過去の記憶は作り出される?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

さて、問題です。
以下の単語を10秒で覚えてください。

シャンプー、石けん、シャワー、コンディショナー、入浴剤、ボディシャンプー、湯気、温泉、鏡、洗顔、バスタオル

10秒経ったら下にある問題を見てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、問題です。

その中に
「リンス」
は、ありましたか?

答えはまた上にもどって確認してください。

解説はさらに下をみてください。

答えは「ない」ですよね。

学生の頃私も心理学の実験でこんなことをやりました。
最初と最後は覚えやすいですよね。

しかし、全部覚えるとなると結構大変です。

さらにお風呂に関連する単語がならんでいますよね。

さっきの問題でリンスは「ある」と答えた方はいません?
関連がありそうなものがあると、「ない」ものを「ある」と思いやすいのです。

つまり「そこにあるはずだ」と思っているものを、勝手に自分で記憶を作りだしてしまうのですよ。

30分後には覚えたものの40%くらい忘れているといわれていますし、過去の記憶を正確に覚えるのは基本的に不可能です。

過去に起こったことを完璧に覚えているつもりでも「こうだったはず」と記憶を作り出してしまう可能性があります。

うつっぽい人は嫌なことばかりを覚えていたりして「良いことは何もなかった」としてしまうかもしれません。
心の病気でなくても、勝手に記憶を作り出すのですから、不安定になっている時はさらに思いだすものが偏ります。

過去を振り返る時は、自分の記憶を疑った方がいいかも?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。

 


カウンセリングの予約について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

毎回、ブログの終わりに書いているのですが、他のクリニックに通院している人や、どこのクリニックに通っていない人でもカウンセリングは受けられます。

ところがクリニックを受診しなければならないと思っている人もいるようです。
すぐにカウンセリングを受けられるのに、受けられないという誤解が生じているので、初めての方は注意して下さい。

カウンセリングのみ希望の方は、浦和すずのきクリニックを受診して医師の診察を受ける必要はありません。

直接「カウンセリングの予約」をして下さい。

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強迫性障害と保証

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の人は周囲の人にたいして保証を求めることがあります。

例えば、鍵をかけたかどうかについて「鍵かけたよね」など。

それに周囲が「大丈夫だよ」と答えると安心はします。

しかし、それが症状を悪化させるのです。

安心感は長くは続きません。
少し経つと不安になりますし、一人では外出できなくなります。

また強迫性障害の人は白黒つけたがる人が多いと言われています。
周囲が「どうたったかなぁ」とか、曖昧な答えを出すと、イライラしてしまう人もいます。

そうして周囲に確認をさらに強く求めて、症状が悪化するといった悪循環となります。

家族を巻き込んでいる時は、場合によっては家族と話し合ってもらうようにしています。
症状を良くするために、周囲の協力が必要なことが多いのです。

周囲を巻き込んでいる人は周囲とも話し合い、早めに治療をうけましょう。

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埼玉でも認知行動療法をやっているところが増えてきました

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

埼玉でも本当に認知行動療法をやっているところが増えてきました。

書籍などもたくさん出ていますね。

しかし!このブログで何回も書いているように、認知行動療法についての誤解も同じように増えています。

よくある誤解
・認知行動療法はプラス思考にする方法、
・ネガティブな考えをポジティブな考えにする方法、

と、思っていること。

ネガティブな考えをポジティブに考えたら、うつが治るなんて思っていません?

考えただけで治ったら苦労はしません。

「そんな風に考えればよいのはわかるけど、心から思えない。だから認知行動療法は私には合わない」
という、結論に達してしまいます。

実際のところは考え方を矯正するというよりは、柔軟にしていくといったニュアンスの方法です。
いや、考え方を柔軟にする方法だけとは限りません。
行動的な部分から変えていくことで、うつや不安が改善させる方法もあります。

誤解をしている人がいたら気をつけて下さいね。

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講演会資料作成中

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

最近、来月に予定しているうつ病についての講演会資料を作成をしています。

一般向けではなく、看護師さんなどの専門家向けです。

最近依頼される講演会・研修会といえばうつ病のテーマが多いのです。

ここ何年か色んなところで講師をやってきて思ったことは、医療スタッフであっても、精神科の診断基準がどのような仕組みになっているか、など基本的なことが抜けている印象があります。

例えば「うつ病という診断じゃないから、はげましていいんですよね?」という質問を聞くとそう思います。
うつ病という「診断」だからはげましていけない、ということではないんですけど・・・ということから話したりします。

基本的なことがわからないので応用ができない、という悪循環のようです。

医療関係者であっても理解が難しいのに、一般の方がうつ病を理解するというのは、なかなか難しいのかもしれません。

少しずつうつ病についての理解を広められるようがんばります。

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休職中の過ごし方-散歩

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

休職中の過ごした方-散歩についてです。

心の病で休職中、専門家から「散歩をしなさいよ」と指導されることが多いと思います。

確かにウォーキングは運動になりますし、うつなどにも効果的であるのかもしれません。

散歩好きな方、やってみてもいいかな、って思う人は是非日課としてやってみてください。

私もカウンセリングでおすすめしています。

しかし、散歩が面白くない!と感じる人はどうすればよいのか?という問題があります。

以前にも書いたことがあるのですが、プライベートでは私自身、それほど散歩は好きではありません。

ただ歩いていて楽しいとは感じませんし、散歩コースの景色を見ても「ふ~ん」としか、思えません。
悩んでいる時なら、歩いていても散歩しながら悩んでしまうでしょう。

こんな時は、散歩という言葉に囚われないのが一つの手です。
外に出て歩いてみるということに焦点を当てれば、「散歩」以外でもよいと思います。

ショッピングセンターでブラブラしてみる、スーパーや本屋などに行ってみる、買い物に歩いて行ってみる、としてみるとか。

うつの時はそれも嫌だ!となることがありますが。

休職中に昼間どう過ごすかは大事です。
言葉通りの「散歩」だけにとらわれず、色々と試してみるとよいと思います。
何をすればよいか思い浮かばない時は、ご相談くださいね。

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人はイメージで評価を決めている?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

たまたま人からコカコーラとペプシコーラをもらいました。

私はコーラを飲むことはあまりないのですが、今回2種類のコーラが手に入ったので、味くらべをすることに。

どっちがコカコーラとペプシかわかります?

見た目だけだと当然わかりません。

コーラの違いについての心理学的な実験も色々行われていたようです。

好きなコーラと好きなコーラの味は必ずしも同じではないとか、飲む前にコカコーラのを見せた方がおいしく感じるとか。

いろんな実験を見聞きすると、自分では味で商品を決めていると思っていても、実はブランド力の力でというか、なんとなくイメージで商品を決めている、ということみたいです。

そのものの評価をしているではなく、イメージで評価していることって日常生活であふれているもの。

平たくいえば「思い込み」ってやつですね。

難しい話はこれくらいにしておいて、さっそく「利きコーラ」についてですが、その場にいた数人で実験。

ちなみにその場にいた人全員が「利きコーラに自信がある」と答えていました。

実験の結果は半分くらいの人が間違った、という結果に。

自信がある人でもやってみるとわからないのかもしれませんね。

私は何回か試したところ、全て正解でした。
普段あまり飲まないので先入観がなかったからなのでしょうか。
炭酸の強さが違うような気がしましたが・・・気のせいでしょうか?

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休職中の過ごし方-図書館について

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気で休職中が、よく受ける指導の一つが「図書館に行きましょう」です。

しかも毎日9時~17時まで、なんて言われます。

「そんなことできるか!」って思いませんか?

毎日だとやることがないですし。

もちろんリハビリの一環で、図書館は一つの資源としては役に立ちます。
なんといっても、お金をかけずに毎日いけますので。

しかし、何か資格をとろうとしている人や読書が好きな人でなければ、毎日もちません。

要は決まった時間に起きて、外出して、集中力を使うような作業をして、夕方帰ってくる、ということが必要なわけです。
それを図書館だけに限定する必要はないでしょう。

軽い運動したり、趣味をしたり、人と会ったり、そういうことだって日常生活に組み入れていっていいのです。

「図書館に行くのは目的ではなく手段である」
ということを忘れないようにしましょう。

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私は浦和でのみ勤務です

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今回もよくある質問です。

「鈴木さんは、他の関連病院やクリニックで勤務することはあるのですか?」

この答えは「いいえ」です。

私はずっと浦和すずのきクリニックの専任ですので他ではカウンセリングを行っていません。

何度かこのブログでも書いていますがうちのクリニックは曜日担当制ではなく、毎日ず~と私がカウンセリングを担当しています。

「普通じゃないの?」と思う方もいると思いますが、毎日同じカウンセラーが外来でカウンセリングを行っているところって意外に少ないんです。
だいたい何曜日は誰誰が担当、のようになっています。

この理由の一つはカウンセラーが常勤で勤務していることは稀だからです。
もっと常勤でカウンセラーが勤務できると、利用される方にとっては便利なんですけどね。

うちのクリニックでカウンセリングをすると自動的に私が担当するので、ブログやホームページでカウンセリングの方針を見て、受けてみたいと思ったら、来てみてください。

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眠れない人のための認知行動療法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不眠症についてのカウンセリングはどんなことをするのか?について。

病院に行っても不眠への対処としてお薬以外のことは説明されないでいることが多いようです。
お薬を飲むにしても、不眠の習慣を変える方法を知っておいた方が将来的にはメリットがあります。

不眠症についても認知行動療法が効果があるというデータが出ています。
あまり知らない人もいると思いますが、結構昔からあります。

ではどんなことをするかというと、一例として
・どうして不眠になっていったか、悪循環の説明
・改善のための生活習慣・環境作り
・何時に寝たらよいか?何時に起きたらよいか?についての説明
・寝付けない時はどうしたらよいか?
・途中で目覚めた時はどうしたら良いか?
・寝床にはいって、悩みごとを考えて眠れない時はどうしたらよいか?

などなど。

人にもよりますが、不眠への認知行動療法は2~3ヶ月くらいの期間は最低限必要です。

ちなみに、今すぐ眠れるようになりたい!という人には向きません。
そういう人はお薬を服用しましょう。
いつか薬をやめたいので、薬以外の方法を学びたい!・短期的な苦痛よりも長期的効果を望む、という人向けです。
生活習慣を変えていくので、以前にも書いたダイエットみたいなものですね。

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