いつも、全然

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

対人関係のコミュニケーションでよくケンカになる、まずいフレーズとして
「全然~してくれない」
「あなたはいつも~だ」
という「全然」「いつも」などと言うフレーズ。

こういう時は、相手への思い込みが多いもの。
例えば妻が家事を手伝ってくれない夫に
「あなたは全然家事やらないじゃない!」
と言うと
「俺だってたまにはやってるじゃないか!」
と返ってくるかもしれません。

実際にそういうことが多いとしても、そのようなフレーズを使うと相手もイライラしてしまいます。

こういう時はまず「私は」を主語にした言い方をして、どうしてほしいか気持ちを伝えるのが基本です。
「私は~と思う」という文脈で話すと、基本的には相手への思い込みメッセージとならないことが多いです。
あとちょっとした心遣い(ヨイショ?)があればよいでしょう。
「疲れているところわるいんだけど、家事を手伝ってくれると助かる」
とか。
ちなみに上記のように「私は」ということはついていなくても、そのような文脈になっていればOkだと思います。
「あなたは」が主語にならないように気をつけてください。

教科書的にはこんな感じです。
うまくいかないことも多いけれど、いつもと同じケンカのパターンになるよりはマシかもしれません。

まぁ、こういう事例の場合は夫側が
「まぁ、たまにはいいか」「イライラしているだけかな」
と、一時的に家事を手伝い、ほとぼり冷めたら元に戻るといったパターンになることが多いのですが・・・。

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