「 2014年03月 」一覧

言い合い・ケンカを短くする方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

いつも喧嘩をしてしまう、長々と言い合いをしてしまいがちな方へ。

もしかしたらその悩みは解決できるかもしれない・・・という記事

http://xbrand.yahoo.co.jp/category/lifestyle/12082/2.html

ワシントン大学のジョン・ゴットマンは、どんな議論においても、最も重要な論点は最初の数分で出揃うことを発見した。
その後は同じことをどんどん声を大きくして言い募っているだけなのだ。
ボクサーが1ラウンド3分で戦うように、カップルもそうするといい

言い合いは3分のみにするって面白アイデアじゃないですか。

だいたいケンカしている時って、長々話していても同じこと話していたり、余計なことを話すだけだったりしますしね。

タイマーで3分はかって言い合ってみる。

タイマーなったらおしまいって。

「解決にならないじゃないか!」って思った方。

話し合って解決しました?

解決するどころか、傷つけあっただけなら3分ルールの方がいいかもしれませんね。

短い時間に言いたいことをまとめれば余計なことを話さなくてもすむというメリットもあるかも。

誰かと喧嘩をする時は3分ルールにしてみては?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


軽度のうつ病に薬は効かない?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ちょっと最近のニュースで
「うつ病で休職にならないためには、軽いうちに薬と休養をとりましょう」
と書いてあるのを見ました。

よく言われてはいますが、ちょっとツッコミどころがあります。

この「軽いうちに」というのがどういう意味かにもよりますが、「軽度のうつ病」ということであれば、薬物療法はきちんとした効果を示していません。

ちなみに認知行動療法も。

薬も認知行動療法も中等度以上のうつに対し効果的という科学的根拠があるのです。

うつ病のガイドラインでは安易に薬物治療や認知行動療法をやることについて注意を促しています。

やってはダメということではなくてケースバイケースということですけど。

ちゃんと日本うつ病学会のガイドラインにもそのように書いています。
ガイドラインはこちら。
一般の方にはちょっと読みにくいかもしれません。
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/mood_disorder/img/130924.pdf

ただ難しいところが「じゃぁ、どうすればいいの?」というところ。

薬をためらってどんどん悪化していっても大変だし。

個人的な見解ですが、軽度の方でも認知行動療法がぴったり合う人もいるし。

ガイドラインによれば、簡単にいうとうつ病の知識と対応についてきちんと提供することと、話をきちんときいてあげることをやっていきましょう、みたいなことを書いています。

まぁ、結局は人による、とスッキリしない結論になってしまいますけど。

軽度のうつ病の方はこういう知識をもってどういう治療を選択するか医師なりカウンセラーなりと相談してみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


吐くこと、吐き気が怖い人は治療が必要です

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

3月になると異動のシーズンで飲み会も増えますよね。

飲み会が苦手な人の一部に嘔吐恐怖の人がいます。

人が吐いているのを見るのが怖いって人いませんか?

吐いてしまうような場所や臭いを恐れている人はいませんか?

嘔吐恐怖症っていいます。

診断としては「特定の恐怖症」というのに今のところ分類されます(今後どうなるかわかりませんが)。

パニック障害や社交不安障害と併発することが多いのです。

嘔吐恐怖症の人がやりがちな飲み会での行動は

・お酒の席を回避する
・お酒は飲まない
・人前では何も食べないようにする
・常にのどの違和感に注意を向けている

などなど。

「お酒の席だけ避けていればなんとかなるからこのままでいいや」
という考え方もありますが、お酒の席だけじゃ済まなくなることも多いです。

次第に・・・
・週末の電車は吐いている人がいるから避ける
・長距離の乗り物を避ける
・「吐く」という言葉を見ただけで不安になり避ける
・女性であれば妊娠時のつわりをおそれて妊娠を躊躇する
・子どもが吐いていても不安になり育児が困難になる

となる可能性もあります。

他の不安障害もそうですが、一つの不安から生活の様々な場面に広がっていきます。

治療法としては今のところ薬物療法と認知行動療法が有効と言われています。

ひどくなる前に治しておきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


強迫性障害の家族からあるよくある質問

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害は家族を巻き込みやすいです。

家族にも手洗いや潔癖を要求する、家族に確認をもとめてしまう。

最初は「本人のために」と思ってやっていったことがエスカレートしていくんですね。

結果として本人も家族も疲弊していきます。

だから巻き込みに対しての要求には応じてはいけません。

このことでよくある質問とその返答について書いてみました。

Q:3回に一回くらいは本人の(強迫の)要求にこたえてもいいですか?
A:「ちょっとだけ」「一回だけ」に誘惑に耐えるのは本人だけではありません。ご家族も一切応じてはいけません。症状の悪化につながります。

Q:泣いたり、叫んだりしたら要求に応じていいですか?おかしくなるんじゃないかと心配です。
A:泣いても、叫んでも強迫の要求にこたえてはいけません。おかしくなることは絶対にありません。苦しんでいる本人をみてご家族もつらいと思いますが、ここがふんばりどころです。ただし、思いやりをもって強迫への要求を断ってください。

Q:(不潔強迫の行動療法をやっている場合)帰宅したら手を洗ってほしいのですが・・・。私もやってるし普通の人だってやってますよね?
A:「普通の人」を基準に治療をしているとあまりよくなりません。ご家族まで同じようにする必要はありませんが、ご本人の治療には理解をしめしてあげてください。

よくある質問ですが、実際のところアドバイス通りにはいきません。

ついつい要求に応じてしまったり、「失敗したなぁ」と思うようなことをするものです。

右肩上がりに対応がうまくならないのはご家族もご本人も同じです。

良くなっていく過程ではいろんな葛藤があるでしょう。

少しずつ対応方法に慣れていってくださいね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。