猫をかぶって自分を出せないって思った時に読む話

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

猫をかぶることが悩みになっている人がいます。
[猫をかぶる]
大辞林によれば「本性を隠して大人しそうにみせること」だそうです。

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「ありの~ままの~」の影響で、自分を出すのがよいのだ!解放だ!ってのが流行り。
しかし、現実にはそうはできない人が多いもの。

そもそも猫をかぶってはいけないんですかね?

猫をかぶるのってメリットがあって、本性出したら・・・
嫌われそう、
怒られそう、
面倒になりそう、
ってのを防いでくれます。

ある意味、人間関係を円滑にしてくれるんです。

ただデメリットもありますよね。
・本性隠しているから疲れる
・言いたいこと言えない
・人に合わせてばかり

ストレスがたまります。
このデメリットがあることで悩む人が多いのでしょう。

猫はかぶるべきなのか、かぶらないべきなのか?
猫をかぶるべきか、否か。
答えはシンプル。
この2択にならないことが重要です。

メリット、デメリットがあるんだから、どっちもとっちゃえば良いのです。
猫をかぶった方がメリットが大きければそうすればよいですし、本性出した方がメリットが大きければ出せばよい。

この2択で悩んでいる人ってどっちかに極端な人が多いです。
全く言わないで「自分は我慢ばかりしている」って考えるか、言い過ぎて「わかってもらえない。やっぱりいわなきゃよかった」って考えるか。

極端にどっちかだけになるからストレスがたまります。
ストレスがたまっている時って、考える選択肢がせばまっています。
だからさらにストレスがたまる悪循環。

猫をかぶりっぱなしの人は、必要なときに主張する。
猫をかぶらない時は、言い方やタイミング、相手への期待を下げる、主張が受け入れられなかった時の対処を変えてみる。
言わない方が良い時は言わない。

こんな風にすると、選択の幅が広がりストレスの軽減につながります。

猫をかぶるかどうかは、その時によって変えていく。
「どっちか」ではなく「どっちも」とるためにはどうしたらよいか、「正しいか間違っているか」ではなく「どんな対応ならその時に役立ちそうか」を意識してみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


飲み会の会話に困った時のネタはこれだ!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

雑談に困ったときは「きどにたてかけし衣食住」を思い出そう!
3月と4月は別れと出会いの季節。
歓送迎会等で会話する機会が増えます。
そんな時に困るのが雑談。
「どんな話をすればよいかわからない」ってことありませんか?
そんな時に役に立ちそうなのが「きどにたてかけし衣食住」を頭文字にしたネタ。

会話ネタ全体に使えますが、会話は最初の一言が困りません?
今回は私なりに「会話の糸口・きっかけ」になりやすいような相手への質問を加えてみました。

き=気候、季節
「あったかくなってきましたね」「今日は天気が悪いですね」など。よくあるパターンです。
人によってはこういう前置きが面倒って場合もあるのと、そこから会話が広がらないことも多いので「こんにちは」程度のつもりで使った方が無難かもしれません。

ど=道楽、趣味
好きなことや興味のあるものを話すのって盛り上がりますよね。共通の趣味がなんかは特に。共通の趣味がない場合でも相手の好きなことを聞いていくことは聞き上手につながり、会話がはずむものです。
ただし「趣味はなんですか?」って切り出すのは結構微妙な場合があります。
「趣味」って「ものすごいはまっているもの」ってイメージがあるから。
「趣味・・・ないなぁ」ってなりかねません。
「休日どんなことしてますか?」「時間があるときって何してます?」の方が答えやすいかも。

に=ニュース
世界情勢、事件、ワイドショーネタなど。ネタになりやすいもののひとつ。
ただネタにするだけでなく、ニュースに関して自分の感想などもおりまぜながら話していくと良いでしょう。
「○○の結婚なんだけどさぁ、私は○○って思うんだよね」とか。
もちろん時と場合でどのニュースを話題にするかは考えましょうね。

た=旅
以前ブログで紹介したように、旅の話題は男女のカップルになる可能性が高くなります。
「遠出します?」「今まで行ったところでよかったとこは?」「今までどんなところにいきました?」から「どんなところがよかったですか?」につながり、話やすいでしょう。

て=テレビ
ニュースともかぶりますが、テレビ番組やCMなどの話題って無難です。
「どんなテレビ番組みます?」とか。
最近はネットが強いのであまりテレビ見ないって人も増えてきました。
ネットが主な人は「ネットでどんなものやってます?」ってのも手。

か=家庭、家族
家族の話。「お子さんはおいくつですか?」「旦那さんはどんなことされてるんですか?」とか。
子育て中、夫婦だけ、独り身とか、同じような境遇であると盛り上がりやすいでしょう。
同じ境遇の苦労話、悩みは共有しやすいです。
「こんなことに困ってて・・・」とか。
ただし、家庭の話はしたくない!嫌な思いしかない!って人もいますので、話したくなさそうだなぁって思ったら別の話題にうつった方がよいでしょう。
あとペットを家族してみてもよいかも。
ペットの話題は無難です。家族の話をしたくなくても、ペットの話ならOKの人も多いです。
「何飼ってるんですか?」「写真あります?」とか。

け=健康
健康や美容ネタ。特に女性なんかはもりあがるかもしれません。
「最近、シワが・・・」「肩がこってて・・・いいマッサージとかないですか」「健康のためにジョギングやりはじめて・・・」「健康診断の結果が・・・」とか。
美しさ、若さ、病気のことをどこかで気にしているもの。

し=仕事
「どんなお仕事されてるんですか?」「こういう仕事さがしてるんだけど、なんかいいとこない?」とか。
相手や自分がお仕事している人、これからしたいと思っている人向け。
仕事の話が嫌な人もいるので相手をみて話しましょう。

衣=衣類、ファッション
洋服や持ち物の話題。女性がよくやってる「それかわいい~」「どこで買ったの?」ってやつです。
その人がこだわっていそうなところを話題にすると、もりあがりやすいかもしれません。

食=食べ物
「どこかおいしいお店あります?」「料理はします?」「普段どんなところで食べます?」とか。
自分の好みや相手の好みを織り交ぜたりすると良いでしょう。
「旅」「住居」の話とも相性がよいです。
もりあがれば「今度一緒にいきましょうよ」ってなるかも!?
まぁ、社交辞令のことも多々ありますが・・・。

住=住居
住んでいる場所や家、出身地とか。「どのあたりにすんでるんですか?」「どちらの出身ですか?」とか。
住んだことがあったり、行ったことがあったりするともりあがりやすいかも。

話のネタに困ったら使ってみてくださいね。

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パニック障害の方、手ぶらで外出できます?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害で長い間悩んでいる人が、外出する時によく持ち歩いているものがあります。
・スマホ(発作になった時に連絡が取れなくなると困るから、サイトをみてごまかすため)
・水(不安になったら水を飲んでごまかすから)
・フリスク・ガム・アメ(水と同じ)
・頓服薬
・音楽プレーヤー(気をそらすため)

これらを持って外出しないと不安って人はなかなか改善していきません。

「持ち歩いていてちょっと安定したよ。それなら良いのでは?」と思いませんでした?
「いざという時のお守り」って理由をつけて。
これが落とし穴。
最初に苦手な場面に挑戦するときは有効であることがありますし、ある程度改善するかもしれません。
しかし、そのままだと苦手意識は残ったまま。
パニックへの恐怖は改善できていないハズです。
そうするとちょっとしたことで不安になり、良くなったり悪くなったりを繰り返します。

このため持ち歩かないで不安場面に直面する練習をしていくことが必要です。

「スマホとか水とかフツウに持ち歩きたいけど・・・ずっとダメなの?」と質問されることが良くあります。
これについては、このように自分に問いかけてください。
「スマホや水を持たないで外出したらどうなりそうですか?」

この質問の答えが
「暇だ」「のどが渇くなぁ」くらいだったら、あなたは持ち歩いてもOKです。

「不安で仕方がない」「発作が起こって対処のしようがない」「忘れたら帰宅してしまう」って方は、持ち歩かない練習が必要です。

持ち歩くのがダメなのではなく、持ち歩かないと外出できないことがダメなんだ、と覚えてください。

安心道具を持たなければ外出できないっていうのは、よくなっていない証拠。
パニックにとらわれない生活をしたいならば、手ぶらでも外出できるようになりましょう。

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完璧主義と白黒思考の対処法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

常に人前では完璧でなければいけない。
やると決めたらちゃんとやる、そうでなければやる意味がない。
こんな考え方を「完璧主義」「白黒思考」なんていいます。

「~するべき」が口癖。
良い悪いをはっきりさせようとします。

よく悪者扱いされる白黒思考と完璧主義。実はいつも悪いわけではありません。
安全管理をきちんとしなければいけないお仕事なんかは役に立ちます。
手術なんかで「ミスがあってもいいじゃない」って思って仕事されていたら嫌ですよね。

しかし、この考え方が悪循環になる場合もあります。
他人に対しては厳しい態度をとり、「~するべきじゃないの!」ってイライラしやすくなる。
自分に対してはちょっとでもダメだと「失敗」「ダメ」とみなして自信がつかない。

自分が完璧主義や白黒思考に囚われていると気づいたら、考え方を柔軟にしてみる練習をしてみましょう。
練習の基本は白か黒かではなくグレーがないか考えてみること。

「専業主婦であれば家事は完璧にこなすべき」と考えると苦しくなります。
「完璧じゃなくてもできるところをしていけばいい」など中間の部分を考えてみましょう。

グレーって何?ってわからないって思ったら、言葉を変えてみるとヒントになるかもしれません。
「~するべき」「~でなければ意味がない」を「~するにこしたことはない」に変換してみましょう。
「毎日掃除をすることにこしたことはないけれど・・・そうでなくてもいいよね」とか。

他人に対して「~するべき」と言いがちな人は「私は~と思うのだけれどどう思う」と「私は~思う」とするとよいでしょう。
「Aのプランにするべき」というより「私はAプランが良いと思うのだけれど、どう思う?」っていうとかなりマイルドな言い方になります。

基本的にちょっとずつ変えていこう、という姿勢がグレー的な考え方になります。

最後に注意点。
「グレーな考え方ができない自分はダメなんだ」「白黒思考をしてしまった。やっぱり駄目だ」という白黒思考にも気をつけてください。
グレーな考え方ができることにこしたことはない・・・ですよね。

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下剤の使いすぎは便秘とむくみの原因となる!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

下剤乱用は便秘とむくみの原因にもなるって知ってました?
下剤をダイエットの道具にしても効果はありません。
水分が減るだけで脂肪は減らないのです。
若い人を中心に知らない人が多いので注意が必要です。

体重が増えるのが怖いから摂食障害の人で下剤を乱用する人がいます。
水分が減って体重が一時的に減ったのをやせたと勘違いします。

下剤を乱用にはこわ~い一面があるのをお忘れなく。

下剤の使い過ぎは腸の働きを悪くします。
使いすぎた人が下剤をやめようとするとどうなるか知ってます?
下剤をやめると便秘になりやすくなります。
また体重も増えやすくなるのです。
さらにむくみやすくなり「太った」と感じやすくなるでしょう。
過食嘔吐している人でも同じ症状が出ます。

精神面では不安定になります。イライラすることが増えるかもしれません。
このため下剤を止められなくなり、さらに症状が悪化します。
なんかちょっとした麻薬みたいです。

ですから摂食障害で下剤を使っている人は減らしていきましょう。
どう減らせばよいか心配な人はお医者さんと相談すると良いでしょう。
最初は不安かもしれません。
下剤をやめたら体重は増えるし、便秘になるし、むくんで服がきつく感じるし。
むくみであれば2週間程度でもとに戻ると言われいます。
体重ももとに戻るでしょう。
便秘はもう少し時間がかかるかもしれません。
腸の働きがもとにもどには時間が必要だから。
それでも少しずつ良くなってきます。

下剤乱用はダイエットに効果はないだけでなく、むしろ逆効果で危険。
止めるには時間が必要ですが、粘り強くやっていきましょう。

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帰宅した時の服でベッドに寝られます?不潔強迫を克服するポイント

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

あなたは外出したそのままの服で自分のベッドに寝られますか?
ベッドに外からもってきたバッグを置けますか?
強迫性障害の一種である洗浄・不潔強迫の人はこれができない人が多いです。
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洗浄・不潔強迫の人は何度も手を洗ったり、汚いものを避けていることに注目がいきがち。
もう一つ注目するべきポイントがあるんです。
「聖域」です。
汚いもの寄せ付けない、キレイにしておきたい場所をつくっちゃうんですよ。それが「聖域」。

よくある聖域は自宅である場合が多いです。
その中でも自分のベッドとかスマホとか本とか、長い間自分が触れる場所や大事にしているものだったりします。
聖域への汚れを防ぐため、ベッドにいくときは入浴後する、スマホや本は袋にいれるなどします。
自宅に入る時は、外から持ってきたバッグや服を置く場所をつくり、洗ったり拭いたり。
入浴しないと部屋に入れない人も。

この聖域をいかに汚していくが治療のポイントになります。

自宅に帰ったらそのままベッドに飛び込みましょう!

手洗いをしない、汚れに触っていくだけでは不十分。
治療の基本は汚れに慣れていくこと。
聖域があるうちは汚れに慣れません。
どんどんキレイな場所をなくしていきましょう。

聖域の汚し方のは単純です。
自分が触りたくないと思っているものを十分に触ります。
手にこすりつける感じで。
それを聖域に広げていきます。

また「汚れている」と思っているものと触れさせてもいいでしょう。
外出した時のバッグをベッドにおくと良いかも。床においたようなバッグなんかとっても治療的です。
また外から帰ってきたら着替えずにベッドにいってそのままゴロゴロしてみるとか。

想像しただけで不安になる人いませんか?
多くの人がこんな感じの練習をしてかなり良くなっています。

洗浄・不潔強迫の治療のコツはいつでもどこでも「汚いと思う」状態でいること。
安全地帯を作らないことでとっても症状が改善します。
これから治療を始める人は、どこが聖域になっているかをチェックしておきましょう。

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高齢出産はアンチエイジングになる!?若さを保つ心理学的秘訣とは?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

肌のたるみ、シワ、記憶力、体の痛み・・・老化が気になりませんか?
コラーゲンをとったところで気休めにすぎません。
ほとんど吸収されていませんから。

どうすれば若々しくいられるのか?
私は外科医ではないので直接若返りをさせることはできません。
しかし心理学的なことで若返りのお手伝いはできそうです。
そのヒントは次の言葉にあります。

We don’t stop playing because we grow old;
we grow old because we stop playing.

老いたから遊ばなくなるのではない。
遊ばなくなるから老いるのだ。

George Bernard Shaw

「昔は良く遊んだなぁ。今は何にもやらなくなった。やっぱり歳かな」と歳のせいにすると老け込むのです!
老けるの先じゃなくて、遊ばなくなるのが先。

遊びに限らず、高齢になっても若々しい人は、若者に負けず活動している人が多いと思いませんか?
あなたがアンチエイジングに興味があるのならば、若い頃にやっていたこと、若い人がやっていることをやってみると良いとも言えるでしょう。
その人がやっている行動で老け具合が決まるのです。

高齢出産は究極のアンチエイジング!?

行動と若々しさについては心理学でも研究されています。

高齢者に若い時に聞いていた音楽を聴いてもらったり、昔の映画を見てもらったりして、若いころと同じような体験をすると、記憶力などが回復する現象が起きています。

逆に若い人が、高齢者をイメージする単語を見た後は歩くスピードが遅くなるという実験結果もあります。
若々しいイメージを持ち続けたり行動していくことが、健康の秘訣といえるのかもしれません。

最近では多い高齢出産。
出産年齢と平均寿命を比較した研究があります。
結果は高齢出産の方が平均寿命が長い、と出ました。
原因についてはいろいろ言われていますが解明されていません。
高齢出産はアンチエイジングでは!?・・・まぁ、なんとも言えませんが・・・。
出産という比較的若い人がやっていることを経験すると寿命が長くなる、とも考えられなくもない。

また夫婦などパートナーが年上だと平均寿命が短くなるそうです。
相手が若ければ若いようにふるまい若々しくなり、相手が上だとそれに合わせようとするため老けるのも早くなるのでは?ということらしいです。

あと女性が髪の毛を染めると、血圧が下がっているという研究もあります。
これも若返ったと感じるから!?

一応・・・私が言っているのではなく世界中でやっている研究のまとめなので「そんなことはない」って怒らないでくださいね。
若干アンチエイジングとこじつけている感はありますが、ちょっとは参考になるでは。

心理学的アンチエイジング!?のまとめ
・興味がなくなったといって何もやらなければ心理的にも外見も興味がなくなり老け込むだけ。若い時のように活動していけば興味が出てきて若い時のように元気になります。
・「自分より」若い人と接するようにしましょう。そうすれば若さを意識し自分も若返るかもしれません。
・外見に気を遣いましょう。きれいにしようとする努力がきれいにさせます。でもあんまり若作りしすぎると、ちょっとイタイ人になるかも・・・。見た目はマイナス5歳くらいを目指すのがちょうどいいような。

うん?これって…自分より若い人と恋をすれば良いってこと!?

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話し方教室に行ってもあがり症が克服できないワケ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前であがってしまう、いわゆる「あがり症」の人は、話し方教室みたいなところに行ってもうまくいかないことがあります。
いくら「上手な話し方」を学んで実践しても、マイナスにとらえます。
「自分はうまくできていない」「自分の緊張にみんな気づいている」「問題ないっていわれたけど、気を遣って言っている」って。
こんな感じだとあがり症は克服できません。

上手な話し方を学ぶのは悪くありません。
ただ人によっては学んだスキルが克服に活かされないのです。
場数を踏んでも慣れないパターンの人です。

こんな人には良い方法があります。
話し方を学んであがらなくなるのを目指すのではなく、「あがってしまって緊張があって、症状が出ても大丈夫」を目指していくと良いのです。
あがってはいけないと思っているうちはいつまでたっても克服できません。
あがったっていいじゃない、にしていくのです。

そのやり方をご紹介。

ワザと緊張させて周りを見てみましょう
まず自分が「あがってしまって」何を恐れているか考えてみましょう。
緊張して震えてしまう。
赤面してしまう。
汗が出てそれをみんなが気づいてしまう。

その状態にワザとなってみて、周囲を観察してみるのです。

緊張して震えが気になるのであれば、ワザと人前で震えてみてどうなるか観察する。
赤面が気になる人であれば、ワザと人前で赤面してみる、もしくは赤いファンデーションをほっぺにぬってみる。
汗がぐっしょりになるのが気になる人であれば、ワザと脇の下を水で濡らして、人前に出てみる。

「自分が恐れていることに本当に気付かれて・・・だからどうなるの?」を体験するのです。
だいたいの人が「想像つかない」「大変なことになる」と考えます。
私も「なかなかあがり症を克服できない」って人に、実際に怖いことを実施してもらうことがあります。
やってもらっての感想で多いのは、
・やってみるとほとんど気づかれない
・気づかれたとしても、それほど問題ではない
です。

冗談みたいな方法ですが、これが結構効きます!
とある有名な心理学の先生なんかは「道を歩いている人は自分の服装とか変だと思っている」と不安な人に、バッグからトイレットペーパーを垂らしてそのまま歩いてみる、という練習をして効果があったそうです。

「え~、本当にやるの?」って思うかもしれません。
コツを学ぶ必要はありますが、少しずつ気にならなくなってきます。
やったあとの達成感はありますよ。

上手な話す方で良く見せるのではなく、「あがり症の自分でも大丈夫」になる。
いいじゃない、あがり症だって。
あがり症を受け入れていくことが、克服のコツ。
そうなると上手な話し方のスキルが活かされます。

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眠れない時の対処法はのび太に学べ!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

眠れない時は「ドラえもん」の「のび太」を参考にすると良いです。

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眠れないって訴える人によくある特徴があります。
眠れないのに寝床で数時間ゴロゴロしてしまうこと。
「目を閉じているだけでもいいって聞いたから」は間違いです。
もっと眠れなくなります。

寝床=眠れない場所、って体が覚えちゃうのです。
「寝床にいくと眠れないけど、ソファとか昼間なら眠れる」ってことになりかねません。
ではどうすればよいのでしょうか?

国民的マンガ、「ドラえもん」に出てくる「のび太」にそのヒントがあります。

寝床で睡眠以外のことをしてはいけない
のび太は座布団をマクラにしてよく昼寝をしています。
マンガの中で、のび太がマクラを投げ、畳について寝るまでの最高記録は0.93秒。
マクラに触れる=寝る、が条件反射になっていると考えられます。

ここが大事!

寝床=寝る場所と体に覚えさせると眠りやすくなるのです。

梅干しを見たら唾液が出る、みたいなもの。

こうなるためには眠れない時は寝床にいないようにするのです。
できるだけ寝床から出て、ほかの部屋で音楽を聴くなり読書なりして、眠くなってから寝床に戻ります。
眠れなければ、繰り返しましょう。

また寝床で読書、テレビを見る、スマホをいじる、食事をとる、のは良くありません。
あくまでも寝床は寝る場所、と体に覚えさせるためです。
ここは徹底しましょう。

最初のうちは朝まで眠れないかもしれません。
それでも決まった時間に起きましょう。
ここが踏ん張りどころ。
がんばって昼寝をせず、昼間動くようにします。
1~2ヶ月くらい毎日繰り返すと、寝床=寝る場所と体が覚えて眠れるようになります。

眠れない人の基本的な対応方法です。
睡眠薬を飲んでいる人も、飲んでいない人にもすすめられています。
のび太ほどの寝つきの良さは無理かもしれませんが、世界中の研究で成果が出ています。
特に薬に頼らずなんとかしたい!って人はやっていきましょう。

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うつ病の人が認知行動療法を受ける前に読んでも良い本

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病の方に「カウンセリングをする上で何か読んでおいた方が良い本がありますか?」って聞かれることがあります。
基本的にはカウンセリングに来れば治療のための資料を差し上げるので別に読まなくても大丈夫です。

しかし、自分でやれることはしておきたい!って人いますよね。
そんな人のために、うつ病は認知行動療法が有効なのがわかっているので、そっち系の本のご紹介です。

本を読む時の注意点
本を読んだだけで「ちゃんと理解しました!」って人はあまりいません。
「こんなのできないよ~」「難しいなぁ」ってあきらめないでください。
カウンセリングに来てもらえればきちんとご説明します。
ただ予習してくることで「だいたいこんな感じかなぁ」って事前に理解してもらったり、「こういうとこイマイチわからないんだけど」ってなるのでカウンセリングに来た時に理解の進み具合は早くなるかもしれません。

あとよくある誤解は「認知行動療法は歪んだ考え方を治す」「プラス思考に転換する」方法と誤解されがちです。
そこのところ気をつけましょう。

まずはこの本。

図解 やさしくわかる認知行動療法 図解 やさしくわかる認知行動療法
(2012/07/06)
不明

商品詳細を見る

浅く広く書いています。
「認知行動療法ってどんな感じなの?」って人にちょうど良いかも。
初心者の人はとりあえず読んでみてはどうでしょうか。
文字数は少なめ、カラーで見やすいです。
タイトル通りわかりやすい本だと思います。

次はこちら。

こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳 こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳
(2003/03/20)
大野 裕

商品詳細を見る

タイトルは「こころが晴れるノート」とありますが、これを読んで実践したからといって心は晴れません!
この手の本ってそんな感じのタイトルの方が売れるんでしょうけど・・・。
そんな簡単に心が晴れたら苦労はありません。

別にこの本が悪いわけではないので誤解しないでくださいね。

結構、見やすく書かれている本です。
量もそれほど多くはありません。
ちょっとつっこんでやっていきたいって人はいいかも。

私もこの本の内容をパクって・・・いえ、参考にして資料を作ったことあります。

最後におすすめってわけではありませんが、結構読んでいる人もいるのでこの本のご紹介。

〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法 〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法
(2004/04/27)
夏苅 郁子、小池 梨花 他

商品詳細を見る

認知療法の古典的な本です。
ほとんどが文字で分厚い本です。
うつ病の時にこれ読めるかなぁ・・・。

ちなみにこの本のタイトルにも気をつけましょう。
この本を実践しても嫌な気分にさよならなんてできませんよ!
そもそも認知行動療法は嫌な気分がなくなる方法じゃないので。

難しいのが好きで本格的に認知療法を知りたいって人にはいいかもしれません。

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