浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
私のカウンセリングは認知行動療法目的でくる方が多いです。
時々聞かれる質問があります。
「認知療法と行動療法と認知行動療法って違うんですか?」
確かに書籍などで、認知療法であったり、行動療法であったり、認知行動療法であったり、言い方が違います。
これを説明すると長くなるし、このブログを見ている人にはあまり関係のないことなんですよね。
だからざっくりと「呼び方」の違いについて今回は説明します。
理屈好きの人は見てください。
野球とサッカーと球技の関係!?
この図は専門的には問題はありますが、一般の人がなんとなく理解するには役に立つかと。
あくまでも「呼び方」についてですからね。
基本的には「認知療法」と「行動療法」があったんです。
この違いは「全く理屈が違うもの」と思ってください。
まぁ、やっていることは同じところがあるんですけどね。
だけど認知療法に行動療法を加えていったりしてきているんですよ。
行動療法やっている人も認知療法やってたりします。
最近ではミックスして認知行動療法って言われるようになったんです。
認知療法=認知行動療法
行動療法=認知行動療法
ということはあり得ます。
例えば私は強迫性障害の人には行動療法しかやりません。
しかし、説明するときは認知行動療法やりますって言ってることもあります。
日本の行動療法学会も「認知・行動療法学会」になってます。
しかし、
認知療法=行動療法、とすることはありません。
理屈が全く違うんで。
うん?よくわからん、って人に。
専門家からは違う!って怒られそうな例えで。
野球を認知療法、サッカー行動療法、球技を認知行動療法でを考えてください。
野球とサッカーは同じではないですよね。
でもどちらとも球技です。
野球とサッカーを合わせたキックベースもあるし、それも球技ですよね。
う~ん、もっといい例えばありそう。
ここで知っていてほしいこと。
①認知療法でも行動も扱います
考え方のことばかりやっているわけではありません。
どう行動していってよいかも扱います。
②行動療法でも「考えていること」も扱います
行動療法の「行動」の意味って人間の活動全般のことなんですよ。
一般的な目に見える「行動」のことではありません。
かなり誤解されています。
だから「考えていること」も行動となるんで、考え方も扱います。
認知療法?行動療法?認知行動療法???って疑問に思った人は参考にしてください。
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