眠れない夜に考える時は・・・

臨床心理士の鈴木です。

夜、寝床に入ると色々と悩みごとを考えることはありませんか?

何をしているわけでもないので、考えが浮かんできてしまい、考える。

考えるけれど解決しない、でも考える・・・を繰り返します。

そのような時に考えたところであまり解決はしません。
眠れなくなるだけです。

寝床で翌日の計画を立てたり、問題を分析したり、解決しようとしたりするのはやめた方がよいでしょう。

あれこれやってしまう場合は、夕方あたりに「悩む時間」をある程度とり、十分悩んでみましょう。
それ以外の時間は取り組まないと決めてみるのも一つの手です。

実施してみてダメな時は相談してくださいね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています


うつ病は3ヶ月で回復するか?

臨床心理士の鈴木です。

メンタルヘルス系の本を見ると、うつ病の回復について書いてあります。

「初期段階では休養と薬の治療をしていれば、3ヶ月後には意欲が出てきて動けるようになり、徐々に動いてリハビリしていけばうつ病は必ず治ります

という感じで。

だいたいグラフつきです。

「本当かなぁ・・・違うような気がするけど・・・」
と思う人、いませんか?

確かにそういう人もいますが・・・実際はそうでない人もたくさんいます。

上述したよくある回復過程の説明を一般書で書いていている本人が専門家向けの雑誌には「そうとは限らない」と書いています。
色々事情はあるのでしょうが・・・。

治療に見通しをつける意味では良いと思うのですが、私はそういう説明って正直ではないと感じます。
それをやったら「必ず」治るとまで断言してますから、問題が生じることもあるのです。

良くなるまではの期間は、現在の家庭や周囲等の環境、他の疾患の可能性によって長引くことも多々あります。

極端な例を出すと、職場のことでうつ病になった時に夫から
「それは病気でなく、甘えだ」
と言われ続け、夫婦関係も破綻し、将来も見えない状態の人が、仕事を休んで薬を飲んだらうつ病が良くなるかと言われれば、難しいことが多いでしょう。

そのような環境では、きっかけが職場のことであってもつらい状況は変わらないのですから。

下手をすると3ヶ月後、
「3ヶ月経ったらうつ病は良くなっていくと書いてあるぞ。治らないのはやっぱり甘えだ」
とさらに状況が悪くなることも。

こういう時は別の観点からのアプローチが必要となります。

インターネットや書籍でメンタルヘルスについての情報を集める時は、あくまでも「参考」までにとどめて専門家に直に疑問点を聞いてみましょう。

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うつで休職中の過ごし方―症状の管理

臨床心理士の鈴木です。

うつで休職中しているとき、多少やる気が出てきたら、自分の体調の記録をしてみるとよいでしょう。

例えば、何時頃に何をしていて、どんな気分であったかなど。
かなり大雑把で大丈夫です。

どんな時に体調が悪くて、どんな時によいかなどがわかります。
それがわかると、どんな時に何をすればよいのかわかってくるので、うつの再発予防になります。

特に認知行動療法をやっている、またやろうしている人には有効な手段となります。
その記録をもとに行動を分析して、どのような行動をしたらよいか教えてくれるでしょう。

また主治医に見せると症状をより正確に把握できるので、適切な治療のための判断材料となります。

ただ難点としては「記録は面倒」ということ。
結構地道な作業です。
一人でやると挫折する人が多いです。

対策としては、簡単な記録からはじめるか、仲間とやるか、専門家のもとでやると、続けられる人もいます。

注意点があって「うつ」と診断されていながらも、双極性障害(躁鬱病)である場合も。
そのような人は「うつ」と「躁」の状態の記録が必要となります。

記録用紙はうつ病関係の書籍にだいたいついています。
しかし、その内容は様々です。
結構面倒なものもあります。
面倒な方は専門家に相談すると自分に合った記録の付け方を教えてくれるでしょう。

まず自分にできそうな記録から始めてみると症状の自己管理ができますよ。

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社交不安障害・対人恐怖への対処-怖れている結果を回避

臨床心理士の鈴木です。

社交不安障害・対人恐怖の方の特徴の一つ。

怖れている結果を防ごうとして悪循環に陥っているパターン。

例えば・・・
「自分が赤面しているのでは」
と思い、それを隠すために顔を手で隠す。
そんな行動をとっていると逆に目立ってしまい、注目を浴びます。
そして
「やっぱり自分の赤面を人はみているんだ」
という結果になるのかもしれません。

人前でのスピーチが怖い人が、
リラックスをしすぎようとしたり、
早口でしゃべろうとしたりすることによって、
不自然なスピーチになってしまい、怖れている結果となります。

このように不安を回避するために行っている対処方法は、症状を悪化させるのです。

克服するためには・・・
・不安を回避するような行動を把握する
・そのような行動の代わりに適切な行動を練習する

ことが必要です。

当てはまる方はいませんか?

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復職支援の個人レッスン

臨床心理士の鈴木です。

ちょっと前にとある新聞でうちのクリニックがうつ病などの復職支援機関として載っていました。

載っていた施設の顔ぶれを見ていて、私のところの復職支援は他の施設と少し違うところがあるので誤解のないようにお話しておきます。

復職支援については、様々な施設で行われています。
ほとんどは集団で行われます。

私がやっている復職支援は何度か書いてある通り、いわば復職支援の個人レッスンです。
「基本的に施設ではなく、自宅を中心に自由にやりたい」
「そういう施設は苦手」
「みんなでやるのが苦手」
「個人レッスンの方が良い」
「臨床心理士の鈴木に会ってみたい」

という人向けです。

一人でなんとかしようとすると行き詰まりを感じたり、専門的な情報がはいってこなかったりします。
あと本には色々書いてあるけれど「実際のところはどうなの?」という疑問があると思います。
そこを私がサポートします。

また、私のところである程度基礎作りをしてから集団の施設にいったり、認知行動療法だけを受けに来る方もいます。

様々な利用の仕方があるので、一度相談に来てみてください。
それぞれに合ったリハビリ・復職の仕方をご提案します。

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不眠と夜の読書

臨床心理士の鈴木です。

私は時々夜中に本屋に行くことがあります。
ほしい本はインターネットで手に入りますが中身が見られないのが欠点。
またどうしても「今日ほしい」ということがあるので、夜でもつい行ってしまう。
もっとインターネットで立ち読みできたらいいのにと思うこともしばしば。

・・・ということで今日は夜の読書について。

夜の読書については注意点があります。

不眠の方は出来るだけ学業や仕事に関係のないものを読むようにしましょう。

頭がさえたり、仕事のことを思い出して眠れなくなる人がいます。
それについつい夜更かしをしがちになります。

できるだけ、寝る30分~1時間前には寝るための準備に入りましょう。

もちろん「仕事の本を読んでいた方が眠れる」という人なら問題ありませんよ。
また不眠の方は私のように読みたいからといって夜に本屋に行ってはいけません!

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強迫性障害の家族の対応②

臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の家族や周囲の対応については、以前の記事でも少し書きましたが書き足しです。

本人の確認要求に応じていると症状が維持・悪化されていく可能性があります。

例えば、
①玄関のドアを閉めたかどうか気になる人に対して
閉まっているから大丈夫だよ」

②何度も手を洗う人に「もうキレイになったかな」と聞かれ
「もう十分キレイになっているから」

③「誰かにぶつかったかどうか」と聞かれ
「ぶつかってないよ」

④ある行動をした後に「何か恐ろしいことがおこるかも」と言われ
「何も起こらないよ~」

と、常識的な対応をしてしまうのがまずいのです。

こんな風に家族や周囲が対応していると、本人がその度に周囲に確認するようになります。
周囲を巻き込んでしまっていることで罪悪感を抱く人もいます。
そうしていくうちに結果として本人が苦しくなるのです。

このため治療には周囲の協力が必要であることも多いのです。

かといって、ただただ「あなたの要求には応じないよ」と言うだけではいけませんよ。
本人と話し合いながら合意の上でやっていくことが望ましいでしょう。

本人が了解があればご家族がカウンセリングに一緒に来ることは構いません。
一緒に協力して取り組んでいきましょう。

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心の病と普通の生活

臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングに来る多くの人が
「普通の生活が送りたい」
と言います。

カウンセリングに来る時点でその人の普通が普通でなくなっているので当然ですよね。

普通にできていたことができなくなり、普通ではない生活になっていく。
苦しいものです。

普通の生活に戻すは大変です。
長い時間悩まされるとそのうち「普通の生活ってなんだっけ?」となってきます。

そうなる前に普通の生活を取り戻してみましょう。

そして、まずはその第一歩を踏み出してみましょう。
何事も行動することから始まるものですよ。

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「論理的思考」は心の悩みを解決するか?

臨床心理士の鈴木です。

テレビの番組を見ていたら、ある企業では何か問題があった時に
「なぜこうなったのだろう」
「どうしてこうなったのだろう」

と問いかけるのだそうです。
それが「論理的」だそうです。

原因を探し、それを取り除くことによって解決を目指すわけです。
論理的といえば論理的ですね。

それを心の悩みについて当てはめたらどうなるでしょうか?
うつや不安が強くなった原因を探しだそうとするとどうなるでしょうか?

ほとんどは悩みっぱなしになります。
なぜならば悩みの多くは様々な要因が重なりあっているからです。
性格、考え方、その時の偶然、育ってきた環境、その後の環境、人との相性などなど。

たまに「こうなったのは○○が原因です」というものもありますが、ただの一説に過ぎなかったり、根拠に乏しかったりします。
まぁ、そういう風に言った方がウケは良いので、人は飛びつきやすいでしょう。
改善する可能性は低いと思いますが・・・。

原因を考えても、はっきりするわけではありません。

つまり「どうして」「なぜ」と自分に問いかけていってもほとんど解決しないのです。
それどころか、ずっとそのようなことを考え続けてさらに悩むことになり悪化します。

寝る前や時間が開いた時などそんなことばかり考えていませんか?

さらに悩まされるのに「なぜ」「どうして」を人はやめません。
そのように問いかけるのが正しいと思っているのです。
またそれ以外の方法を知らないのです。
ピンとこない人は要注意ですよ。

論理的に考えていくことが、心の悩みを解決するわけではないのですから。
頭でわかっていても、できないこともたくさんありますしね。

あーでもない、こーでもないと悩み続けている人は、「なぜ」「どうして」をやめてみるのが解決への一歩となりますよ。

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うつで休職中の過ごし方-活動について

臨床心理士の鈴木です。

「うつ」で休職中の人の過ごし方について。

うつで休職中の場合、やはり最初のうちは休養です。
あせって「動かなきゃいけない」と思うと、悪化します。

落ち着いてきたら、軽い運動、楽しみなことを増やしていき、徐々に活動性を上げていきます。

ただ・・・これをするのが結構大変なんですけどね。
「それはわかっているけど、やる気がしない」「難しい」
となります。

ダイエットをしようとしている人に
「バランスの良い食事と適度な運動をすることがダイエットに必要ですよ」
と正論をいっても、続ける人は少ないのと同じです。

うつでない人でも何の予定のないのに朝早くおきて、外にいって運動なりを毎日繰り返すことができる人は少ないでしょう。

それを、うつの人がやろうとしてもなかなかうまくいかないものです。
夏など暑い時期は尚更動こうとする気持ちが萎えます。

この問題に関しては、ある程度スケジュールを立てるのが一つの手です。
前日などに何をやるか決めます。
「気分が良かったらやってみよう」
と思うとだいたいは実行できません。

多少気分の落ち込みがあってもやってみると気分が上昇することがありますので、それを体験することがうつの改善に必要です。
最初は何をやっても気分は変わらないと感じるでしょう。
まず家にいるよりはマシだと思えれば良いと思います。

ここで気をつけなければならないのが、活動内容と活動量です。

「気晴らし」「楽しいこと」が良いとは限りません。
「うつが治っていっている」「将来につながりそう」「自分がやりたいことをやっている」という活動を考えていくことがコツです。
それはちょっとした負担と感じることかもしれません。

そしてスケジュールを立てると多くの人は活動量多くしすぎて、落ち込むこともあります。
最初は一日一つくらいの小さな活動から始めましょう。

当然「うつなんだから動けないに決まっている」と思うに違いありません。
出来ない気持ちが強かったり、自分ではどう予定が立てられない時は、カウンセラーと相談してみましょう。

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