ヒヨコでもわかる!強迫性障害の原因って結局何?ホントのところを解説

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害は、私の受け持っている患者さんの中では最も多い病気です。

手洗い、確認、頭の中でしっくりくるまで反復行動をする、縁起の悪いことを恐れるなど症状は様々。

よく聞かれる質問は、強迫性障害の原因についてです。

ネットを見るといろいろあるけれど、実際のところはどうなの?ってことについて書いていきます。

 セロトニンは原因ではない

結論から言えば、原因はわかっていないです。

「セロトニン」「脳の異常」「性格」「遺伝」「環境」とかいろいろ言われていますが、あれは全部仮説です。

よくやってしまうのは「セロトニンを増やす薬が効くのだから、セロトニン不足が強迫の原因だ。だからセロトニンを増やようなことをすれば治るのだ」と考え、セロトニンを増やすと言われている食べ物を食べるなどすること。

はっきりいって、ムダです。

またカウンセリングなどで「幼少時の両親との関係が原因」と言われることもあるようですが、それは全く根拠がないと思ってよいでしょう。

性格が几帳面だからなると思われていますが、几帳面な人でなくてもなってしまいます。

リスクが高くなる要因はある

ただリスクを高める要因はあると言われています。

代表例はこちら。

・「~するな」など厳しく抑圧された環境

・虐待やストレス

・遺伝

これらのことがあるからといって、「原因」とは言えません。

抑圧さらた環境や、虐待、ストレス、遺伝があるからといって、全ての人が強迫性障害になるわけではないからです。

いろんな要因が組み合わさって強迫性障害になると考えられています。

 要因を取り除いても治らない

じゃぁ「ストレスとかが悪化要因だったらそれを取り除けばよいのでは?やっぱり原因探しは重要じゃない?」って思うかもしれまんせん。

しかし、それも間違いです。

例えば、仕事のストレスが強いことがきっかけに、書類の確認や自宅で鍵の確認がひどくなったとしましょう。

このような人が仕事を辞めてストレスから解放されても強迫性障害は治りません。

ストレスが軽くなり、症状は軽減するかもしれませんが。

仕事関連の症状は少なくなっても、自宅での鍵の確認はあるし、だいたい他のところにも強迫症状がうつってきます。

リスクを高める要因はあっても原因は特定できていない、というのが現状です。

これは強迫性障害に限らず、うつ病など他の心の病気も同じように原因が特定できていません。

原因はわからなくても、改善することがわかっています

原因がわからないなら、治療はどうするの?と思うかもしれません。

幸いにも心病気は原因がわからなくても、改善することがわかっています。

「原因がわからなくても改善する」というのにピンとこない人も。

これについては「骨折した患者に対して、骨折した原因がわからないとしても治せるのと同じ」と言われています。

では、治す方法は何か?

今のところ、薬と認知行動療法の2つのみです。

それ以外の方法は効果が認められていません。

効果は認知行動療法の方が上と言われています。

しかし、ほとんどの人が薬のみの治療となってしまい、認知行動療法を受けられていないのが現状でしょう。

これは専門家が少ないのが原因の一つ。

患者さんの話を聞くと「認知行動療法やってます」と書いてあっても、実際はやっていなかったり、ほんとど症例を経験していない、ってことも多々あるようです。

また「認知行動療法はあまり効果がないからおススメしない」と言われることもあるようですが、まずそんなことはありません。

これは、医療関係者にも強迫性障害に関する知識が乏しい、または認知行動療法で改善させた経験がない人が多いためそのようになっているだけです。

世界中でその効果が確かめられています。

このため専門家探しには苦労するかもしれません。

せのせいか私のところにも北は青森、南は鹿児島から通われる方もいるくらいです。

薬や認知行動療法はどちらもメリット、デメリットがあります。

これについてはこちらの記事を参考にしてください。

強迫性障害はどれくらい良くなるの?薬と認知行動療法の比較

まとめ

強迫性障害の原因は不明です。

原因は何かよりも、どうやったら良くなるか?と考え実行していきましょう。

いたずらに原因が探しをすることは、治療を遅らせるだけ。

治療は薬と認知行動療法以外にありません。

きちんと専門家のもとで治療していってください。

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