「 復職支援 」一覧

復職支援のシンポジウム

臨床心理士の鈴木です。

名古屋で開催された行動療法学会に参加してきました。
私は○○研究室出身など学閥のようなものには属していないのですが、学会に参加しているとこんな私でも色んな方に声をかけてもらえるようになりました。
学会に参加していたさいたま市にいる行動療法家と合同勉強会の企画を模索したりと、学会に参加していると今後の技術向上となる出会いがあってワクワクします。

学会での話題に一つに復職支援についてのシンポジウムがありました。
有名どころの復職支援プログラムの内容について聞くことができましたが・・・。
実施している内容や問題となっているところは、どこもそれほど変わりないなぁという印象。

共通していたのは「何のために働くか」ということを場合によっては話し合うといったところ。
「こうありたい」と思うところと実際の状況が大きいほどストレスが増すものです。
そこをどう埋めるか考えずにただ復職することだけを目指すとうまくいかなこともあります。
職場に戻れば、状況は変わっていないことも多いわけですから。

「病気」「休職」を通じて「自分はどのように生きていきたいか」について考えるということも大切かもしれませんね。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


うつ病で休職中の方の注意点

臨床心理士の鈴木です。

うつ病で休職中の人は企業側から「ゆっくり休んでうつが完全に治ってから出社してきなさい」と言われていることが多いようです。
しかし本当にゆっくり長期間休んでだけいたら、体力が落ちてきます。
また会社の様子も変わり元にも戻りにくくなり、結局退職・・・ということになりかねません。

ということで、うつで休職中の方が気をつけてほしい点について。

睡眠対策について睡眠薬以外の方法を知っていますか?
眠れないのに寝床に数時間もいる、なんてことしてませんか?
これには睡眠薬だけでなく、別な対応をとると改善する可能性があります。

よくあるのが復職に向けて「図書館に一日いきなさい」と医師からの指示されたというお話。
集中力を養うとか、日常生活を整えるとかそういう意味なんでしょうが・・・。
普通に考えて用もないのに図書館に一日いてもつまらないですよね・・・。
図書館好き、読書好きの方にはいいかもしれませんけど。
そうでない人には、他のすごし方を考えてたほうが良いですよ。

日曜日などの休日は平日の疲れをとるために、昼過ぎまで寝てその後も動かないですごしていませんか?
こんな過ごし方だけでは夜に眠れなくなったり、落ち込む時間が増えかねません。
だいたい休日の翌日がつらくなります。
復職後は休日の過ごし方も非常に重要ですので覚えておく必要性があります。

「将来のことを考えると不安になって、だるくなって動けない」という方も多いでしょう。
そんな時にどのような考え方をすれば良いか、そして動きやすいかについても知っておくと便利です。

これらの注意点について医師との数分の診察だけで詳細を話し合うことはほとんど無理だと思います。
人によって適切な過ごし方は異なりますので、その人に合った休職中の過ごし方を考えていかなくてはいけません。
認知行動療法などのカウンセリングでよく対処方法をお話することが多いのですが、やってもらえると結構良くなっていきます。
お薬以外に対処方法を知っておくことは再発防止だけではなく、後々お薬をやめる時にも役に立ちますよ。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
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他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


うつ病と職場復帰の勉強会講師をやってきました

臨床心理士の鈴木です。

今日は依頼があり、他の精神科クリニック職員さん対象の、うつ病に対する認知行動療法勉強会の講師をしてきました。

ここ半年くらいは聞いている方が主であったので、話す方は少し緊張してしまいました。
いつもやってしまうのですが、伝えようと思っていた大事なことを2~3個は忘れてしまいます。
これも慣れなのでしょうか・・・。
余計なことはそれ以上に言っています。
一応これでも普段は無口だと自分では思っているんですけどね。
毎回のことながら反省。

うまく伝わったかなぁと勉強会の講師をするたびに気になる。

学会発表もそうですが、勉強会の講師をすると自分のやっていることの振り返りになるので、講師をしている私自身も勉強になりました。
また、自分が当たり前だと思っていることが、他の人には当り前では無かったり。
人と比べることで自分の特徴がわかってきます。

今日は主にうつ病から職場復帰する患者さんに対する勉強会でした。
効果があるという理屈を勉強することは専門家として当然だと私は思いますが、それ以上にどうしたら患者さんの役に立てるかという発想をもってくれたら、今回の勉強会は成功なのです・・・うまく伝わったかなぁ。
小規模の勉強会だったけれども、こういう地道な活動が結果的に患者さんに還元していければと思っています。

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休職中の過ごし方と職場復帰の方法

臨床心理士の鈴木です。

不況、不況と言われる中、うつやパニック、社会不安障害、強迫性障害などにより、休職されている方は、今後のことを考えると不安になっていると思います。

何度もこのブログで書いていますが、薬を飲んで家で休んでいてはうまくいかない印象です。
どうやって職場復帰に向けていけば良いかという「休職中の過ごし方」を何も指導されずに、休職して再発を繰り返している方がたくさんいらっしゃいます。

どうやっていけば良いかわからいのは、本人だけでなくご家族、企業の方も同様のようです。
心の病気に対する知識はインターネットなどの情報だけでは、マニュアル的すぎて不十分だと私は思います。

ところで、私のカウンセリングはこじんまりと個人の方を対象にやっていますが、時々直接企業の方が社員の相談にこられたり、社員のカウンセリング料金を払うという依頼があります。
大手企業や公務員、医療関係者を中心にカウンセリングを受けに来ています。
私がうつ病や不安障害の認知行動療法を専門としていることもあり、わざわざ県外の企業の方が西浦和まで足を運んで下さっているようです。
少し恐縮してしまいます・・・。
うつ病やパニック障害などには認知行動療法が有効であると認識されてきているのも一つの要因かもしれません。
それとカウンセリング会社を使うとかなりのコストがかかるため、必要な分だけ料金を払う方が企業側としてはメリットが多いようです。

私のカウンセリングでは「短期間で病気への対応と休職と職場復帰のための知識と技術を知りたい」という方には復職に向けた必要な技術と情報を個別プログラム化して、短期間で終えるようにしています。
個人的にカウンセリングを受けたいけれど、費用面が不安という方にも良いかもしれません。

休職されている方は、治療、再発予防という観点からも認知行動療法のよるカウンセリングを早めに受けることをお勧めします。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
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復職、職場復帰前のチェック

臨床心理士の鈴木です。

朝晩は冷えますが、日中は大分暖かくなってきました。
春は近くまできているようです。

春といえば、引越しシーズン。

進学、就職、転勤などで、転居される方が多くなります。

それと同時に4月以降、新しい環境に適応できるか不安だという方も多いでしょう。

特に「心の病」で仕事を休んでいて、4月から職場復帰を考えている方は、不安が強くなる時期かもしれません。

そんなわけで、来月から職場復帰などしようとしている方はチェック。
以下の項目に当てはまっている方はいませんか?

・睡眠のリズムが整っていない
・昼間はゴロゴロしている
・電車が苦手なのに、まだ乗っていない
・ちょっとしか強迫症状が治っていない
・お薬と休養で良くなったが、結局職場に行けば何も環境が変わっていないのでまた元に戻りそうな気がする
・休職している間、ストレスをかけないようにだけしてきた

どこか思い当たるところはありませんか?
一つでも当てはまった方は要注意です。
生活リズムの整え方を知っていますか?
なんとなく職場復帰しようとしていませんか?
うつ、パニック、強迫行為、対人不安など、お薬以外の対処法はもっていますか?

心の病は再発率が問題となります。
職場復帰しても、同じことを繰り返せば、自信がなくなり、さらに症状が悪化しかねません。

このため今できる最善の対処法を学ぶことをお勧めします。
お薬以外の対処法(認知行動療法などのカウンセリング)を身につけることにより、治療的効果の増加や再発率の低下が期待できます。

職場復帰する前に何度かカウンセリングを受けて、再発予防をしましょう。

うつと不安のカウンセリングご希望の方は
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または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


うつと不安の復職について

臨床心理士の鈴木です。

うちのカウンセリングの特徴の一つがうつ病や不安障害で悩んでいながら働いている方、休職している方に対する支援です。

以前のブログでも書いたのですが、うつ病や不安障害で休職している人は、薬を飲んで休んでくださいといわれ、ずっと休んでいきなり復職して再発を繰り返す方が多い印象です。

休んでいて自然に良くなるなら休んでいれば良いと思います。
良くならないのなら別の手を考える必要性があります。

休んで良くならないなら「じゃぁ、何をすればいいの?」と思いませんか?
医師に相談して「とりあえず無理せず休んでください」だけ言われて、何をすれば良いかわからずいきなり復職して、再発してさらに自信をなくしていませんか?

再発を繰り返すと周囲から
「さぼっているでけじゃないか」
「性格の問題じゃないか」
と思われやすいような気がします。
そうすると「生育歴が問題じゃないか」など過去に原因を求めて、両親を責め、生い立ちを悲しく思い、結局良くならず、慢性化していくパターンが多いという印象です。

「原因」を知ることと「良くなること」は「心の病気」では別です。
「心の病気」の「原因」は現在でも不明であり、不明でも認知行動療法などのアプローチがうつ病や不安障害に有効であるというデータが出ています。

会社側からは「病気が治ってから復職して下さい」と言わているパターンがほとんどです。
病気が治ったかどうかなんて自分ではわからないのではないでしょうか。
本当は準備をして勤務しながら徐々に心と体のリハビリをしていくことが望ましいのですが、そんなに休職者にとって恵まれている会社は少ないと思います。

そうするとできる限り再発を繰り返さないような予防策をしていく必要性があります。
そんな時にカウンセリングが役に立ちます。
うちのクリニックのカウンセリングでも復職支援プログラムとして復職のための個別指導をしています。
休職の理由は人それぞれなので集団ではなく個別プログラムでなければならないと考えています
特に休職中のすごし方、復職に向けての準備は大事です。お困りの方は復職前に早めにご相談下さい。