連休で病院がやっていないと不安って人へ 不安を克服する3つのコツ

浦和すずのきクリニックの鈴木です。

大型連休になると「病院がやっていなくて不安」と考えている人はいませんか?

病気になった時に病院がやっていないのは誰でも不安になりますが、不安が強くなると「連休前は不安でたまらない」「病院が近くにない場所には外出できない」など支障をきたすようになります。

そういう人は普段から不安になると病院にすぐいって安心感を求めるタイプの人が多いです。

そこで今回は大型連休などで「病院がやっていないと不安」という人が不安をどのように克服したらよいのか?について3つのコツを説明します。

病院があるかどうかなど不安にとらわれず、自分らしい生活を取り戻しましょう。

「病院がやっていないと不安」な人は是非見てください。

今の自分がなぜ不安が続いるのか、どうすればよいかがわかります。

「重大な病気にかかっているのでは」と不安な人が多い

病院がやっていないと不安な人に多いのは、体の不調があると「自分は大変な病気にかかっているのでは」と考えたり、不安が出てくると「自分で不安をコントロールできない」と考えている人です。

いつも不調があると病院にいって「大丈夫ですよ」と言われたり、なんらかの処置をされることで安心するタイプ。

だから病院がやっていないと安心感が得られず不安になります。

病気不安症の人やパニック症(障害)の人に多いような印象です。

※病気不安症についてはこちらの記事を参考にしてください。

ひどくなると旅行など遠出ができない人もいます。

なぜ不安が強くなるのか?

このようなタイプはある意味病院に依存しているのです。

例えば動悸がして「心臓発作では」と不安になったとします。

病院で検査をして異常がなければ安心を得られるかもしれません。

しかし、それが癖になり少しでも不安なことがあれば病院にいき、安心感を求めるようになっているのであれば問題は大きくなります。

「体に何も問題はない」という安心感は一時的なもので、そのあと少しでも体に不安な感覚があると「病院にいかなくては!」となっていませんか?

病院に行って「異常なし」と言われても、信用できず他の病院をわたり歩いていませんか?

一時的な安心感を求めていると、もっと安心感を求めるようになり、「大丈夫」という確信がもてなくなります。何度も病院で確認したくなる人もいます。

そして病院がやっていないと確認できず不安になるのです。

要するに病院で安心感を得ているつもりが、不安を強くさせる原因となっています。

そのような人にとっては病院は麻薬みたいのものなのです。

「安心をくれー」っと求め続けます。

一度やりだすと止められません。

病院が麻薬みたいになっているのなら、不安でも病院が通いはやめていかなくてはいけません。

病院に行かなくても何も起こらないし、何とかなる経験を積むことが必要なのです。

しかし、病院にいかないと不安で仕方ないでしょう。

そんな人のために、対処法のコツを3つご紹介します。

 1.病院にいくことが唯一の解決手段ではないことを理解する

先述したように病院にいっているから不安が続くことを理解しておくことは重要です。

「体に違和感があり、不安ならば病院に行くのは当然」と思っている人は、「病院にいかなくてはこの不安は一生続く」「大変なことが起こる」と信じています。

実際のところ不安が一生続くことはなく大変なことが起こる可能性が低いのですが、いつも病院にいって安心しているのでそれが経験出来ないのです。

病院にいくことは不安を軽減する唯一の手段ではありません。

これを理解するためには「不安は一生続かない」「大変な病気になってなんかいない」「自分でなんとかできる」と思い込むだけでは不十分。

病院に行かなくてもなんとなかる経験を積んでいきましょう。

「病院にいかなかったら大変なことが起こる」と考えているのなら、それが起こる確率は何%か予想してください。

90%というのなら、その考えが本当かどうか病院にいかないで実験をしてみるとよいです。

自分の考えは不安にとらわれたものであった、ということが実感でいるはずです。

その結果、病院にいくことが唯一の解決手段ではないことを心から理解できるでしょう。

 2.曖昧さに強くなる筋トレと考える

不安症の人は、曖昧な状況に耐えることが苦手です。

「このドキドキは心臓発作かどうか、白黒はっきりつけたい!」

といった具合に。

白黒はっきりさせようとすると病院にいくしかなくなります。

このため曖昧な状況に耐える力をつけていく必要があります。

耐える力をつけるためには何度も曖昧なことをそのままやり過ごすし、それを筋トレのようにやっていくとよいです。

曖昧な状況でいると不安は一時的には強くなり悩まされるでしょう。

それは筋肉痛のようなもの。

これまで鍛えていなかった筋肉を鍛えるための通過点です。

何度も筋トレしていれば、曖昧な状況も受け流せるようになってきます。

 3.暇な時間を作りすぎない

暇は不安のエサになります。

どんな時に不安なことを考えているかチェックしてみてください。

「いつも考えているよ!」って人でも不安は一定ではなく、とっても不安な時間帯があるはずです。

不安なことを考えているのは時間がある時ではありませんか?

何もすることがない時、ぼーっとしている時、お風呂に入っている時。

そのような時に考えやすいのです。

「不安で何もやる気が起きないし、集中もできない」と考えるかもしれません。

それがワナです。

やる気が起きないから何もしない

考える時間が増える

もっと不安なことを考える

この悪循環になります。

「じゃ、不安なことを考えなければよいのでは」と考えるかもしれません。

ところが「不安なことを考えないようにしよう」というやり方は、「不安なことを考えないように」と「考える」ことになり、逆にもっと考える結果となります。

ですからあまり暇になりすぎ、なんらかしらの活動をしていくことがおススメです。

「不安なことを考えない」ことはできませんが、不安なことを考え込むのを邪魔できます。

活動をすることは必要ですが、不安なことへの対処など考える活動はおススメできません。

よくインターネットで一日中病気について調べている人がいますが、それだと不安にとらわれているのと一緒。

同じく「不安を消す方法」「ポジティブに考える」など自己啓発系の本を読んだりすることもお勧めできません。

結局、不安について考えているから。

「不安じゃなかったら今自分はどんなことをしているのか?」と自分に問いかけてみて下さい。

不安にとらわれない日常生活をできるだけしていきましょう。

何をしたらよいかわからない!って人はこちらの記事を参考にしてください。

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 まとめ

病院にいって何も異常がないことを確認することだけが不安が解消する唯一の手段ではありません。

それを理解するためには病院に行く以外の対処をし、不安に耐える力をつけ、悪循環から脱出することが必要です。

これまでのやり方を変えるのは不安を強くさせるかもしれません。

しかし、そこを乗り越えることで不安にとらわれない自分らしい生活が手にいれることができますよ。
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