カギを何度確認したって安心できない 安心探しはやめよう 

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

外出する前にカギを何度も確認してしまう。
よくある強迫性障害の症状です。
対処法はもちろん、カギの確認をせずに外出してしまうこと。

ここで少し気をつけてほしい点があります。
「カギをかけた」証拠を探そうとしてはいけません。

カギをかけた証拠を探そうとするから悪化する
例えば、カギがかかっているかどうか音で確認しようとするとか。
手の感覚で確かめる人もいます。
じ~っと、カギをかかったかどうかを見る、指さし確認をしている、アタマの中で「カギをかけた」ことを何度も思い出そうとする。

こういうことをやりながら、外出する練習をしてもなかなか克服はできないでしょう。
安心しようとしたって、安心なんかできません。
むしろ、不安が強くなるんです。

目の前で何度もカギをしめたことを見ても、不安でしかたなくありません。
時々「記憶力が異常に悪くなったのではないか?」と考える人もいるくらいです。
記憶力が悪くなっているワケではないのでご注ください。

「カギをかけた」証拠は探さず、不安になれていく練習だと割り切りましょう。
「万が一かけわすれていたら?」と不安にさせる強迫の誘惑を無視します。
繰り返し練習していくうちにその誘惑を弱まってきますよ。

カギをかけた証拠探しは悪化ものと。
不安なまま外出することがコツです。
カギの確認を何度もしてしまう人は気をつけましょう。

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