考えない練習はどうすれば良いのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前書いた記事ですが、結構大事なことなのでもう一度ちょっと内容を変えて書きます。

Don’t think. feel!(考えるな。感じろ)

ブルース・リーが映画の中で言っている有名なセリフです。

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あ、ちなみにブルース・リーは猫拳は使いません。

悩んでいる時って、どうも頭で考えてばかりになります。
「どうしてこうなったのだろう」
「これからどうなるのだろう」
と理由や未来や過去のことを考えるのが典型例。

まずこんなことを考えている人はどんどん悪化していくパターンなので注意です。

こんな時って、大事なことに意識が向きません。
散歩をしている時であれば、景色や音、歩いている時の「今」の感覚に注意が向けられません。
そうなると散歩によって得られるかもしれない、四季の変化を感じる喜び、歩いている爽快感などがなくなります。
楽しいことが楽しくなくなるのです。

こんな時は「今」起こっていることに注意を向けると良いのです。

例えばスキーやスノーボードやっている時って、なかなかじっくり頭で考えている暇がありません。
「今」やっていることに注意を向けないと大変です。
「良い」「悪い」って考えたとしても、どんどん今に注意を向けていきますよね。
考えるというより、感じながら動いていくのでしょう。
だから悩みにくいのです。

いつもスキーをするわけにはいきません。
しかし、それに近いことは練習次第で普段からできるようになる可能性はあります。

一つ確実に言えるのは考えているうちは悩み事は解決しません。
一歩でも行動することで悩みは解決に向かいます。

まとめると・・・ごちゃごちゃ考えるな!理屈も考えるな!過去や原因はおいとけ!将来のことはその時考えろ!今やっていることに集中しろ~!ですかね。

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