「 2015年08月16日 」一覧

子どもの成績が上がるほめ方・下がるほめ方

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ほめて育てるのが良い。
育児の本で良くみますよね。

子どもに限らず、夫婦関係や職場関係でもそう。
ほめることが大事って言われています。

しかし、マズイほめ方もあるんです。
やると将来的にマイナスになるかもしれないんです。

想像してみてください。

子どもが勉強で良い成績をとった。どうほめますか?
想像つかない人は、職場の誰か、夫や妻が何かで良い成績とったからをほめる、って想像してみてください。

「頭いいね~」
「能力があるよ」

こんなほめ方をする人は注意ですよ~。
能力をほめるとその後失敗を恐れるようになるって心理学の実験で出ているんです。

能力をほめられるとうれしいんですが、「次失敗したらどうしよう」って考えるようになります。
出来る問題はやるけれど、出来そうにない問題はやならなくなるんです。
そればかりか、後々成績が下がり、実際に悪い成績をとるとどーんと沈みやすくなるようです。

この実験ではやられていないようですが
「100点すごいね」ってのも微妙です。
「100点じゃなきゃダメ」ってなるかもしれないから。
そうすると失敗をおそれますよね。

こういう場合、どうほめるのがベターか。
努力をほめましょう。

「努力したおかげだね」
「とっても勉強してたもんね」
とか。

努力をほめると努力しようと思いますよね。
難しい問題でもチャレンジする気になります。
結果として成績が良くなるんです。

良い成績をとったとしても、そうでなかったとしても、そこまでの努力をほめる。
これが結果につながります。
他人にも自分自身にも言えることですよね。

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