あがり症の克服方法を教えます

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人前に出たり、人前で話したり書いたりすることが不安。

あがり症の人はずっと悩んでいます。

ネットではいろんな克服方法が挙げられていますが、それほど効果を感じられないと思う人も多いでしょう。

それもそのはず。

ほとんどのものが効果が認められていないので。

まして、話し方教室にいっても治るハズもなく。

あがり症は病名ではありません。

病名に近いものとして「社交不安障害」があります。

社交不安障害には認知行動療法という方法が効果が認められています。

あがり症であろうが社交不安障害であろうが、治し方は変わりません。

今回は、あがり症の基本的な克服方法について説明します。

薬以外の方法で何とかしたい!って人は必見です。

 あがり症の原因

原因はいろんなことが絡みあっているので考えない方がよいです。

性格、環境、遺伝、脳の状態など、特定できないのです。

「どうしてこうなったのだろう」と考えると「親との関係がー」「いじめが原因でー」とか

もっともらしい原因を探そうとします。

実はそんなことをしてもよくならないことがわかっているのです。

良くなるためのピントを外しているので克服できません。

このため原因探しはやめて「どうやったらよくなるか」を考えていくようにしましょう。

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 あがり症は他人から否定的に思われるのが不安

あがり症の根本にあるのは「他人から否定的にみられる不安」です。

仮に声が震えたって周囲に人がいなければ不安はありませんよね。

「誰かが自分のことを見ている」と思ったって「周囲は自分のことを素敵な人って思ってみている」と考えるなら視線は気にならないです。

あと、振り返ったらこんな猫が自分を見ていたって不安になりませんよね。

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不安を感じるのは、「他人」と「否定的にみられている」というのがポイント。

ここをどう克服するかですね。

 緊張をなくそうと思えばもっと悪化する

よく「緊張しないようになりたい」「あがらないようになりたい」と思いそのような方法を躍起になって探している人がいます。

しかし、それは逆効果です。

緊張しないようにしようとすると、緊張にもっと注意が向くようになるから。

「考えないようにしよう」と考えるともっと考えやすくなるのと同じです。

あがり症は緊張してしまうことが問題ではありません。

緊張している自分を他人が否定的にみているという恐怖が問題なのです。

このため緊張をしないことではなく、緊張していても他人がそれほど否定的に思っていないことを実感することが克服するために必要となります。

 ではどうすればよいのか?

あがり症の対策は練習が必要です。

代表的なのが以下の3つ。

①注意を外に向ける練習をする

意外と思うかもしれませんが、他人の目が気になる人は他人を見ていません。

他人の目が怖いので人を見ないようにしているのです。

見たとしても、一瞬とか、できるだけ見る時間を少なくしています。

どこに注意が向いているかというと「自分」なのです。

緊張している体の部分とか「人からどう思われているか」という考えとか。

自分に注意が向いていると不安は強くなるんです。

だから注意を自分に向けるのではなく外に向けていくとよいのです。

これは練習方法があります。

やり方の一つはこちらに書いていますので参考にしてください。

あがり症を克服する一歩 人をみる練習のコツ

②不安を隠そうとする行動をやめる

あがり症の人は、人を見ないようにしたり、震えをごまかすためにわきに力を入れたり、頓服使用したり、人と話す時に無難な話をしてごまかしたり、とにかく不安にならないための行動をしています。

これは安全確保行動といって、症状をもっと悪化させる行動なのです。

このため、安全確報行動をやめる練習をしていく必要があります。

自分が安心するためにやっている行動をリストアップして、少しずつやめていきましょう。

不安なことに挑戦しても、なかなか良くならないって人はこの辺りが重要です。

③回避していたことを場面に挑戦する

だいたい苦手な場所を避けています。

飲み会に行かないようにしたり、人が多いところにいかないようにしたり。

不安は避ければ避けるほど強くなる性質があります。

「自信がついたら不安に挑戦しよう」はダメです。

自信は不安に挑戦してうまくいった結果得られるものなので。

ですから不安に避けずに挑戦していくことが必須となります。

 実践してくとどうなるのか?

以上のことを実践していくことで「周りは自分を否定的にみている」という考えにとらわれていたのが柔軟に考えられるようになってきます。

人前で緊張しなくなるのではなく、緊張してもほっとけるようになってくる、ってイメージでしょうか。

あがり症の人は是非実践してみてください。

どうすればいいかわからない人はカウンセリングに相談に来てくださいね。
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