一日中うつと不安の対処法ばかり考えていませんか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつや不安への対処法ばかり考えているとうまくいかないものなのです。

フツーの生活してます?

このブログでもうつや不安の対処法を多々公開しています。
しかし、対処法ばかりだと考えている時って結局うつや不安のことを考えているんですよ。
一日中悩むってことになりかねません。

うつや不安は対処法の知識を得ることは大事ですが、もっと大事なことがあります。
フツーの生活を送ること。

ここに目が向かない人が結構多いのですよ。
一日中「この不安をどうしたらよいのだろう」と考えて、ネットで検索したり、本を読んだり。
どうみたってフツーの生活じゃないですよね。
逆に不安にとらわれます。

フツーの生活だったらネットを見るにしても、買い物だったり、旅行とか食べ物のことだったり、好きなサイトみますよね。
そういう好きなことをする時間を増やしていくと良いのです。
フツーのことをやっている時間が増えていけば、自然にうつや不安のとらわれる時間も減っていきます。
結果として元気になるのです。

悩み事の多くは過去や未来のことなので、考えても解決しないんですよ。
こちらの記事にも書きました。
うつや不安から抜け出す方法 原因を探ったり将来どうなるか考えても解決しませんよ

「他のことやる気起きないんです」
「他のことやっても考えちゃうんです」
って思うでしょうが、またうつや不安の対処法ばかり考えると、もっとひどくなります。

一番の対処法はフツーの生活を送り続けることかもしれませんよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


痩せていた時の服を着ることが過食をひどくさせる

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ある記事にぴったり目の服を着るとダイエットにいいですよー、ってのがありました。
体のラインがでるし、太ってくると服の感覚できつくなったなーってわかるからだと思います。

しかし、過食症の人にとってはよくないですね。
常に体の感覚に注意が向くようになるから。

過食の人はただでさえ体型に敏感です。
体重計に毎日にのったり、鏡を見たり。

ぴったりの服を着たら当然体が気になります。
無理なダイエットをしていた時の洋服を着ている人なんかはまずいです。
食べたり飲んだりすると一時的に体型は変化するのでいつも太ったと感じます。
特に自分が太ると思っているものを食べたりなんかしたら常に意識が向きますから悪循環でしょうね。
常に体型や食事のことに囚われ、過食がひどくなります。

ダイエットはリバウンドするだけなく、過食をひどくする要因になります。
過食をしてしまう人は痩せていた時の服ではなく、体型に合った服を選んでいきましょう。

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反省ってそれほど重要ではありません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

間違いや失敗をしてしまった時。
反省って一生懸命やっても意味がありません。
反省が足りない!って、自分や他人を責め続けていませんか?

昔、「反省だけなら猿でもできる」ってフレーズありましたね。
あれはとても的を射たものだったんですよ。

反省は目的ではない!

本来、反省は過去の間違いを起こさないためにやるもの。
それをズドーンと落ち込まなきゃダメってなってません?

私は昔、上司から怒られると「反省してない!」って言われました。
あんまり表情変えなかったからかもしれません。
面倒なんで落ち込んだフリているとだいたい怒りは収まってくれます。
ってことは、上司にとって必要なのは間違いを起こさないようにするのではなく、落ち込んでいる様子を見せることなんですね。
最近はそんなフリすら面倒なんでやりませんが。
我ながらひどい性格です。

「こういうことがまずかったから、次こうしよう」って軽く考えたって次に間違いをしなければいいわけで。
反省は目的じゃないのですよ。
大切なのは間違いや失敗を繰り返さない、そのために必要なことを行動していくこと。

反省よりも大切なコト

「いやいや、深く反省しないと同じことを繰り返す」って思ったあなた。
そんなのは思い込みなんですよ。
同じ間違いを繰り返すのは反省していないからではありません。
他に理由なんていっぱいあるのに「反省」のせいにしているだけ。

繰り返しますが、反省だけなら猿でもできる。
いくら深く反省したところで行動が変わらないと意味がないのです。
「反省していない」と自分や他人を責めても何も解決しません。
反省はそこそこに、具体的に何をどうすればよいか考えましょう。

どう考えれば良いかはこちらの記事をご参考に。
解決の糸口のつかみ方 問題が起こったら最初にやるべきこととは?
やらなきゃいけないことを先延ばしにしてしまう人必見ですよ。心理学的対策について

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スピーチをする時に緊張してしまう人の悪いクセ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

大勢の前で話すのが苦手な人で、事前に原稿を作っておいている人はマズイですよ。

原稿の棒読みは不安を強くする

先日、学会に行ってきました。
最近はみなくなりましたが、時々学会発表する時に、原稿を準備してそのまま読んで説明している人がいます。
多分、「間違えないように」「緊張しても真っ白にならないように」って思ってやっていることかと。
でもその人は話すのが苦手なままなんだろうなぁって思います。
本人は失敗するよりマシと判断して原稿を読んでいるのでしょうが、「安全確保行動」といって、苦手意識をより強くさせるのです。

自分なりの言葉を話しても大丈夫な経験を積めないし、質問があった時とかは対応できません。
あと準備をしすぎる人は発表の数日前から緊張しやすくなります。

さらにマズイことがあります。
周囲からみると発表なのに原稿を読んでいるだけなんで、逆に不自然な印象になるのです。
下しかみないし、早口になっているし。
あー緊張してるなーって

お化け屋敷を目を閉じたまま、走って出口まで行っているようなもの。
そんな人はお化け屋敷は苦手なままですよね。

不安を隠すためにやっていることが、逆に「私は不安なんですよー」ってアピールしているのです。

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「失敗したくない」ばかりだとつまらない生活になりますよ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安が強い人って「失敗しないようにするにはどうしたらよいか?」を中心に行動しがちなんです。

引きこもっている人は良い例でしょう。
外に出なければ、怒られたり、挫折感を味わうことがありません。
つまり失敗はないのですよ。ただしそれ以上に引きこもって苦しくなることはあります。

人と仲良くするのを避けている人も。失恋して「もう男(女)なんて信じられない」って人とか。
人と接しなければ、傷ついたり、裏切られたりすることはありません。
接点があっても表面的な話をすればよいだけです。
その代り、人と仲良くなることはなく、孤独に悩まされますが。

そのほかにも
・他人の目を気にして、何も言わないようにする
・不安にならないように、怖い場所は避ける
・失敗しないように何度も確認する
など、不安系の症状で悩んでいる人ってだいたいあてはまります。

失敗しないようにすることは悪いことではありません。
必要なこともあります。
しかし、そればっかりだと生活に充実感がなくなり落ち込むことが増えてきます。
絶対失敗しない方法は、なーんにも行動しないことなので。
生活を充実させるためには、良いこともあるし、悪いこともあることを覚悟していかなければなりません。

失敗は少ないけれど、良いことも少ない生活。
失敗もするけれど、良いことも起こりやすい生活。
あなたはどっちの生活が望みでしょうか。

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強迫性障害を良くするための注意点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の治療では手を洗わない、確認しないなど不安なことをやってもらいます。
ここで注意。
治療は「手を洗わなくても病気にならなかった」「鍵の確認をしなくても、きちんと鍵は閉まっていた」と頭で大丈夫だとわかる練習ではないことを理解しておきましょう。

ここが誤解されやすいところ。

「大丈夫だった」と安心しても、「今度はどうなるかわからない」と、いくらでも大丈夫ではない理由が浮かんでくるだけ。
安心しようとするとうまくいかないんですよ。
100%の安心なんて世の中にありません。

頭で安心させるやり方でもある程度はよくなります。
しかし、どこかで必ず壁にあたります。
最後までよくなることはあまりありません。
再発もしやすいかと。
安心を求めて悪化する病気なので。

不安を抱えながらも日常生活を送っていけるようになることが大切。
大丈夫と安心することでなく、不安なことは起こってから考えるが基本です。

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うつや不安から抜け出す方法 原因探ったり将来どうなるか考えても解決しませんよ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつや不安で悩んでいる時は、過去や未来のことを考えています。
「あの時、あーしてればなぁ」
「どうして自分は今までこうだったんだろう」
「この原因は○○のせいだったのでは」
「これから良いことなんてない」
「今後どうなるんだろう」
「パニックなるかもしれない」

過去を振り返り・悔やみ・恨み、未来におびえ・絶望する。
「今」「現在」には注意が向かない。
これがうつと不安の特徴です。

「現在」に注意を向けることがうつと不安から抜け出すポイント
こういう時は「現在」に注意を向けて動いていくことが大事。
スキーとかスノボーで斜面を下りている時って、あまり悩めませんよね。
現在やらなきゃいけないことに注意が向いているからなんですよ。
だから、考え込んでるなーって思ったら、何か活動していきましょう。
やる気がでないから活動しない、となるともっと過去と未来のことばかり考えます。

活動しても考えてしまうって方は、注意の向け方の練習をすると良いです。
ボーっとしながら散歩していても、考え込むだけですからね。
ちょっと専門的な感じになっちゃうので、練習したい方はカウンセリングで。

まぁ、何か別のことに集中していれば考え込みにくいってのは何となく予想つきますよね。

根本的に解決?それが悪循環のもと
そうするとこう思う人が出てくるかと。
「表面的な活動ばかりして根本的に何も解決してないじゃないか!」
「過去のことを考えることって将来のために大事でしょ!」
「徹底的に考えることで問題で解決するんでしょ!」
よくある落とし穴です。

よーく考えてみましょう。考えて解決しました?
してないから悩んでいるんですよね。

過去のことは変えられないし、未来のことはその時になってみないとわからない。
いくら考えたって解決するハズはありません。
永遠に終わらない戦いをして消耗するだけです。
そんなこと考えなくても、今やるべきことやっていれば問題って解決していくものなんです。

過去にとらわれず、未来におびえず。
今やるべきことやりましょう。

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心理学で考える!福山雅治よりもモテるにはどうしたらよいのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

福山雅治さんが結婚。
ショックを受けた女性も多いでしょう。

ハンサムで歌手、俳優の地位もある。
おそらく経済的にも豊か。
女性から見て結婚相手としての条件はそろっている。

「そりゃ福山雅治みたいな感じだったらモテるに決まってるって」思いません?
そうとは限らないんです。
心理学の研究では外見が良く高収入など条件がそろっている男性は、結婚相手とし魅力が落ちると出ています。
他の女性からももてそう、浮気されそう、という理由からではないかと考えられています。
付き合うのはいいけど結婚は心配ってことでしょうか。

ですから福山雅治があんだけモテていいなぁって思った男性は自信をもちましょう!
ちょっとくらい条件が悪いくらいの方が結婚相手として魅力があると心理学が言ってくれています!

福山雅治くらいハンサム+普通の収入
普通の外見+歌手と俳優で地位があるor高収入

これであれば福山雅治よりモテるかもしれません!
よくよく考えればこの条件もなかなかハードルが高いですね・・・。

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風邪をひいた時、夫が自分に無関心だと悲しくなったら立ち止まって考えること

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

想像してみてください。
自分が風邪をひいて自宅で寝込んでいて、家族にはそれを伝えていました。
家族が帰宅した時に、「ただいま」と言ってそのままリビングでテレビをみている。

そんな家族に対してあなたはどう思いましたか?

「風邪をひいている自分に気をつかわないなんてひどい」
「大丈夫?くらい言うのが常識じゃない!」

ってイライラした人は注意してください。

ズレがあるかもしれないことを考えてみよう

ちょっともったない考え方をしているかもしれません。
家族とズレが生じて関係にヒビがはいっている可能性があります。

例では「家族は自分に気を遣っていない。無関心だし、非常識だ」と決めつけています

この例に近いことってたくさんあるんです。
家族が一緒にカウンセリングにくると真相がわかります。

家族側に事情を聞くと
「具合が悪いかなぁって思って、そっとしておいてあげようと思ったんです」
って、言います。

気をつかっていなかったわけではなく、自分のしてほしいこととズレがあるのです。
このズレに気づかないとどんどん関係は悪くなっていきます。

ズレに気づくのはとても難しいんです。
どっちが良いとか悪いとかではありません。
もっとコミュニケーションをとった方がいいだろうなぁってことたくさんあります。

特に家族や交際相手など近い関係になると「言われなくてもこうしてほしい」「こう思ってるんでしょ」と以心伝心的なことを思いがちです。
しかし、それがズレが大きくさせ、関係をこじらせます。

「言葉にしていないことは伝わっていない」
「直接言われていないことは思い込みの可能性がある」

これを忘れないようにしましょう。

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緊張を和らげる儀式をしても克服できないですよ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

さっき、テレビをいていたら歌手のJUJUさんが歌っていました。
JUJUさんは歌う前「ノイローゼの熊くらい緊張します」と言っています。
緊張を和らげる手段としてゴツイ男性に2~3発ドツイてもらうそうです。
何度かテレビでみたことがありますが、確かにかなりの強さでどつかれてました。

痛みで緊張をごまかすことを狙っているとのこと。
この方法は一定の効果はあるでしょう。
緊張している時はドキドキとか、手足の震えとか、そっちの方に注意が向きがち。
そうするとさらに緊張する悪循環になります。

それを別の部分に痛みや衝撃を感じることで注意が分散されるのです。
「我に返る」って感じでしょうか。

しかし、この「どつく」という「儀式」は一時的に緊張を和らげることはあっても、長期的な効果はないでしょう。
おそらく儀式は不安を下げようとする目的でやっているため「私は緊張しやすいから儀式をしてるんだ」と意識することになるからです。
緊張しやすい人がリラックスしようとする方法に囚われて、さらに緊張しやすくなるのと同じ。
私はJUJUさんはテレビでしかみたことないのですが、本番に弱そうなタイプかなぁって勝手に予想しています。

緊張する人は、儀式をやめた方が本当は良いことが多いです。
緊張は消そうとするから消えないんですよ。
長い目で見れば緊張との付き合い方を学んで行くべきでしょう。

歌手とかスポーツ選手とかプロの人は儀式をやる人が多いのですが、やり方を間違うとうまくいかないものです。
JUJUさん、うちのカウンセリングにこないかなぁ(笑)

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