「 2012年10月 」一覧

涼しくなってきたのでパニックの人は練習しやすいかも

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

大分すずしくなってきました。

パニック障害で悩んでいる人は気温が低下してきたことでホッとしている人もいるかもしれませんね。

夏の間引きこもっていた、という人って結構いるのでは?

そのような人は少しずつ外に出て治療をしていきましょう。

発作を恐れて、発作が出てきたら困る場所・状況を回避して生活範囲が狭まっていません?

不安な状況を回避していて「突然治った」ということはほとんどないでしょう。

薬で治療している人でも結局は不安な状況に行ってみなければ治ったかどうかはわかりませんからね。

「いつか怖くなくなったら挑戦してみよう」と思っていると、いつまでも挑戦できません。

まずできそうなところから挑戦していきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


うつ病は脳内物質が原因?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

厚生労働省が出しているうつ病に関しての知識がある意味現在のうつ病に対する見解を出しているのでご紹介。

リンクはこちら。

書いていることをみると専門家なら知っているけれど、一般の人にあまり知られていないことなどが、それとな~く書かれています。

一般の人ならば多分「え~?」って思う人も多いのではないかという記述も多いです。

例えばうつ病は脳内物質が原因と書いてあるものもありますが、それはあくまでも仮説ということです。

セロトニンなどを増やす薬が効くということと、セロトニンが不足していることがうつ病の原因ということとは違うのです。

あと、
・うつ病の種類にもいろいろあるので、うつ病は脳の病気で休養が必要というアドバイスが逆効果である場合だってある
・うつ病は自然に治ることもある
など、専門家なら知っているけれどなかなか書きにくい内容で、まぁ思い切ったなぁという記述もあります。

これも衝撃的かも。
「考えないといけないこころの問題を軽視して、薬で治そうとする患者さんが増えた気がしますし、出す薬の種類を変えるしかしない医師が増えたようにも思います」

これは患者さん、医療者側とも考えなければいけないことかもしれません。

うつ病といっても体の病気や薬からくることもあるからまずそっちを治さなきゃいけない場合もあるし、環境要因や性格的な要因が大きければ薬だけでは限界があるから環境調整や精神療法も検討しましょうね、ということを言っています。

ちなみに私の責任逃れですが、あくまでも厚生労働省がいっていることなので・・・。

今後研究次第で変わっていくこともありますが「うつ病は脳内物質が原因で休養とお薬で治る」といった紋切型の情報より、一歩進んだバランスの良い意見がのっているような気がします。

だからといって薬を急にやめたり、怪しげなサプリメントなど変な治療法にはしったりするのはやめましょう。

うつ病の方は参考にしてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます