考えるな!感じろ!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ブルース・リーが映画の中で言っていた有名なセリフ。

「Don’t think! feel!」

直訳すれば「考えるな。感じろ」となります。

映画の中でのこの言葉の解釈とは違うと思いますが、この言葉はまさに悩んでいるときの対処方法の一つととらえてもよいかもしれません。

考える代わりに何をやったらよいかをよく表しています。

あーだこーだ頭で考えても解決しない悩みってたくさんあります。

考えても多くの場合うまくいきません。

さらに不安になったり、自分を責めたり、他人を責めたり、絶望したりします。

理屈で考えてうまくいかいことがわかっても、人間は考えることが必要だと錯覚してしまうんです。

「考えなかったらもっとひどいことが起こる」
「考えなかったら何も解決しない」
って。

これが苦悩の始まり。

そうしていると、今ここで起こっていることに気づきません。

散歩をしているとき。
四季の移り変わり、
肌で感じる気温の変化など、悩んでいる時は感じ取れないもの。

そうすることで本来楽しめるはずの散歩が楽しめなくなるのです。

悩んでいる時、今何を見て、聞いて、感じているのか、きちんと感じ取れていますか?

「それどころじゃない」
と思っていませんか?

悩んでいることはそのままで、この瞬間を感じ取り、日常を大切にしてください。

そうすることでうつや不安にとらわれにくくなってくることがわかっていて、認知行動療法などでも取り入れられています。

Don’t think! feel!

まぁ、そんなこといっても考えちゃいますけどね。

人間ですから。

考えに囚われたらその都度今ここで起こっていることに注意を向けていってみてください。

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