不安障害のカウンセリング部屋以外でのカウンセリング

臨床心理士の鈴木です。

私はよくクリニック内をカウンセリング中にウロウロしています。

私のカウンセリングを受けたことがある人ならば「何かやってるな」と思うかもしれません。

カウンセリングというと「部屋の中で話を聞いているだけ」とか「話し合って助言される場」とイメージされる人もいるでしょう。
確かにそのようなケースが多いのは事実です。

しかし、場合によってはカウンセリングルームを出ることもあります。

例えばパニック障害の方でエレベーターが怖い人。
パニック発作への対処法を身につけてもらった後に私と一緒にエレベーターに乗ってみることもあります。

強迫性障害で「不潔だ」と思ったものに触れない人。
考え方や対処法を身につけてもらった後に私と一緒に「怖い」「不安」と思っていることを練習することもあります。

もちろん必要と判断した場合ですよ。

不安障害への治療はカウンセリング部屋で対処法を教えるだけでは不十分である事があります。
勇気をふりしぼって不安場面に挑戦しても、不安なことを微妙に回避する、「これくらいでいいか」と中途半端にやることによって、改善しないケースがあるからです。

これらの困難を補うため、カウンセラーと一緒に不安場面に挑戦することにより、効率的、効果的に練習できます。
また私の方はカウンセリング中で教えたことをさらに実践で指導することができるのです。
「一人だとどうしても勇気がでない」という人にも有効でしょう。

必要な場合には一緒に電車に乗ったり、自宅訪問したりします。

認知行動療法を実施している機関の全てがこのようなことをしているわけではありません。
色んな考え方のカウンセラーがいますし、カウンセラーは必要性を感じていても相談機関の方針でできないことがあるのです。
おそらく外に出たり自宅訪問したりする(できる)カウンセラーは少数派でしょう。

私はカウンセリング部屋以外のカウンセリングの有効性を実感していますし、口でいうよりも実践しながら教えた方がはるかに治療的だと思っています。
必要に応じて柔軟に対応できますし。

「本を読んでもよくわからない」「早くよくなりたい」「一人じゃ不安」「頭ではわかってるけど・・・できない」という人は私と一緒に対処法を練習することをお勧めしています。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。