視線恐怖症の治し方 カウンセラーが変顔をして実際にやってみた

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「他人が自分のことを見ているのでは」と人の視線恐怖で悩んでいませんか?

「他人は自分のことをそれほど見ていないよ!だから気にする必要はない」と言われても、なかなか納得がいかないでしょう。

なぜ納得いかないかというと、自分を見ていない経験をできていないからです。

意外かもしれませんが、他人の視線を気にしている人は他人を見ていません。

視線が怖いから見ないようにしているんです。

人が見ているかどうかは確かめてみないとわかりません。

例えば「店員が自分の表情が変だと思っている」って不安な人は、店員を見てみるとよいのです。

そうでないとずっと「自分のことを見ている」と思い続けることになります。

しかし、いざやろうと思うと不安ですよね。

「やっぱり変だと思われてジロジロみられそう」って。

そこで「変な顔で買い物しにいったが店員はジロジロ見ているのか?」

これを確かめるために私が自ら実験してきました。

今回は、認知行動療法というやり方を元に、視線恐怖を克服するための方法を実験を通して説明します。

視線恐怖症の人は必見です。

視線恐怖症の人の克服ステップはこちら。

①不安なことを実際にやってみたらどうなるかを予測する

②実際にやってみる

③結果を振り返る

④学んだことを考える

実際の場面とともに解説します。

 ①不安なことを実際にやったらどうなるかを予測する

まず不安に挑戦するには計画を立てます。

あえて不安なことをしてみたら、実際のところどうなるか?を予測します。

例えばお店にいって買い物をする時店員に「こっちをじっと見ていて変に思われている」が不安だっとします。

変に思われているというには店員は自分を見ているはずですよね。

そうした場合「お店にいって店員が自分のことを見ているか確かめてみよう」という実験をします。

私が普通にやると「あんただから変におもわれないんだよ!」とつっこまれそうなので、誰が見ても変だよね」と思うような、多少極端な感じで計画を立てました。

こんな顔をして買い物してみることにしました。


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「こんな顔をしていたら、店員は私の方をジロジロみるだろう」と不安になります。

さすがの私もこの顔をして買い物するのは不安です。

※視線恐怖症の人はここまでやらなくても大丈夫です

②実際にやってみる

予想を立てたら実際にやります。

実験現場はコンビニ。

よく行くところなので本当に変だと思われたらとっても気まずいです。

不安度は上がります。

いくらブログネタにしても「ちょっとこの表情はやりすぎたかなぁ」とちょっぴり後悔。

商品をもち、この表情をしてレジへ向かいます。

それで店員さんがどれくらいこちらを見ているかチェックします。

ここで店員さんをきちんと見ていないとチェックできないので、勇気をだしましょう。

③結果を振り返る

実行したら、結果を振り返りましょう。

今回の実験では、店員は私を見ていない時の方がほとんどでした。

本当に不安だったのでちょっとほっとしました。

一人、やたらと私のことを見てきた店員がいましが・・・。

④学んだことを考える

実験の結果からわかったことを考えてみましょう

結果から、あんな顔をしていてもほとんどの人が気が付かないということがわかります。

気が付いたかと思われる店員さんを後で観察していると、他の場所もじーっと見ていました。

つまり私の顔が変だから見たとは限らないということになります。

それに「変だと思われたからってなんか困ることある?」って開き直れている自分がいました。

仮に「コンビニだったからあまり店員がみなかったかも」って疑問に思ったら別の場所で試してみるとよいでしょう。

そうすることで「やはり自分のことを見ていないかも」という考え方になり、視線恐怖症が改善されていきます。

 まとめ

今回は、私がやるので極端な顔をしましたが、視線恐怖症の人は普通の顔でやって大丈夫です。

視線恐怖の方はこんな感じで自分が気になる表情をしても周りの人は自分のことを見ているのか?を実験してみるとよいです。

一回だけでなく、何度も実験することによって、他人がどれだけ自分を見ている可能性があるかがわかります。

そうすると緊張感も減ってくるものです。

一緒にどうすればよいか教えてほしい、手伝ってほしいって方は相談に来てくださいね。

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