寝る時足がむずむずしていたら注意

臨床心理士の鈴木です。

「むずむず症候群」ってきいたことありますか?
レストレスレッグス症候群なんていうこともあります。

症状としては、足がむずむずする、チクチクする、かゆいような、「虫がはうような」など身体的な感覚の出現です。

足を動かしたり歩いたりすると軽減します。

休んでいる時や夕方から夜にかけて出現することが多く、睡眠時間にそのような症状があることで眠れなくなることがあります。

不眠を訴える人の何パーセントかはこの病気によるものと言われています。
私のカウンセリングの中で、なかなか良くならない不眠の方にこのような症状がないかと聞くと、時々症状が認められることがあります。
主治医に相談するようアドバイスしたところ、お薬で不眠が改善された例もあります。
あまり聞きなれない病気のため、病気だと思わず主治医に言っていないパターンが多いようです。
このため、適切な治療が行われず睡眠薬を飲んでも眠れないといったことに陥ることもあります。

治療法としてお薬があります。
がまんして治るものでもありません。
もしも、不眠の方でこのような症状があった時は主治医に相談してみましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


うつで悩んでいる時の家族の対応

臨床心理士の鈴木です。

うつで悩んでいるときに周囲に言われたくない言葉。
うつに限らず心の病気を抱えている方のご家族は、普段言っていないかチェックしてください。

よくあるのは・・・

「気の持ちようだ」
→気の持ちようではどうしようもないから悩んでいる

「そんなの誰でもあるよ」
→「あなたの悩みは大したことない」と言われている気がする

「こんな風に考えたら」
→頭でわかっていても、心から思えないことが多い

「気分転換でもしたら」
→気分転換しようとしても嫌なことばかり考えてしまう、気分転換できない自分に落ち込む

「あなたの気持ちはわかるよ。でもね~」
→結局否定している、つまりわかってはいない

時と場合によっては上記のような言葉も有効かもしれません。
しかし、ほとんどはうまくいかないと思います。

特に「正論」を悩んでいる人に押し付けるのはほとんど役に立ちません。

気をつけましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


躁状態は注意

臨床心理士の鈴木です。

うつ病かと思っていたら、よくよく聞いていくと「躁」状態が隠れている場合があります。
「双極性障害」というものです。

躁状態の症状としては
①気分が良すぎる、ハイになる、怒りっぽくなる、等が他人からいつもと違うといわれる
②自分が偉くなったように感じる
③いつもよりおしゃべりになる
④色々な考えが次々に浮かぶ
⑤注意がそれやすい
⑥活動性が高くなり、ひどい時はじっとしていられない
⑦後で困る結果となることに熱中(浪費、商売への投資など)

などがあります。

うつ状態が消えていったかと思えば躁状態になったりします。

その時に「もううつが治った」と思いこむことも少なくありません。
それどころか躁状態の時に「これが本来の自分なんだ」と勘違いしてしまったり。

注意深く過去を振り返っていかないと、見逃しやすいでしょう。

睡眠時間が少なくてもよいと感じたり、
いろんなアイデアが思い浮かんだり、
色んな人にメール、電話をしまくったり、
急に人に傲慢で失礼な態度をとったりしたことがある人は注意が必要です。

躁の症状がある場合はうつ病の治療とは違ってきます。

躁状態があると、治療も違ってきます。
気付いた時は治療者に相談してみましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


心の病気のサイン

臨床心理士の鈴木です。

心の病気になる時はたいてい何らかの症状があります。

それは抑うつ気分などいわゆる「心」の症状だけとは限りません。

・頭痛
・微熱
・肩こり
・下痢
・吐き気
・動悸
等の身体的な変化

・過食
・飲酒量の増加
・浪費
・やつあたり
等の行動的な変化。

あと
・集中力の低下
・判断力の低下
・いらいら
・急に泣き出す
などなど、多彩です。

気づきにくいのは身体的な変化かもしれません。

だいたい内科で検査を受けて異常なしで、異常がないので「ストレスなんじゃない?」と言われ精神科をすすめられます。

身体の症状なので、どうもマッサージや怪しげなカイロなどに行く人も多いようです。
特に「自律神経の問題だね」といわれると、そのようなところに「治療」にいってしまう。
もちろん気持ちいいので行くのは構いませんが、心の病気がありそうな時は精神科でもきちんと治療をした方が良いです。

時々「精神科は根本を治すものではない」と言い、自分の治療院は「根本を治す」というあやしげな「治療院」を見かけます。
気をつけましょう。

一度心の病気になった方は自分なりの初期症状を把握しておいて、症状が出てきたら「何か無理していない」と問いかけ、ストレスマネジメントをしていくとよいでしょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。

他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


不眠と休日起きる時間

臨床心理士の鈴木です。

今日は金曜日。

明日は土曜日で台風の接近で雨が降る確率が高い。

雨だと外に出たくない。

そうすると明日は「一日寝ていよう!」
と思う人もいるでしょう。

元気な人ならいいのですが、不眠で悩んでいる人はこれをやってはいけません。

土曜の夜は眠れなくなる可能性が高くなります。

そうすると日曜日も生活リズムがいつもより遅くなります。

日曜の夜も眠れないことになり、月曜日がつらくなります。

そうすると仕事にいくのがつらくなる・・・という悪循環。

これを防ぐために休みの日でもある程度は同じ時間に起きることが必要です。
ちょっときついかもしれませんが、このようなことが不眠対策となります。

朝起きてもやることがないとすぐに寝てしまうことになるので、前日にやることを決めておくと動きやすいかもしれません。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


「うつが治る5つの法則」

臨床心理士の鈴木です。

今日の記事のタイトルをみてどう思いました?

仮にこのような本があったとして、
「うつが治るためには」
というタイトルの本が隣にあったら、どっちの本を手に取りますか?

私はよくさいたま市や東京の本屋に出没します。
インターネットで簡単に本は手にはいりますが、やはり手にとって中身を吟味した方が良いので、買いたい本は一度本屋で見てみます。

また本屋に行って何か面白そうな本がないか見るのも一つの楽しみです。

タイトルに目がいくことが多いのですが、最近やたらと気になること。

○○のところに数字が入るタイトル

○○の法則
今日からできる○○のこと
大切な○○の習慣
○○日○○分でできるダイエット

・・・などなど。

知っている人も多いと思いますが、興味を引き付けるために数字を入れるテクニックです。
どのような数字を入れたらよいかについてもテクニックがあります。
インターネットでのノウハウもののタイトルでも多いですね。

本屋で思うのは、このようなタイトルが乱立していること。
今に始まったことではありませんが・・・。

そんなタイトルばかりなので、タイトルで興ざめしてしまうことがあります。
まぁ、そのような本や記事が実際興味をそそられることもありますけどね。
中身が良ければそれで良いのですし、読まれなければ価値が伝わらないということもわかりますけど・・・。
もうちょっとタイトルのバリエーションを増やしてもらえると興味がそそられるのですが。

数字を入れるテクニックについて知らない人は、本屋さんに行ったり、インターネットでそんなタイトルを探して見てください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


カウンセリングを受ける理由-妊娠

臨床心理士の鈴木です。

最近は男性の方が相談に来る人が増えましたが、それでもやはり女性の方が相談者は多いです。
7割くらいが女性です。

カウンセリングにくる理由の一つとして女性に多いのが、妊娠を望んでいる、または妊娠しているため、ということです。

これも薬をやめたい、やめなければならないためこられます。
薬以外のスキルを知らないとなかなかやめられないものです。

これまで何人もお薬をやめることに成功して、妊娠された方を見てきました。
うちのカウンセリングに来る人は妊娠率が高いのではないか、と思うこともあります。ストレスとうまく付き合えるようになるからでしょうか・・・?
もしかしたら少子化対策になっているのかも?

カウンセリングは薬のようにすぐに効果がでるとは限りませんので、「そろそろ子どもがほしいな」と思った方は早めにご相談ください。

もちろん、妊娠やお薬をやめることについてはまず最初に主治医に相談してくださいね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


カウンセリングの時間、頻度のこと

臨床心理士の鈴木です。

数としては多くはないのですが、時々出るカウンセリングのシステムに関する問い合わせについて。

Q.カウンセリングは毎回同じ曜日の同じ時間に受けなければなりませんか?
A.基本的にそのような決まりはありません。

その時々で用事もあるでしょうし、毎回同じ時間で来られるとは限らないと思いますので、そのような決まりは作っていません。

他の機関でカウンセリングをやったことがある人から何回か受けた質問です。

カウンセラーの考え方によっては、
「あなたのカウンセリングは同じ時間の同じ曜日の同じ場所でしかカウンセリングをしない」
ということがあります。
さらに「週に一回こられる人でなければカウンセリングを受けない」「月に一回の人はお断り」というカウンセラーもいます。

このような考え方のカウンセラーは、うちの関連機関のカウンセラーでもおります。
どのやり方が良い悪いということはありません。
カウンセラーによっても意見は様々ですので、自分に合ったカウンセラーを見つけることが必要です。

このことを知らないと「絶対に同じ時に来られる人しかカウンセリングって無理なんだ」と勘違いをしてしまう可能性があるのです。

ちなみに浦和すずのきクリニックは私しかカウンセリングをしておりませんので、自由に曜日や時間を選べます。
カウンセリング頻度もその人によって相談しながら決めていきます。

もちろん、きちんと頻度等を決めた方がよいと判断する場合もあります(プログラム的にやっていく場合、その日のその時間しかこられない、等)。
その時も相談しながらすすめていくのでご安心ください。

まぁ、私のやり方の基本は
「その人の状態や都合に合わせて柔軟に対応していく(限界はありますけど)」
ですので、あまり固く考えずにきていただければと考えています。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


悩んだ時、決断に迷ったら

臨床心理士の鈴木です。

何か悩んだ時、基本的には「変化」か「現状維持」を選ぶことになります。

例えば心の病になった時、精神科に受診しようと思えば「変化」となります。
何もしなければ「現状維持」となるでしょう。

カウンセリングで不安なことを練習しようとするときに、実際の場面で不安で練習しなかった場合は「現状維持」となり、練習した場合は「変化」となります。

「変化」を選ぶことは不利益を伴います。
苦痛が伴うかもしれませんし、変化しようとしてもうまくいかないかもしれません。

「変化」には利益も伴います。
もしかしたらうまくいって、あなたが望むような人生にすすんでいけるかもしれません。

「現状維持」も同じく利益と不利益があります。

どんな時でも最低2つの選択肢があるものです。
「こうしなければならない」「どうせやってもムダ」「自信がないからできない」と考えている時でさえ。
「どうせやってもムダ」と思って行動しなければ現状維持となり、そのように思っても行動すれば変化となるでしょう。

何か不安なことに挑戦しようとしている時、何かを変えたい時、それは変化しようとしていると言えるでしょう。
「変化」によってあなたが得られる利益と不利益を考えてみましょう。

「現状維持」を選択した場合でも、その利益と不利益を考えてそうしたのならそれは一つの決断です。
一応「一生そのままでも良いのですか?」とも考えてみましょう。
「嫌だ」というのなら「いつまで現状維持でいますか?」と問いかけてみましょう。

さぁ、あなたは変化を選びますか?現状維持を選びますか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


強迫性障害の治療

臨床心理士の鈴木です。

NHKで強迫性障害について2日間にわたり放映されていたということを聞き、私も見てみました。

薬物療法と行動療法について主にやっていましたね。

行動療法の定義について間違いがあると思いました。
誤解が広まらなければいいのですが。
しかし、一般の方に伝えるためにはあれでいいのかもしれません。
定義がどうのこうのより、どうやったら治るか?ということが患者さんにとって大事ですからね。

テレビでもやっていたように今のところ様々な実験等で治療的効果があるというデータが出ているのが、薬物療法と行動療法です。

他の治療法が意味がないとは言いませんが、効果の方は示されていません。
ただただ話を聴くだけだったり、昔のことばかり話しているカウンセリングであれば限界を感じることが多いでしょう。

このため、これから強迫性障害の治療をする人は
①精神科・心療内科に行き、強迫性障害かどうかを確かめ、
②薬物療法・行動療法を受ける

ことをお勧めします。

行動療法については実施している機関が限られているので、インターネット等で探してみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています