イライラした時にやってしまう間違った対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

知ってました?
イライラした時に、モノを叩いたり投げたりするとイライラはもっと強くなるんです。
心理学の実験で確かめられています。
ついついやっていませんか?

ケンカするほど仲が良い。
それも心理学的には微妙。
普段から口論しがちな夫婦ほど、暴力が起こりやすいことが調査でています。
やっぱりケンカするほど仲が悪いんです。
ケンカしないくらい会話のない関係も夫婦間だと問題ですが。

その他にも怒りの感情を人に出した人は、さらに怒りが高まると心理学の実験から出ています
イライラを誰かにグチったあと、スッキリはするけれどイライラ対象への憎しみは増していませんか?

「怒りって抑圧されたものがあって、それが爆発してしまうものだから表現した方がよいのでは?」
「恨んでいる人がいたら、そのことを伝えよう」
って思っている人。
それは間違いですよ~。
イライラの対処で困っている人の多くが、ついつい悪化させる行動をとっているものなんです。

落ち着く行動を粘り強くやるのがカギ

ではどうすれば良いか?
ホントは関係のない行動を淡々としているのが一番良いです。
あえて何かやってみるとよいことがあるとすれば、怒りと反対の行動をとればよいのです。

例えば呼吸法や瞑想をする。
これだけでも全く違います。
1~2分しかやらない、はもちろん意味ないですけど。

友人にイライラをグチるのはソコソコにして、別の楽しい話を多くするのも良いです。
人によっては物足りないって感じるかもしれませんが、イライラにとらわれる時間はかなり減ります。

夫婦関係で話し合いをやる場合もイライラしている時はダメです。
自分が冷静になってからじゃないと伝える言葉がケンカ口調になります。
ただし「どうしてあなたは〇〇してくれないの?」って「あなたは」が主語になっている言い方をしている人はいつ話し合いをしてもケンカになりやすいでしょう。

怒りは怒りを呼ぶ。
穏やかさは穏やかさを呼ぶのです。

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