「 うつ病 」一覧

腰痛とうつ病との関連

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ここ数日腰痛がひどい私。

下においたものをとったり、重いものをもったりするのが結構大変です。

昔から腰痛もちなので、仕方ないのですが・・・。

皆さんも腰痛で悩まされていませんか?

実は腰痛とうつ病との関連性があるのではないか、という指摘があります。

最初は腰痛など身体の痛みがあって、整形外科にいってもこれといって異常なし。
次第にに不眠とか気分の落ちこみとかが出てきて精神科にいったら、薬が処方される。
気分の落ちこみなどが改善してきたら腰痛も改善、といったパターン。

頭痛とか胃痛とか肩コリとか、うつ病って最初に身体の症状として出てくることがあることは有名な話なので、腰痛も不思議なことではありませんよね。

最近うつ病になってもおかしくないなぁ、って思う人で腰痛が出現している人は注意して下さいね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


うつ病になると献立を考えられなくなることもあります

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

結婚されている女性のうつ病で多い状態の一つが、献立を考えられなくなる、ということがあります。

うつになると判断力・思考力が低下してきますからね。

毎日の献立を考えて夕食を作るって結構大変な作業です。

毎日違うメニューを考え、食材を買いに行き、作る順番を考え、実行する。

終わったら後片付けがまっている。

家族は誰も手伝ってくれない。
やって当たり前だと思っている。

適当に夕食をつくると「さぼりだ」と夫から言われる。

考えるだけでもうつっぽくなる方がいるのでは?

このような事態になっている時は、お薬だけでなく、環境調整をしていかないと、なかなか良くなっていかないと思います。

つらい環境が続くのですから。

このため家族にも今の自分の状態をわかってもらいましょう。

家族が悪いのではなく、うつ病をよくするために家族の協力が必要なのです。

特に夫婦の場合は。

自分一人でがんばりすぎず、色んな人を巻き込んで治療しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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うつ病の方が振り返るとよいこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今回は、うつで悩んでいる人が、振り返ってもらいことの何個かをお話します。

振り返ってもらいたいこととして、
①どんなことがきっかけで落ち込んでいるか
②その時、どんなことを考えているのか
③その時、どんな行動をとっているのか
④その結果どうなったのか

が、挙げられます。

例えば、
①自宅で時間がある時にぼーっとしていたら
②「この先つらいことばかりだ」と考え
③やる気が起きないのでベッドでゴロゴロして
④考える時間が長くなってさらに落ち込む

など。

自分が落ち込みやすいきっかけやその時の考え方・行動の仕方を振り返えることによって、なぜうつが続くのか、なぜ負のスパイラルに陥っているのかが、見つけやすくなります。

この負のスパイラルにどう対処していってよいのか、落ち込んだ時の考え方と行動の仕方を学ぶことは、うつ病を治していく上で重要です。

お薬を飲んで楽になるのはいいけれど、ストレス場面でどう対処してよいのかわからないと困りませんか?
お薬はストレス場面の対処の仕方を教えてくれるわけではありません。

うつ病の方はお薬だけでなく、ストレス場面の対処の仕方を身につけるようにすることをおすすめします。

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講演会資料作成中

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

最近、来月に予定しているうつ病についての講演会資料を作成をしています。

一般向けではなく、看護師さんなどの専門家向けです。

最近依頼される講演会・研修会といえばうつ病のテーマが多いのです。

ここ何年か色んなところで講師をやってきて思ったことは、医療スタッフであっても、精神科の診断基準がどのような仕組みになっているか、など基本的なことが抜けている印象があります。

例えば「うつ病という診断じゃないから、はげましていいんですよね?」という質問を聞くとそう思います。
うつ病という「診断」だからはげましていけない、ということではないんですけど・・・ということから話したりします。

基本的なことがわからないので応用ができない、という悪循環のようです。

医療関係者であっても理解が難しいのに、一般の方がうつ病を理解するというのは、なかなか難しいのかもしれません。

少しずつうつ病についての理解を広められるようがんばります。

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良い気分でも落ち込んでしまう?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

気分の落ち込みは誰しも嫌なもの。

しかし、あまり良い気分でいようと思いすぎると、気分が落ちたことに落ち込むことがあります。

ただでさえ落ち込んでいるのに「あ~また気分が落ちてしまった」といった感じです。

気分には波があります。

良い気分も悪い気分も永遠に続くことはありません。

これを忘れると、うつの時に「悪い気分は永遠に続くのでは?」と考え、良い気分になった時は「またいつうつになるのだろう?」と考え、さらに落ち込みます。

そうすると「やっぱり落ち込んだ」と思ってさらに「うつ」になるのです。

つまり、悪い気分を怖れ過ぎたり、良い気分にとどまろうと強く求め過ぎたりすると、良い気分になった時でさえ人生を楽しめない可能性があります。

大きすぎる波は小さくした方が良いと思いますが、気分の波を受け入れていくことも、ストレスマネジメントの一つですよ。

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うつ病の再発

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今日は日本行動療法学会3日目でした。
最終日です。

明日からは通常業務となり、カウンセリングを再開いたいます。

今日はうつ病の認知行動療法についての話題がありました。

知っている方もいると思いますが、うつ病の再発率は非常に高いのです。

半分は再発し、2回目以上はさらに再発率が上がります。
つまり、何回も再発を繰り返していると、どんどん治りにくくなっていくのです。

ではどうすればいいのか?

再発率を低くする手段として認知行動療法は有効であるというデータが出ています。

有名な研究では再発率を半分にしたというものがあります。
これは一般的によく知られている認知行動療法ではなく、日本においては最近新しくでてきている認知行動療法のやり方です。

どちらにしろ再発予防のためにも認知行動療法を受けておくことは意義のあることでしょう。

再発予防のために何かできることはないか?と思う方は認知行動療法を受けてみるとよいと思います。

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うつ病にかかっている人の家族が言ってしまいがちな注意したいセリフ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病にかかった人の家族がどう本人に接したら良いかということに関して、「話を聴いてあげましょう」とよくいわれます。

話を聴くといっても「どう聴けばよいのだろう」と思いませんか?

注意しなければいけない話の聴き方として、ついつい家族が言ってしまうセリフ。

悩んでいることを相手が話している時に

「私も同じようなことがあるよ」

自分の経験を話すというやつです。
経験が参考になることもありますし、親近感をもってもらえる可能性があるかもしれません。
必ずしも悪いセリフではないのですが、これは注意が必要です。

「あなたと私は違う」
「一緒にしないで」

「誤解されている」
と、思われるかもしれません。

特に、思春期の子どもの場合はこの傾向が強くなります。

また、このセリフは自分の話をすることとなるので、相手の話を聴くということから遠ざかっていく可能性があります。

このように話を聴くということは結構難しいものです。

「自分はこうだから」
という自分の基準を脇に置いておくことが基本です。

話の聴き方についてどうすればわからない時は、専門家に相談してみましょう。

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他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


うつ病は風邪と一緒にしてはいけません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病は「心の風邪」と言われてきました。

一方で「うつ病と風邪を一緒にしてはいけない」とも言われるようになりました。

うつ病は誰でもかかる可能性があるポピュラーな病気、という意味ではそうかもしれませんが、それ以外は風邪のようなものとはいえないでしょう。

数ヶ月~数年も治らない場合もありますし、自殺の可能性だってありますし、会社を数ヶ月以上やすまなくてはいけない。

「薬飲んで休んでいれば必ず治る」と書いている専門家の人もいますが、なかなか治らないことだって多いのも事実。

これらのことを考えると風邪と一緒にしたらまずいはずです。

風邪と一緒にしてほっとくと大変なことになることもあります。

うつ病かな?と思ったらまずは病院に行ってみましょう。
病院で薬を飲むほどかわからない時はカウンセリングで一度相談してみてください。

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うつ病の家族の対処

臨床心理士の鈴木です。

うつ病は家族を巻き込むことがあります。

家族がやるべき対処は色んな本に書いてあるけれど、症状に一喜一憂するしてしまうし、良くならないとイライラしてしまうこともあります。

そうしているうちに、今度は家族が抑うつ的になるかもしれません。

家族が抑うつ的にならないための注意点。

家族が自分自身の時間をきちんと持つこと。

うつ病になった家族をなんとかしようと一日中考えていると、どんどん落ち込んできます。
そんなにすぐにどうこうなるものではありません。
何より、うつ病である本人のプレッシャーになることもあります。

時々家族までも仕事や趣味をやめてしまう人がいますが、それはちょっと待った方が良いでしょう。
本人といる時間が長くなり、さらにイライラしてしまうかもしれません。

イライラしている家族をみて、さらに本人が落ち込み、それを見て家族がイライラ・・・。

お互いに
「どうしていいか、わからない」
となるのです。

「私がしっかりしなくては」という気負いは、治療が長丁場となるうつ病には不向きです。
趣味や仕事などしっかりと自分の時間をもっている方が、心に余裕がでて本人のためにも良いですよ。

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他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


うつ病治療と認知行動療法

臨床心理士の鈴木です。

うつ病の典型的な治療としては
①薬物療法
②休養
③認知行動療法

が、挙げられています。

薬と休養はやったことがあっても、認知行動療法をやったことがある人は少ないでしょう。
これだけマスコミに取り上げられいるのにもかかわらずです。

何度もこのブログでも言っていることですが・・・やはり認知行動療法を実施している機関が少ないのです。

「精神科医師や臨床心理士であれば、認知行動療法について専門的に学んでいるだろう」
という発想は間違いです
ほとんどが書籍で見たり聞いたりした程度です。

このため、十分に認知行動療法をやってもみても構わない人に対して
「あなたに認知行動療法は合わない」
「あんなのやっても意味がない」
と専門家からアドバイスされることが起こっているようです。

つまり、実施している機関が少ないのと、専門家に聞いてみたら否定的意見を言われるので、さらに認知行動療法から遠のくといったことが起こっています。

出来る限り最適な治療を受けたいと思っている患者さんにとって、この状況は好ましくはないでしょう。

臨床心理士全体の比率から考えて、認知行動療法を中心にしている人は少数派だと思います。
10年前と比べると大分増えてきましたけどね。
メディアの影響は大きいですね。

微力ながら患者さんが認知行動療法を普通に受けられる日が早くくるように地道に頑張っていきます。

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