家族の集い

臨床心理士の鈴木です。

先日、さいたま市の区役所で開催された介護家族の集いに招かれていってきました。

高齢化社会を迎える中、これからの課題となる介護者のケア。

介護されている方が精神的にも肉体的にも疲れきってしまい、「うつ」になるケースも少なくありません。

まだまだ介護者への精神的サポートは十分とはいえない状況でしょう。
臨床心理士業界でも、この分野はこれからのところ。

当然のことながら介護家族の方は「臨床心理士って?」というリアクションです。
専門家側も臨床心理士がどのようなことをするのか(できるのか)、期待するイメージは様々。

今回の介護家族の集いは一回目の開催ということもあり手さぐりの状態でしたが、皆さんそれぞれ何かヒントを持ち帰っていただけたようです。

これからこの分野にも貢献していけるようにがんばります!

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


悩みの悪循環

臨床心理士の鈴木です。

悩んでいる時に「元気だった頃の自分」と比べることはありませんか?

「あの時は~だったのに」と過去を考え「これからもずっと悩むのかなぁ」と未来を考える。
昔の自分にこだわり、昔のようにできなくなった自分を嘆く。

そして「昔はこんな不安はなかった」といって「不安をなくそう」と思うと、なくならい不安に直面し苦しむ。

さらに「こうなったのは自信がないのが原因だ」と思って「自信をもとう」と「思いこむ」という行為をしても、結局自信の持ち方がわからず、自信をもてない自分に直面しさらに落ち込みむ。

とどめには周囲に相談すると「考えすぎ」「気のもちよう」「わがまま」といわれ、さらに落ち込む。

こんな感じの悪循環に陥ることはよくあることです。
しかし、悪循環になっているにもかかわらず人間は同じ行動をとります。。
ということは解決策として「正しい」と思って実行していることが、さらに悩みを増大させているかもしれないのです。

さて、どこが悪循環の要因となっているか予想がつきますか?
ここまで見て「不安を思い出さなくするためにはどうしたらよいか」と考えたり、「全く予想がつかない」という方は悪循環にはまっている可能性があるので注意しましょう。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


久しぶりのカウンセリングQ&A

臨床心理士の鈴木です。

今回は久しぶりにQ&Aです。

Q.初めてカウンセリングに来る時にもっていくものはありますか?
A.必須のものは特にありません。
ただ、お薬を飲んでいる方は飲んでいる薬がわかるもの(お薬手帳、お薬のメモなど)があると助かります。

Q.一般人向けのカウンセリング講座はしてますか?
A.基本的に一般の方向けのカウンセリング講座はしていません。
ただ、一般の方向けとしては「家族教室」など、家族の方向けに接し方について講演することはありました。
時々聞く話ですが相談機関でカウンセリングを受けたところ、カウンセラーから「あなたも心理カウンセラーになりませんか?」と誘われ、カウンセリング講座料をとられるところがあるようです。
通常カウンセラーが患者さんに対し、自分のカウンセラー養成講座を勧めることはないと思います。
悪質なケースもありますのでご注意ください。
もちろんピアカウンセリングや家族会、患者会などの自助グループなどは別ですよ。

Q.カウンセリングが50分では足りなさそうな時はどうしたら良いですか?
A.50分で足りないときは2枠とってもらうことも可能です。
しかし、料金が倍となりますので、本当に2枠が必要かどうかを私と話し合ってからの方がよいと思います。

Q.話すことが苦手なので、カウンセリングで今の現状を伝えられるか自信がありません。
A.話すことや話をまとめるのが苦手であっても、私が少しずつまとめていくので問題ありません。
どうしても心配な方は、困っていることなどをメモしてきても構いません。

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不安障害のカウンセリング部屋以外でのカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

私はよくクリニック内をカウンセリング中にウロウロしています。

私のカウンセリングを受けたことがある人ならば「何かやってるな」と思うかもしれません。

カウンセリングというと「部屋の中で話を聞いているだけ」とか「話し合って助言される場」とイメージされる人もいるでしょう。
確かにそのようなケースが多いのは事実です。

しかし、場合によってはカウンセリングルームを出ることもあります。

例えばパニック障害の方でエレベーターが怖い人。
パニック発作への対処法を身につけてもらった後に私と一緒にエレベーターに乗ってみることもあります。

強迫性障害で「不潔だ」と思ったものに触れない人。
考え方や対処法を身につけてもらった後に私と一緒に「怖い」「不安」と思っていることを練習することもあります。

もちろん必要と判断した場合ですよ。

不安障害への治療はカウンセリング部屋で対処法を教えるだけでは不十分である事があります。
勇気をふりしぼって不安場面に挑戦しても、不安なことを微妙に回避する、「これくらいでいいか」と中途半端にやることによって、改善しないケースがあるからです。

これらの困難を補うため、カウンセラーと一緒に不安場面に挑戦することにより、効率的、効果的に練習できます。
また私の方はカウンセリング中で教えたことをさらに実践で指導することができるのです。
「一人だとどうしても勇気がでない」という人にも有効でしょう。

必要な場合には一緒に電車に乗ったり、自宅訪問したりします。

認知行動療法を実施している機関の全てがこのようなことをしているわけではありません。
色んな考え方のカウンセラーがいますし、カウンセラーは必要性を感じていても相談機関の方針でできないことがあるのです。
おそらく外に出たり自宅訪問したりする(できる)カウンセラーは少数派でしょう。

私はカウンセリング部屋以外のカウンセリングの有効性を実感していますし、口でいうよりも実践しながら教えた方がはるかに治療的だと思っています。
必要に応じて柔軟に対応できますし。

「本を読んでもよくわからない」「早くよくなりたい」「一人じゃ不安」「頭ではわかってるけど・・・できない」という人は私と一緒に対処法を練習することをお勧めしています。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
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または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


結婚式で「うつ」の話題

臨床心理士の鈴木です。

先日、知人の結婚式に出席しました。

銀座でのレストランウエディング。

銀座な街が見渡せるレストランで高級フレンチ。
ゴージャスです。

このような場に出席するとどんな職業かとよく聞かれます。
臨床心理士と答えると、「うつ」のことについての話題となることが多いです。

どの職場も「うつ」が多いとのこと。
そしてメンタルヘルスの専門家には「うつの人には励ますな、薬のんでやすませるように」と言われる。
「じゃぁ、周囲は何もするなってこと?」と思うらしい。
よくよく話していくと「うつ」の人にやや攻撃的な感情を持っている様子。

つまり専門家の話に納得いっていないのです。

このようなことは「うつ」の方の家族、職場の人間にも言えるでしょう。
「休んでいいよ」と言いつつも微妙に怖い顔をしている人なんかそうかもしれません。

ちなみに「うつ」が表面上には良くなっているけれど、まだまだ無理ができない場合もトラブルが起きやすいですよ。
周囲は「もう治った」と思いこみ、ここぞとばかりに叱咤激励するパターン。

こんな場合でも認知行動療法のような積極的なカウンセリングがあること、「うつ」に効果があることがわかると、家族が協力的になってくれることもあります。

家族に対する「うつ」の情報提供が大事なんだろうなぁと再認識させられました。

結婚式は「涙のない結婚式」にしたいという新郎新婦の希望だったそうです。
その希望通り最後まで笑いのたえない結婚式でした。

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一人が良いけど、一人は嫌だ

臨床心理士の鈴木です。

「人付き合いが苦手」と悩んでいる人でこのような人はいませんか?。

人とつるむのが苦手。
できれば一人の方が良い。
だけどずっと一人は嫌だ。

「一人が好きだけど、一人は嫌だ」という一見矛盾しているようです。
どっちも自分の本当の気持ちなんですけどね。
「一人が好きなこともあれば、一人が嫌なこともある」ということ。
だから「どっちが本当の自分か」と考える必要はないのかもしれません。

そもそも「人付き合いが苦手で悩んでいる」という時点で「一人は嫌だ」って言っているようなものです。
つまり人付き合いを重視しているのです。
本当に人付き合いがどうでも良いと思っている人は、あまり人付き合いでは悩みませんから。

このように悩んでいる事柄には、自分が大事にしている願望や価値観が見え隠れするものです。
「悩んでいることを忘れよう、変えよう、何とかしよう」とするのは当然の気持ちかもしれませんが、今一度自分のストレス、悩みごとを振り返ってみてはいかがでしょうか。
自分の気持ち、価値観を考えるチャンスになるかもしれませんよ。

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カウンセラーのすべった話

臨床心理士の鈴木です。

仕事が終わった後、都内で認知行動療法の勉強会。
19時30分から始まり、2時間くらいかなとおもったら22時30分まで休憩なしでの勉強会となりました。

アメリカ人のカウンセリングセッションを見るものでしたが、目が悪い私が眼鏡を忘れてしまい・・・。
仕方ないので前の方に座り、にらみつけるように見ていました。

色々と参考になりましたが、私が一番印象に残ったこと。
カウンセリングセッションでウケ狙いの話がすべっていました。
有名なカウンセラーでもすべることがあるんだなぁ、とちょっと安心したような。

もちろん私もすべらないように気をつけますよ。
でもすべった話をしたらすみません・・・。

一応「最先端」の認知行動療法で中身は非常に充実していました。

カウンセリングにいらっしゃった方に今日の成果を還元できたらと思っています。

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渋くて、ゆるーい西浦和

臨床心理士の鈴木です。

先日、職員の送別会がありました。

送別会の場所は西浦和駅ロータリーにある「soba-ya 榛名 (ハルナ)」。

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お蕎麦屋さんを貸し切りです。

綺麗な蕎麦屋さんでした。

西浦和にお越しの方はランチによってみても良いかもしれません。

先日発売された「散歩の達人」という雑誌で大宮・浦和が特集されていました。
「渋くて、ゆるーいのが魅力」だそうです。
西浦和もちょっとだけ紹介されていましたが、情報量が少なすぎますね。
今度西浦和も特集組んでくれると良いですね。
もっと「渋くて、ゆるーい」と思います。

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ポジティブ思考という考え方

臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングに来る多くの方が、これまでに色んな解決努力をされています。
一番多いのが自己啓発本です。

自己啓発本は多種多様にありますが、基本的には「ポジティブ思考にしよう」という趣旨のものが多いようですね。
ポジティブ思考を否定するわけではありませんが、調子が悪い時はそんな風には思えないものです。

もちろん「ポジティブに考えよう!」と思って、ポジティブになれたらそれで良いのですが・・・。
それが出来ないから困難が生じるはずなんですけどね。

そうするとポジティブになれない自分に落ち込むこともあります。
「またネガティブに考えてしまった」「もうこんなこと考えたくない」など。

「うつ」が良くなりかけていた人が再び「うつ」が来たときに、具体的な出来事で悩むというより「またうつになってしまった」と「うつになること自体に落ち込む」に似ているのかもしれませんね。

ポジティブに考えられない時にポジティブに考えようというのは、底なし沼で必死にもがき、さらにおぼれているようなもの。

そこから抜け出すのはポジティブに考えることでも、「うつにならないためにはどうしたら良いか」と考えることではないとしたらどう思いますか?

ポジティブ思考以外に八方塞で困っている状態から抜け出せる手段はたくさんあります。
そのためにはまず「プラスに考えなきゃいけない」という考え方から柔軟にする必要性があるかもしれませんね。

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急な坂とカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

先日、勉強会があって県外に行ってきました。

時間があったのでホテルに荷物を置き、周囲を散策。

もともとあてもない散歩が好きではない私。

何を思ったか、たまには歩いてみようとウロウロしていると・・・急な坂が。

この坂は最近運動不足気味の私にとってはこたえました。

「つらいなぁ」「やっぱり散歩してもつらいだけだなぁ」なんて考え、急な坂を上っているとこんな建物が・・・

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「急な坂スタジオ」とそのまんまのネーミング。
しかし、インパクトはありますよね。
おしゃれな?デザインのロゴですし。
新しい発見とういうか、ちょっと力が抜けました。

「散歩が嫌だ」と思って散歩をしてなかったらこのスタジオには出会わなかったでしょう。
嫌だなぁと思って下を歩いているだけでは見つからなかったかもしれません。
たまには普段と違う行動をとってみると新しい刺激、出会い、発見があるかもしれない、とも言えるでしょう。
ちょっとカウンセリングでやっていることと似ているのかもしれませんね。

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