なぜ嫌な気分が続くのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつや不安に悩まされる人の多くが、症状をなんとかするために様々な努力をしているものです。

本を読んだり、自分にポジティブなことを言い聞かせたりと。

悩み続ける場合、それが役に立っていないといえるでしょう。

良くある役に立たない(かもしれない)対処として、嫌な気分を取り除こうという、対処方法です。

何度か書いてきましたが、嫌な気分を取り除こうと忘れようとしたり、気をそらすことばかりする行為は、さらに嫌な気分が強くなるのです。

つまり、嫌な気分が続く理由の一つは嫌な気分を取り除こうとしていることかもしれません。

では、どうしたらよいか。

一つの方法として嫌な気分をそのままにしておく方法があります。

「嫌な気分をそのままにしたら大変なことになるのでは?」と思うかもしれません。

そう思うのもごもっとも。

しかし、実際に嫌な気分に手を加えず、そのままにして起き、気分の調整をしていくスキルというものがあります。
いわば「受け入れる」というスキルです。

言葉で「受け入れる」と知っていてもどうするかわからない人もいるでしょう。
身につけられるスキルとしてきちんとあります。
認知行動療法で使われる技術で、自己啓発的な怪しいスキルではないのでご安心ください。

・気晴らししようとしても気分が晴れない人
・ポジティブに考えてもうまくいかない人
・いつまでもクヨクヨ考えてしまう人

におすすめです。

このスキルを身につけることで
・気分が落ち込んだ時にどんな心持ちでいればよいのか
・何をすればよいのか

がわかります。

すぐに効果のでる方法ではありません。
まぁ、どんな方法もすぐに効果のあるものはないとは思いますが・・・。

スキルを身につけたいと思った方はカウンセリングでご相談くださいね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


潜在意識に働きかける治療法って根拠はありません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく心の病気の症状について「潜在意識とか無意識の中で抑圧していることが関係してるって書いてありますけど、どうなのですか?」と聞かれることがあります。

結論から言えば、そんな根拠はな~に一つありません。

色んな心理学や自己啓発の本にそんなこと書いていますけどね。

そもそも潜在意識の定義も曖昧だし、検証もできません。

有名な人が書いている・言っているから、カウンセラーがそう言っているからといって、それが根拠があるかないかは別です。

じゃぁ、潜在意識に働きかけるて治すとか言っている治療法はどうなのか?というと、これもまた、治療的な根拠はありません。

これを言うとびっくりする人もいますが本当です。

悩んだ時、どのような治療法を選べばよいか迷う時があると思います。

心の病については「潜在意識」に働きかけて治せるといったものも多く見かけます。
しかし、上記のように治療的な根拠はありません。

もちろん、そのような「治療法」に興味があって自己責任で受ける場合は構わないと思います。
そのような「治療法」を本当に治療的に扱う人もいます。

しかし、○○%の人がよくなっていくデータがあるという、治療法があるのにそれを知らない人も多いでしょう。
このような情報は一般の方には入ってこないものです。
だいたいきちんとしたデータのある治療法は、どう現実問題と取り組んでいくかということに焦点をあてたものが多いです。

安易に「潜在意識」「無意識」の世界に「治療法」を求めず、コツコツと現実をどうするかについて、取り組んでみませんか?

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浦和すずのきクリニックのカウンセリングについて

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

臨床心理士のカウンセリングと言っても、色んな考え方の人がいます。

ホームページやこのブログで書いてあるカウンセリングの方針は、あくまでも浦和すずのきクリニックのカウンセリング方針で、他の関連病院のカウンセリング方針とでさえ必ずしも一致いたしません。

例えば同じ臨床心理士にも認知行動療法が嫌いという人もいますし、科学的根拠なんて関係ないんだ!って人もいますし(それはどうかと思いますが)、自宅を訪問するなんて考えられないと言う人もいますし、毎週これる人じゃなきゃカウンセリングを受けない、という人もいます。

よっぽど施設としてカウンセリングの方針を立てない限りは、どんなカウンセリングを受けられるかわからないものなのです。

ちなみに浦和すずのきクリニックに関してはその心配はありません。

なぜなら・・・カウンセリングの担当は私一人だからです。

やはりカウンセリングって、受ける方からすればどんな人にカウンセリングを受けるのか、どんなカウンセリングを受けるのか不安になると思います。

ブログとホームページを見ていただければ、どんなカウンセリングが受けられるかがわかります。
一応、冒頭にいつも「鈴木です」とは書いていますが、ここでのブログは私しか書いてませんし。

うつ病、パニック障害、社交不安障害、強迫性障害の方で認知行動療法を受けたいという方は、確実に認知行動療法が受けられます。
私しかいないので。

浦和すずのきクリニックでの全てのカウンセリングは私が責任をもって担当します。

ただ私一人でやっているため、予約がとりにくいこともあります。
曜日、時間帯を選ばなければ予約がとれることもありますので、ご検討ください。

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断定している言い方には注意

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「心の病気の原因は今のところ原因不明であることが多いですが、治療方法としてはあって、治っていくことは可能ですよ」

と言われるのと

「心の病気は○○が原因なんです。だから○○すれば必ず治ります」
と言われるのは、どちらの方が良いですか?

おそらく後者の方が良いと感じる方が多いのでは?

これは断定していると自信があるように見えるし、その方が信頼できるような感覚に陥っているのです。
○○の部分が、普通に考えれば怪しげなことであっても。
様々な健康情報にも言えますよね。

これは人を信じ込ませる心理的なテクニックの一つです。

悩んでいる時は藁をもつかみたくなるものです。
そんな時は怪しげでもなんでも試したくなります。

そうするとさらに悪循環になっていく可能性があるのです。
おいしい話がのっている「治療法」には注意が必要ですよ。

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心の病気の原因は・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつで悩んでいるときに、サプリメントを飲んだら次の日なぜか調子が良かった。

こういう経験が会った時、
「調子がよいのはサプリメントが効いたからだ」
と思いがちです。

○○ダイエットをしたら、一週間で一キロ痩せた。
こういうときは
「○○ダイエットをしたから痩せた」
と思いがちです。

サプリメントの例を言えば、サプリメント以外の要因を考えてません。
たまたま調子が良かったかもしれないし、他の行動をしたからよかったのかもしれません。

ダイエットの例でいえば、一キロ前後の体重の変化は何もしなくても可能性があります。
また○○ダイエットをしている時は、他のことにも気をつけているかもしれないので、○○ダイエットのおかげとは限りません。

ところが、多くの人は様々な要因に目を向けず、簡単に「○○の原因は○○だ」と結論を出しやすいのです。

体験した前後に起きたことと原因を結びつけることを「原因の錯覚」と言います。

こういうことって日常的にあります。
「うつの原因は○○だ」
「あの時○○したから今日は調子がわるいのなかなぁ」
などなど。

特に心の病気の場合、原因は様々ですし、原因を特定することが解決に向かうとは限らないので、注意が必要です。

「親子関係が原因」
「自信のなさが原因」
「肩こりが原因」
「前世が原因?」

専門家らしき人にこんなこと言われたら、それこそ原因とおもっちゃいますよね。

「そういえば、あの時あんなことをされた」
「いつも~だった」
など、自分の体験の中で色んなことが結びついていって、原因の錯覚に陥ります。

上記のことが心の病気の原因であることはありません。
要因の一つじゃないかなぁと考えられることはあると思いますが(前世はどうかわかりませんが・・・)
専門家?から言われたとしても怪しい場合がありますし、テクニックとして商売をしている人もいるのでご注意を。

あなたは安易に原因を決めつけていませんか?
あなたは原因の錯覚をしていませんか?

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または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他院通院中の方、どこにも通院されていない方も受け付けています。


埼玉で認知行動療法を受けたいと思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつ病や不安障害に認知行動療法が効果があるという科学的根拠があることは知られています。

それでも受けたことがある人はまだまだ少ないでしょう。

その一因ではないかと思うこと。

うつ病や不安障害にかかると、どこかに受診したり相談したりしまよね。

「相談している相手は専門家なんだから、自分に認知行動療法が必要だと思えば、やってくれる・またはすすめてくれるだろう」と、思ってしまう人を結構見かけます。

実際のところそうとは限りません。

認知行動療法をやっている専門家は日本ではまだまだ少数派。

あまり興味がない医師や臨床心理士も結構います。
特に臨床心理士がカウンセリング手法を選ぶ場合、治療的効果があるかどうかというよりは、自分が大学で習ってきた・または自分が好きなやり方のカウンセリングをしていることが多いと思います。

そのような治療者にあたると、いつまで経っても認知行動療法を受けられません。

できれば○○療法も○○療法も○○療法も認知行動療法もいっぱいやれる、という専門家?は避けた方がよいかもしれません。
私なんかは怪しいなぁ、ちゃんと勉強しているのかなぁって、思います(本当にやれる人もいると思いますが)。

このため認知行動療法を受けたいと思ったら、まず認知行動療法を専門にしている専門家を見つけることをおすすめします。

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部屋の様子

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

浦和すずのきクリニックのカウンセリングに来たことがない人は、どんなところでカウンセリングをするのだろうって不安になりますよね。

以前にも載せたことがあるのですが、カウンセリングの部屋はこんな感じです。
090317_1655~0002

思ったよりも普通・・・って思いませんでした?

ゴージャスなソファでゆったり・・・ではありませんでご注意を。

あまり重々しくてもいけないですし、いろんな資料を見せたりして、カウンセリングを実施することがあるので、このような椅子とテーブルが結構役に立っています。

お気軽にご相談ください。

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どのくらいの不安が最適?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

試験とか、プレゼンテーションとか、課題に直面した時って、不安になりますよね。

何かをやる時って、どれくらいの不安感だと良いか知っていますか?

もちろん、過度な緊張はパフォーマンスが下がります。
こういうことで悩む人が多いかもしれません。

では、緊張感が少ない方が良いかというと、そうではありません。
実はこれもパフォーマンスが下がります。

一番課題に取り組む上で最適なのは、その中間といわれています(課題の難易度によりますが)。
要は緊張感があり過ぎてもなさ過ぎても、パフォーマンスがは下がるということです。
ヤーキース・ドットソンの法則なんて言われています。

当たり前といえば当たり前なので、つまらない答えですねぇ。

「緊張感がある方がパフォーマンスが高くなる」という結果だったら緊張しやすい人にとっては、自信になるのに。
でもヤーキス・ドットソンの法則なんて無視して、
「このおかしくなるくらいの緊張感が自分のパフォーマンスを上げてくれる」
って思えたら良いのかもしれませんけど。

もう一つ言えることは、ほどよい緊張感を保つことがよいということは、不安自体は必ずも悪者ではないということも言えます。

だから不安をゼロにしようとする必要性はないのです。
ゼロにすることは無理なことですし。

緊張しやすい人は不安をなくすのではなく、そこそこ不安くらいを目指すと良いのかもしれませんね。

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人からつまらない奴だと思われていないか不安な人

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

人と話している時に「自分はつまらない奴だと思われている」と不安になる人はいませんか?
社交不安障害の人でよくいます。

このような人の場合、この不安が改善されるのは「面白い話ができるようになった時」ではありません
面白い話がいつもできるとは限りませんよね。
それを目指すと、一生不安に悩まされるでしょう。

ではどのようになると改善していくかというと、
他人がどう見るかを変えることではなく、他人や自分に対する考え方が変わった時に改善していくのです。

このポイントをおさえてないと、面白い話をしようと話し方教室みたいなところに行ってお金と時間を費やしたり、人と話すことが億劫になり、さらに不安になったりします。

変えなければいけないところを間違えないようにしましょう。

改善していくと、結果的に他人からの評価も「面白い人」に変わっていくことはありますよ。

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病気について本で調べると不安になりませんか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

急に涼しくなってきましたね。

まさに秋です。

読書の秋と言われていますが、読書はします?

実は心の病気で悩んでいて読書をする人に注意点があります。

心の病気になった時に色々情報を集めますよね。

知識を得ることは非常に重要なことです。

しかし、それが逆効果になることもあります。

インターネットで病気のことばかり調べてさらに不安になっている場合が典型です。

また多いのが病気の本ばかり読んで、さらに不安が強くなっている場合です。

結局「どうしよう」とグルグルと一日中病気のことばかり考えてしまいます。
不安を探しているようなものです。

病気とは関係のないものを読むことは、悩みに囚われないために必要でもあります。

読書をするのも良いですし、病気の知識を得ることも重要ですが、やりすぎには注意しましょう。

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