スピーチをする時に緊張してしまう人の悪いクセ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

大勢の前で話すのが苦手な人で、事前に原稿を作っておいている人はマズイですよ。

原稿の棒読みは不安を強くする

先日、学会に行ってきました。
最近はみなくなりましたが、時々学会発表する時に、原稿を準備してそのまま読んで説明している人がいます。
多分、「間違えないように」「緊張しても真っ白にならないように」って思ってやっていることかと。
でもその人は話すのが苦手なままなんだろうなぁって思います。
本人は失敗するよりマシと判断して原稿を読んでいるのでしょうが、「安全確保行動」といって、苦手意識をより強くさせるのです。

自分なりの言葉を話しても大丈夫な経験を積めないし、質問があった時とかは対応できません。
あと準備をしすぎる人は発表の数日前から緊張しやすくなります。

さらにマズイことがあります。
周囲からみると発表なのに原稿を読んでいるだけなんで、逆に不自然な印象になるのです。
下しかみないし、早口になっているし。
あー緊張してるなーって

お化け屋敷を目を閉じたまま、走って出口まで行っているようなもの。
そんな人はお化け屋敷は苦手なままですよね。

不安を隠すためにやっていることが、逆に「私は不安なんですよー」ってアピールしているのです。

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