上司から理不尽にキレられた!そんな時の対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

理不尽に怒られることってありますよね。
職場や友人関係、学校、いろんなところであります。

明らかにおかしなことでも、怒っている方は自分が正しいと思っているもの。
そこで理屈で対抗するとさらに怒られる、ということが少なくありません。
特に職場の上司になると言い合っても無駄なことが多いかも。

こんな場合、どうしたら心穏やかでいられるのでしょうか。

まず、相手を変える努力はやめる、やってもホドホドにすることです。

自分がヘマをしてしまったこと自体は自分の責任もあるでしょう。
それは失敗を繰り返さないことで自分でコントロールしようと努力はできます。
しかし、相手が自分にイライラしている、キレている、は自分ではコントロールできません。
相手の問題なのです。

あなたが本当に間違ったことをしたとしても、相手は穏やかに伝えるとか他の手段をとることだってできるハズ。
それをワザワザ怒る、キレるという手段しか使えないのは相手の責任です。

他人の目を気にするタイプはここで「相手が理不尽でも怒っているのは自分の責任。だから自分がなんとかしないと」と自分の責任にしてしまいがち。
でも、他人は変えられません。

基本的に理不尽に怒る、キレる人というのは、弱くて自信がない人の特徴です。
表面上は強く見えても。
穏やかに伝えられないし、湧き上がってくる怒りを抑えられる力を持ち合わせていません。
「自分の意見を聞いてくれなきゃいやだ~、言うこと聞け~」と怒っている子どもと一緒。

こんな時に自分に出来ることは、コトを大きくしないでとりあえず嵐が過ぎ去るまで穏やかに過ごすことです。
キレている人をみたら「この人はプライドは高いけど本当は自信がなくて、感情のコントロールができない人なんだなぁ」くらいに思って見守ってあげましょう。

オマケのお話。
私が社会人になりはじめの頃の、上司から私が明らかに理不尽なことで怒られている時のこと。
上司:「鈴木!昨日帰り電気とかつけっぱなしで帰っただろう!戸締り気をつけろっていつもいっているじゃないか!」
私:「あの・・・昨日私休みだったので出勤してませんけど」
上司:「・・・そんな言い訳は聞きたくない!だいたいお前はいつも・・・」・・・説教が続く・・・。
・・・ね。理不尽でしょ。

こんな時でも「見守って」いたら、「お前全く悪いなんておもってないだろう!」ってさらに怒られました。
よくわかっていらっしゃる・・・。

キレている人が一番嫌なのは言い返されることではありません。
聞き流されることです。

その時は聞き流してはいませんでした。
しかし、素直に聞いていること自体、余裕をもっているように見えたのかもしれません。
ということは、落ち込んでいるフリをするのもキレている人に対しては必要な対処方法なのかも。

でも・・・そこまでするの面倒だなぁ。私ならそのままやりすごしますが。
そこで怒っているのも相手の問題だし。
あ、この態度が相手を怒らせるのね。

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