「 社交不安障害・対人恐怖 」一覧

社交(社会)不安障害・対人恐怖の治療

臨床心理士の鈴木です。

人の視線が気になるなど、社交(社会)不安障害・対人恐怖症の方の多くは、大人になってからというよりは、子どもの頃から悩んでいるといわれています。

患者さんを見ているとそのような人が確かに多い印象です(もちろんそうでない人もいますが)。

治療しない場合、一生続く可能性もある病気です。
このため治療が必要です。

しかし、自分も周囲も「性格の問題」としてしまうパターンが少なくありません。
性格は変わらない→ということは治らない→治療を受けてどうこうなるわけではない、となってしまい、治療までたどりつかない方が大部分のようです。

「気の持ちようだ」「自信をもとう」「プラスに考えよう」など思いこもうとしても治りません。
自己啓発本を読んでも似通ったことしか書いてないと思います。

インターネットの普及で治療法などが広まってはいますが、これがまた怪しげなものが多い。
催眠療法と称して「胎児の頃にもどって、安心感が得られれば治る」といったものを良く聞きます。
また姿勢を治せば良くなるといったものも少なくありません。
さらにホームページで「独自に開発した治療法」として「利用者の絶賛されたコメント」があり、長いページの後に「ここをクリック」として誘導しているパターンが本当に多いですね。
それだけで治るのならば苦労はありませんし、治療的根拠もありません。
また数万~数十万と多額の料金を請求されることもあります。
値段が高い=質が高くて信頼のおける治療をしている、というイメージ戦略にのってはいけません。

実際の治療法としては薬物療法と認知行動療法があります。
どちらも科学的根拠(エビデンス)の出ている方法です。
もちろん一長一短はありますが、今のところそれ以上に効果をあげている方法は見当たりません。

改善するためには病気と治療法に正確な知識をもつことは重要です。
安易な民間療法は時間とお金を費やす結果となりやすいのです。
このため薬物療法や認知行動療法の実施機関の受診をお勧めします。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


社会不安障害と社会生活への影響

臨床心理士の鈴木です。

社会不安障害に関する外国でのあるデータ。

社会不安障害の人はそうでない人に比べて
・度重なる欠勤、遅刻
・度重なる解雇
・収入が低い傾向
・学歴が短くなる
というデータがあるそうです。

結構前のデータですし日本でこれが当てはまるかはわかりませんが、
社会不安障害があると学業や就労に大きな影響があることは確かだと思います。

「人からどう思われるか不安」「変だとおもわれているのでは」と悩んでいると
学校や職場にいったら苦痛になり、行かなくなるでしょう。
そうすれば、学校も退学ということになるかもしれません。
働いている人は欠勤が多くなるし休職を繰り返して解雇もされるかもしれません。
また症状があることによって働けないという方もいるかもしれません。
その結果収入も低くなるということもあるかもしれません。

さらにうつ病との関連も指摘されています。
確かにそれだけ悩んでいればうつにもなってしまってもおかしくありません。

その他にも別居率や離婚率も高くなるといったデータもあるらしいです。

どこまで正確なデータかはわかりませんが、いずれにしても社会生活に大きな影響を与えることは確かだと思います。
気の持ちようではどうにもなりません。
自己啓発本などを読み「自信をもとう」「プラスに考えよう」と自分に言い聞かせてもうまくいかないことも多いはずです。

治療法はありますので、精神科や認知行動療法を実施している機関に早めに行ってみましょう。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


子どもの社会不安障害

臨床心理士の鈴木です。

私のカウンセリング受けている方は20~40代の女性が多いのですが(男女比は男性3、女性7くらいです)、最近高校生~大学生の社会不安障害と診断された人が来談することが多くなってきました。
まだ若いということもあり、できれば薬以外の治療法を希望するという方がほとんです。

「視線が気になる」「変だと思われているのでは」「友人は自分と話していてもつまらいと思っているのでは」など学校でそのように考えてしまい、不登校や引きこもりになるケースもあります。

両親に言っても「誰だって緊張する」「気の持ちようだ」「誰もそんな風におもってないよ」「単なるなまけ」と説得され、理解してもらえず、一人で悩んでいることが多いようです。
社会不安障害は普通に暮らしていれば見聞きすることは少ないので、親御さんがそのように説得するは仕方ないのかもしれません。
このため不登校や引きこもりになって初めて親御さんがあわてて来談されます。

症状が重い場合は薬も有効ですが、薬が有効なために薬なしではいられなくなったり、薬はやめてしまえば元にもどることも少なくありません。
薬を飲むにしてもカウンセリングとの併用をお勧めします。

カウンセリングというと「根掘り葉掘り過去のことを聞かれるのでは」と心配される方がいますが、そのようなことはあまりいたしません。
相手が子どもだからといって、症状をご両親の育て方のせいにしたり、箱庭や絵を描かせるだけで終わるような治療的根拠の乏しいカウンセリング、話を聞くだけのカウンセリングもいたしません(必要性があったり、希望したりすれば別ですが)。

社会不安障害には認知行動療法が有効というデータが出ています。
きちんと認知行動療法の対処法や考え方を見につけて継続して実行していけば良くなっていきます(もちろん100%ではありませんが・・・)。
社会不安障害という診断がつかなくても、そのような症状で困っていれば遠慮なくきてください。
苦痛を軽くし、今よりも楽しい生活ができるようにお手伝いします。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


不安に挑戦しても治りにくい社会不安障害

臨床心理士の鈴木です。

人前で話す、書く、食べるなどの場面で過度の緊張、吐き気などの症状が問題となる社会不安障害について。

私もよく人前で話すと緊張します。
大勢の前ではなおさらです。
自分では「大勢の前で話すのは苦手」「人が大勢いる飲み会は苦手」と思っています。
私のカウンセリングを受けている患者さんや、私の周囲の人には「それはない」といつも否定されますが・・・。
苦手といっておきながらベラベラ余計なことばかりしゃべっているせいかもしれません。

さて、社会不安障害の患者さんからよく聞くのが、自分で克服しようとして、何度も不安な場面に挑戦するけれども、なかなか治らなかったという経験があるということ。

この場合、不安場面において
・ずっと人と目を合わさないようにしている
・一言もしゃべらずじっとしている
・不安を避けるために、作業を早く終わらせようとする
・不安なことを忘れようとばかりする
・リラックスしなければ大変なことになるのでは、と考えている
などの行動をしている印象があります。

これらの行動は不安場面に直面しても、その場しのぎの短期的な効果しか生み出していないのです。
その結果、十分にその場に慣れることができず不安が続きます。
特にリラクゼーションなどの方法を身につけている方は注意です。
リラクゼーション自体は悪いわけではありませんが、「十分にリラックスしなければいけない」と考えすぎると逆効果になる場合もあります。

つまり、不安を下げるための対処ばかり考えるということは、不安を呼び寄せることにもなり得るのです。

このような場合はなかなか良くなりません。
せっかく勇気をふりしぼって不安な場面に挑戦しても、失敗ばかり繰り返すと逆効果です。

不安場面に挑戦してもうまくいかないという方、思い当たりませんか?

余談ですが、私が「人前で話すのは苦手である」と考えていたとしても、「人前で話す」ことはできます。
プラス思考になったら、自信がついたら人とうまく話せることができるだろう、と考えている人もなかなか良くなりにくい印象ですがどうでしょうか?
考えていることが行動の原因であるという誤解から抜け出すテクニックを身につけることも、回復するコツかもしれませんよ。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
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