根拠からすれば抗不安薬の効果も示されていません。

強迫性障害の場合、リラックスしようとしたり、安心しようとすること自体はあまり役には立たないということです。

リラックスすることは悪いことはありませんよ。

緊張の強い時は一息つくことが必要です。

ひどい混乱の時は一時しのぎの薬も必要でしょう。

ただそれで治るということはない(正確にいえばそんな根拠はない)、ということです。

不安を遠ざけよう、安心しよう、という行為は強迫症状を和らげるよりは、悪化させる方向に向かいます。

逆に不安を強くしよう、一時しのぎの安心をやめよう、という治療法が効果を示しています。

行動療法なんかは治療効果からいえば薬物療法よりもアドバンテージがあるとされています。

不安にはリラックス、という思い込みはリスクがあるということを覚えておきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます