「 うつと不安のカウンセリング 」一覧

どうせやっても無駄、と思った時に読むお話

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「どうせやっても無駄だ」という言葉は、魅力的な思考である。
そう考えることによって、真剣に問題に取り組まなくても済むのだから

Scott Spradlin

結構きつい言葉です。
私もついつ「どうせやってもも・・・」と思ってしまうことがあります。

ものごとがうまくいかない時、不安とかに挑戦する勇気が出ない時。

どうしても逃げたくなってしまうんですよね。
「どうせ何やっても変わらないし」
「今更なにやったっていいことない」
と思うと、困っている現状から抜け出そうとすることをやめる理由となります。

しかし、そんな風に考えている時は心も体も「今のままでは苦しいから何とかしたい」と「症状」になってメッセージを発しているもの。

「どうせやっても無駄」という考えは、本当に自分が望んでいる方向とは逆ではありませんか?

何をすればよいのかわかっている時は、変化を起こしてみましょう。
どうしても勇気が出ない時、何をすればよいかわからない時は、ひとりで悩まず誰かに相談するなどして一歩踏み出しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


うつをチェックするときの注意点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「自分でうつ病のチェックテストをやったらうつ病に当てはまったけど、うつなんだろうか?」と思ったことありません?

時々医療機関でもチェックリストだけの結果を見て「あなたはうつ病です」と言われることがあるようです。
これはやや乱暴なような気がしますが、診断について私はやってよい立場ではないので詳しいことはいえません。

ただ知っておいてほしいのは、チェックリストで「うつ病」となっても必ずしもうつ病なわけではないのです。

大人になってからうつのチェックリストをやると結構うつ度が高く出ちゃうのです。

「気が沈んで憂鬱だ」
「朝に気分が晴れない」
「何となく疲れる」
「生活が充実している」
「いつもよりイライラする」

うつチェックでよくある項目です。

どうですか?「よくある」って思いません?
結構多くの人は「当てはまるなぁ」っとなります。

むしろ「いつも気分が晴々していて、疲れもせず、毎日楽しくて充実してます!」って人はそんなに多くないんじゃないかなぁって思います。

実際に昔勤務していたところで職員にうつ病のテストをしてみたら、半分以上がうつ病レベルと出たことがあります。
もちろん、その人たち全員がうつ病ということはありませんでした。

これがうつに限らずチェックテストの弱点です。

このようなテストはうつ病の人を見逃さない、というメリットがあります。
しかし、うつ病ではない人までうつ病としてしまうデメリットがあるんですね。

チェックテストは限界を知った上でやってみましょう。

もちろん、うつかな?っと思ったらまずは相談に来て下さい。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


過去は変えられます

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

何をやってもうまくいかず「これまで過去にいろいろ失敗したしダメダメだったから、人生お先真っ暗だなぁ」と落ち込んでいる人!

過去は変えられます。

なぜかというと、これからの人生が楽しくなれば、つらいと・失敗と考えていた過去は楽しい人生を得るための「糧」と言えるかもしれないし、単なる「思い出」「プロセス」程度となるかもしれないから。

過去が未来をつくるわけではないのです。
未来が過去をつくるのです。

過去が作り変えられるって魅力的じゃありません?
未来を変えちゃえばいくらでも変わってきます。
もちろん変えるための行動を起こすことが必須です。

正確に言うと過去に起こった事実は変わらないけれど、過ごし方次第で過去へのとらえ方が変わっていく、ということなんですけどね。

頭の中で「過去の失敗を糧と考えるようにしよう」と思い込むことが大事なのではありませんよ。
未来のために行動していくことが大事ですからね。

クヨクヨ悩むと何もかも投げ出して、引きこもりがちになります。
それでは未来も過去も変わりません。
過去のことは十分悩んだはず。
一歩踏み出してみませんか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


薬以外で治したいと思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気を治したい時、薬以外の方法はないのかなぁ、って思った人はいませんか?

強迫性障害やパニック障害、社交不安障害に対しては認知行動療法が有効であることが実証されています。
だから薬以外であれば認知行動療法をおすすめします。

ただ一般の人はこのように思うかもしれません。
「医療機関に行けば有効な方法を何個か紹介してくれるだろう」
「有効な方法だったら、医療機関にいけば、必要に応じて認知行動療法をすすめてくれるだろう(説明してくれるだろう)」と。

例えば「強迫性障害には薬と認知行動療法が有効で、どちらにもメリットデメリットがあって・・・」といった感じで。

まずこのような説明を受けることはほとんどないと思っていいでしょう。

医療機関にいけば「薬を飲みましょう」となります。

下手をすると「強迫性障害に認知行動療法?そんなの効かないよ」って言われることすらあるようです。
これは日本が薬物中心の治療となっているため、専門家の間でも認知行動療法についてきちんとした知識が広まっていないことが一要因です。
うまく治っていくのなら良いのですが「調子はどうですか?」「様子を見てみましょう」の連続で月日が経っていることが多々あります。

ですから、薬以外の方法をやりたい人は、自分から認知行動療法という有効な手段があるということを知り、自力で治療者を探す、ということをしなければならないのです。

特に地方の方は治療者を見つけるのが大変だと思います。
この現状が変わっていくと良いのですが。

あ、薬が嫌だからといって怪しげな治療法やサプリメント、栄養療法に走るのはおすすめしませんので気をつけてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


育児で悩んでいる人へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく子どもの虐待のニュースを見た方で
「いつか自分が同じことするかもしれない」
と言うことをよく聞きます。

育児をする母親って結構孤独な人が多いのです。

良い母親ではいけない、怒ってはいけない、常に家族に愛情をかけ、間違った対応をしていけない、という難易度が高い対応を求められる。
子どもにマズイ言動があれば、母親の育て方にされる。
夫に育児について相談すれば「俺の前ではいい子だよ。お前の対応が悪いんじゃない?」って言われる。

育児本を見れば、仕事を家庭を両立しているスーパーワーキングママや家事を完璧にこなす専業主婦ばかりがずらり。
芸能人の育児ブログを見れば「育児は楽しいです!」っていうものばかり。
「こんなに育児ができていないのは自分だけではないか?」
って思うとなかなか周囲にも言い出せません。
良い母親を演じてしまい、ストレスがたまります。

ストレスがたまると、子どもにあたってしまい、罪悪感。
さらにストレスがたまり・・・の悪循環です。

育児で悩んでいる人は孤独にならないことが大事です。
誰かに助けを求めましょう。
友人、知人、両親、親戚、カウンセラー、子育て支援センター、頼れるところに頼りましょう。
特に同じママさん同士の話ができると良いです。
ぶっちゃけ話ができる感じだと尚よいでしょう。
みんな完璧な母親ではないことがわかります。
そうすると、ちょっと気持ちが楽になり、子育ても楽になってきますよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


「私のことなんてどーでもよいと思っているんでしょ」と考えた時は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

想像してみてください。

あなたは熱を出してお部屋で寝込んでいます。
それを知っている家族が帰宅。
家族はあなたに特に声をかけず、テレビを見ながらお酒をいっぱいやっている。

あなたはどう思うでしょうか?

「私のことなんてどうでも良いって思っている」
「私に関心がない」
って思った人は注意が必要です。

熱を出して寝込んでいる家族があなたに声をかけずほっといている理由っていっぱいあるハズなんです。

「具合悪いから起こしちゃ悪いと思ってそっとしておいた」
ということだってありますよね。

家族なりにあなたのことを考えた行動なのかもしれません。

このようなコミュニケーションの「ズレ」はよくあります。

こんな時「フツウ、家族だったら声かけるとかするんじゃないの!」って「フツウ」という自分の基準を持ち出してしまうと「こっちだって気をつかったのになんだ!」とさらにズレが大きくなります。

心の病気で悩んでいる人だと
「こんなに悩んでいるのに一緒に病院を探してくれない」
「フツウ、本とか読んで気をつかってくれるんじゃないの?」
など、ありがちかもしれません。

実際にご家族に確認してみるとズレであることがわかることが多いです。
お互いに誤解をしたままっていうのは、もったいないですよね。

「相手はこんな風に思っている」という自分の予測からズレがはじまります。
相手が直接言っていないことは「思い込みかもしれない」と考えるようにしましょう。
思い込みから脱して良質のコミュニケーションをとると気持ちが楽になりやすいですよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


意志が弱いって思った時にはどうすれば強くなれるのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

失敗した時「自分を責めないで」という情緒的な言葉かけ。
実はものすごく合理的な言葉なんです。

cat00888.jpg

不安に対しての練習、勉強、運動。
やろうって目標を立ててもいろんな誘惑に負けて失敗してしまうこともあるもの。

こんな時に
「どうして自分はできないんだ」
「なんて意志が弱いんだ」
と自分に批判的になると、逆効果になるんです。

「どうせやっても無駄」
「もうどうにでもなっていいや」
って、投げやりやすいから。

他人の失敗に対しても同じなんです。
失敗した時に自分からも他人からも攻められたら、そりゃ「もう、どうにでもなれ」「どうせ自分は変わらないんだ」って気分になりますからね。

こんな時に有効な方法は「自分を慰めること」。
「失敗することもあるよね」
「完璧な人間はいないし」
「あまり自分を責めないようにしよう」
って感じ自分に言い聞かせたり、他人に言ったりするのです。

「そんな甘いことしたら反省しないでもっと失敗するのでは」と思いません?

ところが心理学の実験では自分を責めるよりも慰めた場合の方が、その後に目標に向けて動きやすい結果が出ています。

その理由は慰めた方が失敗を受け入れやすいからと言われています。
失敗を受け入れると、経験として活かそうって気にもなるし、他人のアドバイスも聞きやすくなるものです。
だから自分を責めることより、慰めた方が気分も良くなる上に改善もしていくので合理的ですよね。

自分に対しても他人に対しても失敗に寛容になることが、意志を強く持ち続ける(持ち続けてもらう)コツかもしれません。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


幼少時のことが症状の原因と思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気を治すのに、幼少時のことを掘り返す必要はありません。
そんなことをしなくても改善していくことが科学的に実証されています。

これを言うと「え!そうなんですか?」

cat01418.jpg

って驚く人もいます。
いろんな情報があるので、正確なことかわからない人が多いのでしょう。

「心の病気は両親との関係が根っこにあるからそれを解消しないと治らない」
ということは絶対ありません。

だから私のカウンセリングではそんなに過去のことは聞きません。
これから何をどうしたらよいかを話し合っていくことがほとんどです。
もちろん「これまでどんな経緯で悪化してきたのか」「どんな生活を送ってきたのか」など症状を理解・改善するのに必要な情報はうかがいますけど。

別に過去の出来事が全く影響ないとは言いませんよ。
しかし、原因は一つではないし、幼少時のことを振り返っても誰かのせいにしてしまうことになりかねません。
下手をすると「両親にあやまってもらわないと、私の病気は治らない」って誤解をしてしまい、ずっと悩むことになります。

過去にしばられているうちはなかなか前に進みません。
「今」、「これから」を変化・充実させることで、過去へのとらわれが減り元気になります。

つまり、過去を振り返ることで「今」が変わってくるのではなく、「今」が変化することで過去への捉えかたも変わってくるのです。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


考えない練習はどうすれば良いのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前書いた記事ですが、結構大事なことなのでもう一度ちょっと内容を変えて書きます。

Don’t think. feel!(考えるな。感じろ)

ブルース・リーが映画の中で言っている有名なセリフです。

cat01450.jpg

あ、ちなみにブルース・リーは猫拳は使いません。

悩んでいる時って、どうも頭で考えてばかりになります。
「どうしてこうなったのだろう」
「これからどうなるのだろう」
と理由や未来や過去のことを考えるのが典型例。

まずこんなことを考えている人はどんどん悪化していくパターンなので注意です。

こんな時って、大事なことに意識が向きません。
散歩をしている時であれば、景色や音、歩いている時の「今」の感覚に注意が向けられません。
そうなると散歩によって得られるかもしれない、四季の変化を感じる喜び、歩いている爽快感などがなくなります。
楽しいことが楽しくなくなるのです。

こんな時は「今」起こっていることに注意を向けると良いのです。

例えばスキーやスノーボードやっている時って、なかなかじっくり頭で考えている暇がありません。
「今」やっていることに注意を向けないと大変です。
「良い」「悪い」って考えたとしても、どんどん今に注意を向けていきますよね。
考えるというより、感じながら動いていくのでしょう。
だから悩みにくいのです。

いつもスキーをするわけにはいきません。
しかし、それに近いことは練習次第で普段からできるようになる可能性はあります。

一つ確実に言えるのは考えているうちは悩み事は解決しません。
一歩でも行動することで悩みは解決に向かいます。

まとめると・・・ごちゃごちゃ考えるな!理屈も考えるな!過去や原因はおいとけ!将来のことはその時考えろ!今やっていることに集中しろ~!ですかね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


怒られても期待されているとは限らない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

cat00888.jpg

会社の上司から怒られてばかり。そんな悩みをもっている人から相談されたらどうします?

相談される側になったら「言わない方が良い」(その方が無難な)言葉。

「怒られているのは期待されているからだ」

昔から言われているフレーズですし、最近CMでも流れていますよね。

しかし、この言葉って悩んでいる人にとってはきついものです。

そんな風には思えませんし、そんな言葉を言ってくる人に相談したくないと思うようになります。

こういう時はただ話を聞いてもらいたかったり、自分の味方になってほしいものです。
周囲は余計なアドバイスはせずきちんと耳を傾けてあげましょう。

余談ですが・・・「怒られるているのは期待されている証拠」っていうのは必ずしも本当でない気がするんですよね。
「期待していないのなら怒らないハズ」っていうけれど、怒っている人見てそんな風に思います?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。